方法論

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広告代理店系企画術の本です。この系統の本は、アイデアの発想法か整理法についての本がほとんどですが、本書は、発想法の方です。

本書は、「考えるための道具=考具」と称して21の方法を紹介し、いろいろ読まなくてもこれ一冊でOKって感じに、著者が学んだ様々な方法がまとめられた本です。フォトリーディングの項とマンダラートの項が大変参考になりました。

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 デザイナーは、すぐに問題を解決するような天才的アイデアを、いきなり探し始めてはいけない。なぜならそれは、アーティスティックでロマンティックなやり方だからである。

本書は、調査・分析をベースにしたマーケティング指向の方法論について述べられています。タイトル通り、既存のモノの調査・分析から問題点を洗い出し、より機能的で合理的な新しいモノを生むための方法論です。イタリア人のモノづくりは、感覚最優先という先入観を持っていたのですが、予想外に論理的なプロセスに驚きました!

ハードカバーの表紙を含む厚みが3cm(約380ページ)もあるので、つい手に取るのを躊躇してしまいますが、読み始めると案外スラスラと最後まで読むことができました。というのも、具体的な方法について論じた部分は30ページ弱で、大部分は方法論の様々な事例への適用となっているからです。実務者にも有益な本だと思いましたが、モノづくりの方法を多数のケーススタディを用いて述べた教科書的な内容で、特にデザインを学び始めたばかりの方にオススメです。

著者によれば、「企画するのは、そのやり方を知っていれば簡単なこと」で、「企画の方法とは、経験から論理的に順序づけられた、一連の必要な作業のこと」であり、「最小の努力で、最大の成果に到達すること」を目的とします。著者に従えば、「建築」でも「料理」でも、方法論は同じです。

1.P(問題)・・・「デザインの問題は必要から生まれる」
2.DP(問題の定義)・・・解決すべき問題は何か?なぜそうなっているのか?現状の観察。問題を定義すると、作業すべき範囲も同時に定義される
3.CP(問題の構成要素)・・・複雑な問題を細分化し、整理する
4.RD(前例の収集)・・・データのリサーチ。自分より前に、同じことを考えた人がいるかもしれない
5.AD(前例の分析)・・・データの分析。先人と同じ過ちを繰り返さない為に研究、分析を行う
6.C(想像力)・・・「想像力」は、「思いつき」や「直感的アイデア」に取って代わる
7.MT(使用可能な素材や技術の収集)
8.SP(実験)・・・素材や技術の新しい使い方の試行錯誤
9.M(模型の製作)・・・ひとまずの解決案
10.V(様々な角度からの検証作業)・・・未来の利用者数名に見せ、率直な意見を求める。予想外の誤りを訂正し、製造前にすべての必要事項を確認する
11.DC(製図)・・・プロトタイプの実現に向けた精確な寸法と指示
12.S(解決)・・・問題を解決することが生活の質を高める

6番の「想像力」は、何かを思い浮かべる(イマジネーションする)という作業ではないようです。ここでの「想像力」とは、データの調査・分析をもとに空想と発明をまとめ、問題を現実的な解決に導くための統合的思考ではないかと思います。

以下が分析項目の一覧です。
1.モノの名称
2.作者
3.製造者
4.大きさ
5.素材・・・機能と素材の関係、その素材の使い勝手
6.重さ
7.技術・・・正しい素材を使用しても、間違った技術は、間違ったモノを製造する
8.費用・・・同等の機能を持つ他のモノと比較する
9.梱包
10.謳われた用途
11.機能性
12.音
13.維持管理
14.人間工学
15.仕上げ
16.操作性
17.耐久性
18.毒性
19.美観・・・一貫性のある方法で作られること
20.流行、スタイリング・・・流行や一般大衆の好みに直結するような“アイデア”は、デザインではなく、スタイリングの話
21.社会的価値
22.本質性・・・豪華さはデザインの問題ではない
23.前例・・・進化とは単純化であって、複雑化ではない。単純化は難しい作業であり、豊かな想像力が必要とされる
24.一般大衆からの受容・・・どのように宣伝され、大衆はどのように受け入れたのか

