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血液検査結果の見かた

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ここでは、阪大病院でお渡ししている検査結果に表示される書式にしたがって記述しています。他院での結果では、白血球数、赤血球数、血小板数の桁の表示が異なっている場合もありますのでご注意ください。

貧血の目安:ヘモグロビン値
血液の病気では、貧血の目安としてヘモグロビン値がよく使われます。ヘモグロビンは赤血球に含まれるたんぱく質で血色素ともいい、体中に酸素を運んでいます。ヘモグロビンは血液1dL(デシリットル)あたりの蛋白量(g)で表されます。
乳幼児期や思春期では生理的に鉄が不足し貧血気味になるので、正常値は若干低目です。

赤血球輸血をする目安は、ヘモグロビン値が7~8g/dL ですが、化学療法のタイミングや全身状態(倦怠感や出血症状の有無)によっても変わってきます。

*網状赤血球数
網状赤血球というのは作られたばかりの若い赤血球で、その数は赤血球造血の良い指標となります。網状赤血球数は、赤血球数に網状赤血球の割合(通常、パーミリ(‰)で表示されます)をかけて計算します。つまり、網状赤血球数 = RBC x Ret (‰)÷1000 です。例えば、RBC 200万で網状赤血球 15‰ の場合は、網状赤血球数は、200,000,000 x 15 ÷ 1000 = 3,000,000(3万)となります。この検査は、主に赤血球の造血状態をみるためのもので、再生不良性貧血のお子さんの重症度を判断したり、経過をみるために使われます。(詳しくは、再生不良性貧血の項をご覧ください) また、造血幹細胞移植後の赤血球造血の回復をみるためにも使われます。

感染のリスクの目安:好中球数
細菌・真菌の感染症の危険性は、好中球数が良い指標となります。好中球数は血液1μL(マイクロリットル=立方ミリメートル)あたりの数で示されます。好中球の算定には、通常、機械法によるデータではなく、目視法(顕微鏡で除いて数える方法)のデータを用います。

好中球には桿状核球(St)と 分葉核球(Seq)の2種類があり、桿状核球 と 分葉核球 の割合が%で示されています。よって、好中球数は白血球数に桿状核球 と 分葉核球 を足した数字をかけて100で割ります。 例えば、白血球数 1,000/μL で桿状核球 5%、分葉核球 15% の場合は、1000 x (5+15) ÷100 = 200/μL となります。

この好中球数が500/μL以下であれば、細菌・真菌感染症にかかる危険性が高くなり、とくに、200/μL以下の場合はさらに高くなります。単球やリンパ球も感染症に対して大事ですが、このことについては別項で述べます。

出血のリスクの目安:血小板数
血小板は、傷口からの出血を最初にふたをして止血する働きをもっています。血小板数が1~2万/μL以下になると、出血がとまらなくなったり、皮下の出血(点状出血、紫斑)が出やすくなります。

血小板輸血の目安は、血小板数が1~2万/μL以下ですが、上記の出血症状がみられる場合や手術をおこなう際には、高めの値を維持するように血小板輸血をおこないます。

骨髄抑制からの回復のパターン
化学療法後の骨髄抑制からの回復に伴って、白血球分画(白血球の中身)は特徴的なパターンを示すことがしばしばみられます。通常、強い骨髄抑制があるときはリンパ球がほぼ100%を占めますが、骨髄抑制から回復するにしたがって、まず単球が増えてきます。つづいて、好中球が増加してきます。多くの場合、血小板数や赤血球数(ヘモグロビン)の回復は、通常好中球の回復よりもやや遅れて回復します。

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