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建築の仕事をしていて、なかなか思い通りに使いこなせないのが“色”です。そのせいもあって、本棚には10冊以上の“色”に関する本が並んでいるのですが、それらの本を分類すると、大きく次の3つに分けられそうです。

1.カラーチャートなどの実務向けの本
2.色のルーツや意味について書かれた本
3.日本の伝統色に関する本

今回の本は、2と3に関する内容です。著者の吉岡氏は、京都の染屋さんの5代目。取材能力が非常に高いので不思議に思っていたら、元々は雑誌編集者とのこと。そしてなんと、一乗寺下がり松で宮本武蔵に敗れたと言われる吉岡道場の血筋の方なのです。吉岡一門は、武蔵に敗れて染屋に転職したのだとか!

著者によると、日本人が最初に創った色は、赤と墨。その起源は、縄文時代にまで遡ることができるそうです。染屋に転職した吉岡一門ですが、「吉岡染」とか「吉岡憲法染」と呼ばれる吉岡流の黒が1650年代後半に流行して大成功し、今に続いているのだそうです。武蔵目線の伝記はたくさん出版されていますが、まさか吉岡一門のその後にこんなエピソードがあったなんて!

赤というのは、朱と弁柄のこと。朱は、水銀が硫黄と結合して生じる赤で、弁柄は、土中にある鉄分が酸化して生まれる赤と規定されているそうです。明治時代までは、神社や寺院の区別なく鮮やかに彩られていたそうですが、明治時代以降の廃仏毀釈を受けて、寺院建築については塗り直しをすることが少なくなったのだとか。

近代建築は白を多用しますが、白も色。飛鳥から天平時代の建築に用いられた白土は、真土(まつち)とも呼ばれ、大変貴重な材料だったそうで、法隆寺金堂の天蓋に使われているそうです。貝殻を砕いて造る胡粉は、室町時代の発明品で、京都の三室戸に日本でも数少ない胡粉製造所があるとのこと。

本書を読んでいて、著者の勉強熱心さに感心するばかりでした。原料となる草木の多くが薬草としても用いられていることや色にまつわる地名の話、地方で昔ながらのモノづくりを行っている工房の紹介など、古文書を紐解き、日本全国を巡って得た、色に関する貴重な情報が満載です。

日本の色彩の伝統は、本当に素晴らしいっ!

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