著者曰く、「デザインの定義とは、必要な機能をもったモノを正しく製作すること」だそうです。「日用品」の中には、無名のデザイナーにより企画された「真のデザイン」と呼ぶに相応しい製品があり、本書では、幾つかの日用品についての分析も行われています。

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2008年6月3日から8月3日まで東京国立近代美術館で開催されていた展覧会のカタログ。僕が、同展覧会を訪れたのは最終日だったのですが、その日がたまたま第一日曜日だったので、無料で観覧することができました。

本展覧会では、ある建築の設計プロセスをつまびらかにし、発想の生まれる瞬間を捕まえることが試みられています。メルクリ氏は、ドローイングや大小様々な模型を展示し、青木氏は、実現しなかった住宅プロジェクトのスタディ模型を時系列に展示していました。一見ランダムに配置された模型の島の間を、見えない力で誘導する青木氏の展示は見事でした。そして、僕が思っていた以上に、自分自身の感覚に素直に向き合い、計画案を発展させている点が印象的でした。

本書は、展示内容を全て収録するというよりは、展示の補完的な役割を担っている本のようです。特に青木氏の場合は、展示されていた模型の一部分をピンボケ気味に接写した写真が収録されており、本書を片手に展示を見るというスタイルが良かったのではないかと感じました。家に帰ってからそう感じても遅いのですが・・・ToT

メルクリ氏の解説を貝島桃代氏、青木氏の解説を田中功起氏が行い、展覧会全体の解説を展覧会の企画を行った保坂健二朗氏が解説しています。展覧会の主旨に沿って、建築を生む思考や方法論について各々の解説が行われています。田中氏は、「マキシマルに操作する」という仮説を提示しています。「ミニマルに操作する」という工学的な方法論に対して、こうした視点を意識することは重要だと思いました。

しかし同時に、クリエイティブな思考の流れや設計プロセスを第三者が解説する難しさも感じました。"お笑い”と同じように、論理的に説明すればする程、面白くなくなってしまうというジレンマに陥っているように感じたからです。やはり、“創造”とは、ノンリニアな思考の流れなのだと思います。

それにしても、展覧会の当事者である2人に面識はないのだそうです。なぜダブルネームでの展覧会が行われたのか、いまだに謎です。何か大人の事情があったのでしょうか??

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2008年4月の段階で、第44刷のベストセラー。スルメみたいな本です。文庫本で200ページちょっとなので、すぐに読み終わります。しかし、読めば読む程、味が出てくるのです。内容的には、“考える”という行為、思考を生み出す方法論です。自分が経験的に獲得してきたことも簡潔にテキスト化してあり、再確認する上でも非常に有用な1冊でした。

英語に「sleep over(一晩寝て考える)」という熟語があるそうですが、素材(テーマ)に酵素(テーマとは異質なアイデアやヒント)を混ぜて考えを醗酵させ、寝かせることが思考の整理の真髄です。1つの物事にひたすら取り組むのは、勤勉であるように思えても、実はマイナス効果なので要注意っ!

何かについて議論する場合にも、異業種の人と膝を交えたほうが「セレンディピティ(思わぬ発見)」に巡り合いやすいとのこと。逆に、専門家同士の議論は近親結婚と同じで様々な弊害を生み、創造力を衰えさせる原因になるそうです。

“思考の整理”とは、思考をより純化、哲学化、体系化し、抽象性の高い次元へと昇華させる“質”的な変化で、この作業を思考のメタ化と呼びます。重要なものを残し、不要なものを廃棄するといった“量”的な変化ではない点がポイントです。本や論文の題名も、修飾語を多くつける程表現が弱くなり、逆に名詞だけに整理できれば深みが出てくるのだとか。“一般受け”しやすい内容(=第一次的思考)を、ことわざ級に普遍化していくことも社会の発展に貢献するのだと知りました。

