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どうしようか迷ったあげく、結局ポチっとしてしまった20枚組のCDボックスがようやく届いた。
それが表題のアイテム。
このタイトルだけを見ると、
ピアノ協奏曲の名曲が網羅されたボックス・セットのように思われるだろうが、
実はそうではない。
収録曲の作曲者を見ると、
ツェルニー、フンメル、クレメンティ、クラマー、モシェレスといった、
ピアノを習ったことのある人には聞き覚えのある作曲家の名前が並ぶ。
今ではほとんど練習曲集の作者としてのみ名前が伝わっている作曲家たちだ。
シューベルト、チャイコフスキー、リスト、ショパン、シューマンといった
ビッグネームの曲も収録されてはいるのだが、
チャイコフスキーのピアノ協奏曲は、超メジャーな第一番ではなく、
マイナーな第三番が収録されているあたりに、このボックス・セットの性格が
よく現れていると思う。
リストにしてからが、『悲愴協奏曲』や
ウェーバーの『大ポロネーズ』をオーケストラとピアノ用に編曲した楽曲など、
曲名すら初めて聞くような作品が収録されている。
つまり、このボックス・セットは、
今ではほとんど演奏される機会のないピアノ協奏曲や
ピアノとオーケストラの合奏曲を集めた作品集だ。
ピアノという楽器は、最初から今見るような楽器だったわけではなく、
工業技術の発達と歩調を合わせ、19世紀1世紀間をかけて
じっくり、ゆっくり進化して、現在のようなピアノになった。
このボックスには19世紀初頭のクラマーから、
20世紀初頭に活躍したガーシュインまでの作品が収められているから、
タイトルの「The Golden Age」というのは、まさに19世紀を指しているのだろう。
ツェルニーやクラマーといった練習曲集の作家たちは、
その当時のピアノの性能を検証し、そのポテンシャルを引き出す演奏をするためには、
どのようなトレーニングを行ったらいいのかを追求した人たちだと言ってもいいだろう。
今で言ったら、楽器教則本のライターさんということなので、
何となく親近感も感じる。
芸術的な価値はともかく、そういう観点から見ると、
実に興味深いピアノ曲集だ。
ま、実際クラマーの曲を聴いてみたら、やっぱりちょっと練習曲みたいだった。
ツェルニーの曲は装飾的な技巧を前面に出しすぎで、途中からラジオ体操みたいになる。
でも、なるほどね、と納得。
全部聴くの、時間がかかるぞ〜!
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本庄はもっぱらクルマで通ります。中学時代...



