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予測をしてはいけない
なんというか投資初心者向けの本ですが、序文がよかった。そのため、あまり興味がない中身まで読んでしまった。のっけからこんなことが書いてある。
筆者の本業は、株価や金利、為替相場など、証券・金融市場という範囲の様々な市況の先行きを予測して見通し数値を作成し、それが外れる、という仕事だ。(「外れんのかい!」という突込みが入ると思うが)。
『投資のプロはこうして先を読む 馬渕 治好』
株式投資の世界では、専門家の予測よりも、サイコロや、サルに選ばせた方が当たるということが言われている。何十年も前からの定説だ。そういうようなタイトルの本もたくさんある。経済学者ほど、株で勝てないという。
為替相場なんかもそうで、今年の予想というと、「年央までは上がって、年末には下がってくる」、とか「直近は下がるが、秋口には上がってくる」というのが多い。(しらんけど) 相場というものは、適度に上下を繰り返しているもので、はっきり一方にだけ進むのは珍しい。だからとりあえず上がったり下がったりするという予想をしておけば、何となく当たったように見える。
明日とか一週間後とかの予想は当たりやすいし、予想に基づいて行動しなければいけない。10年後、20年後のある国の経済状態とかも、おおまかにはわかりやすい。ところが、2か月後の株価とか、一年後のドル相場などの予想は難しい。というよりも不確実すぎて専門家にも当てられない。ぬけぬけと予想している評論家はうそつきだ。数人で予想を発表すると、みんなバラバラになる。といった思い切った意見も聞いたことがある。
アメリカ大統領選にしても、ブレグジットの国民投票にしても、地震警戒情報にしても、天気予報とは違って、マスコミや専門家が外しすぎだろう。
そこへいくと、ジュール・ヴェルヌの「100年後のパリ」「月世界旅行」などは、かなり正確に空想している。パリの街並み、鉄道網、人口構成、月までの時間とか、着陸船の大きさとかも当たっているようだ。
人の世の中のことは、予測なんてしてはいけない。何十年前の未来予想なんて、当たっているものもあるが、外していることもたくさんある。相場はすべてを織り込んで、正しい。専門家の言うことなど信じないで、現実に寄り添って生きていこう。
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