物事の真の価値は、時の試練という人々の忘却の過程を経てもなお価値が失われない場合に認められます。著者は、流行は人の目を狂わせると指摘し、『「現代」はいつの時代においてももっとも不可解である』と述べています。効率的な思考の整理とは、上手に忘れることであり、思いついた考えに時の試練を与えることなのです。

僕自身も以前から忘れるために書くと考えていて、過去のメモ帳をまとめてファイルしてあるのですが、見返すことがありませんでした。これは整理の問題じゃなくて、思い出し方の問題かもしれませんが、ここぞという時に引き出せなかったりします・・・。本書で紹介されている、「ノート」と「メタ・ノート」という2冊のノートを使い分ける方法を参考に、自分なりに改善して行こうと思いました。本を読む時に、自分と同じ考えには青、反対の考えには赤、新しい知識には黄のマークをするという方法も取り入れたいと思いました。

「触媒的創造(知のエディターシップ)」とは、1つ1つが自分の創作ではないけれど、持っている知識やアイデアを個性を触媒として編集することで、全体としては独創的・個性的と言えるような“第二次的創造”のことです。元々ある材料を独自のレシピで混ぜて新しい味を創るという意味で、「知識のカクテル」と言い換えることもできます。「発想の母体は触媒としての個性」であり、「全体は部分の総和にあらず」なのです。例えば、オーケストラの各奏者は、第一次的創造(クリエイション)を行っており、指揮者は、第二次的創造(メタ・クリエイション)を行っています。ただし、成熟した社会が前提になるとのこと。

 無から有を生ずるような思考などめったにおこるものではない。すでに存在するものを結びつけることによって、新しいものが生れる

もちろん、他人の考えをただ混ぜるだけでは意味がありません。自分で考えた独創(=着想)を加えたり、独創(=個性)に基づき編集したりすることが絶対条件です。自分の考えを持つ人は、他人の考えにも不用意な発言を慎むことを悟るそうです。「人を酔わせながら、独断におちいらない手堅さ」とは、自分と他人の考えを全て認めて調和折衷させることなのだそうです。

思考には、「収斂」と「拡散」の2種類があるそうです。学校教育では「収斂的思考」しか身に付きませんが、創造には「拡散的思考」が必要なのです。“リニア”な思考だけでは不十分で、“ノン・リニア”な思考がより重要だと考えていたのですが、本書を読んで確かなものを感じました。

「知識」についてもう1つ重要なポイントが下記です。

 ただ知識があるだけでは、すくなくとも、現代においては力になり得ない

知識がネットから簡単に手に入る時代です。得られた知識の精度を吟味し、編集する為には、リアルの世界(第一次的現実)に生きる自分自身の経験・体験や価値観が不可欠だと再認識しました。

著者は、蔵書の処分についても言及していて、「ただ集めて量が多いと言うだけで喜んでいてはいけない」と指摘しています。耳が痛いです・・・ToT

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「伝説のチームが鍛えた創造の極意63」と帯に謳われているのを見て、極意多すぎっ!とか思いつつ、新規プロジェクトをいつもとは違う発想で進める方法やアイデアがあれば、と思って読みました。

大学時代に所属した研究室の研究テーマの1つが、コラボレーションや設計支援に関することだったこともあり、特に目新しい内容はなかったのですが、プロジェクトの質を向上させるキッカケ集として使えそうだと思いました。

本書に挙げられた63の方法は、下記の3つに大別できます。

 1.パラダイムシフトを起こす発想法
 2.プロジェクト支援ツールとワークプレイス
 3.チームメンバーの心構えと役割

本書自体がプロジェクト支援ツールと呼べる内容ですので、本書の冒頭の注意書きに従って、通読せず、思いついた時に気になる所だけ読むのが一番効果的です。

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