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化学療法

化学療法とは、抗がん剤を使用して悪い細胞をやっつけることです。

人間の体は、たくさんの細胞のかたまりで形成され、その細胞は日々生まれ変わっています。髪の毛がのびたり、爪がのびたり、体を洗ったら垢がでるのも古い細胞がなくなり、新しい細胞が作られている証拠です(いわゆる新陳代謝です)。がん細胞も日々生まれ変わっていますが、正常の細胞との違いは、その増殖のスピードが速く、無秩序なことです。

抗がん剤は、この増殖する力を邪魔することよって、がん細胞をやっつけます。この作用は正常の細胞にもおこるので、抗がん剤を使用すると髪の毛が抜けるのです。しかし、がん細胞の方が増殖する力が強いので、正常細胞よりも抗がん剤の影響を強く受けて、がん細胞が死んでいきます。髪の毛などの正常の細胞は体から抗がん剤がぬけてしまえば、大抵の場合また生えてきます。

それでは抗がん剤と、風邪薬の違いはなんでしょう? それは、副作用の重篤さ(強さ)です。薬の副作用の出かたには個人差があります。風邪薬を飲んで眠たくなる人もいれば、ならない人もいますよね。抗がん剤も同じです。抗がん剤を使用しても、吐き気が強く出る人もいれば、平気な人もいます。ほとんど誰にでも起こる副作用としては、脱毛と骨髄抑制があります。骨髄抑制とは、ばい菌をやっつける白血球や、酸素を全身に運んでくれている赤血球や、出血を止めてかさぶたを作ってくれる血小板が少なくなることです。赤血球が減りすぎると、いわゆる貧血の状態になり、全身に十分な酸素をとどけることができなくなります。血小板が少なくなると、鼻血などの出血がとまりにくくなります。ですから、ある程度赤血球や、血小板が減った時には輸血で補充してあげないといけません。しかし、白血球は輸血で補充してあげることができません。白血球がないとばい菌をやっつけることができませんから、感染には十分気をつけないといけません。手洗いやうがいをしたり、マスクをしたりして感染を予防します。ばい菌をやっつけるために抗生物質を使うこともあります。体から抗がん剤がぬけると血をつくる骨髄も回復(=白血球、赤血球、血小板が造られて増えてくる)してきます。また脱毛は多くの抗がん剤の副作用として、ほとんどの方に起こりますが、抗がん剤が体からでていってしまえば、髪の毛は生えてきます。

抗がん剤の副作用は、他にもたくさんあります。薬の本を見るとたくさん書いてありますよね。しかし、この副作用が全て起こるわけではないですし、先ほども書いたように非常に個人差があります。また、吐き気などの副作用を抑える薬もたくさんあります。

抗がん剤はがん細胞が耐性(薬が初めは効いていてもやがて効かなくなること)を持たないように通常数種類を組み合わせておこないます。組み合わせは腫瘍の種類によって変わります。
抗がん剤の多くは注射で投与されますが内服のお薬もあります。
数種類の組み合わせによる治療が終了すると骨髄機能が低下し、やがて回復したら次の化学療法を開始する、といったことを通常数回繰り返します。
それぞれの抗がん剤に特徴的な副作用があるので、その事に気をつけながら治療することが非常に重要です。ですから小児血液腫瘍科医による治療が受けられる専門病院での治療が必要です。


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