アート サモトラケのニケ

9月3日から8日まで、春日部中央公民館で絵画展中。

ヴェルディ

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ヴェルディ: 歌劇「椿姫」

ルネ・フレミング (ソプラノ: ヴィオレッタ)
ローランド・ビリャソン (テノール: アルフレード)
レナート・ブルゾン (バリトン: ジェルモン)

ジェイムズ・コンロン指揮 ロサンゼルス・オペラ管弦楽団・合唱団 2006
マルタ・ドミンゴ演出

 この収録の前年2005年のザルツブルグ音楽祭での、ネトレプコとの競演で話題になったビリャソンである。あの演出とはまったく違う。解説によると、アメリカでは伝統的なオペラ上演を好まれていると書いてある。そういえばメトの舞台なんてその最たるもの。ここロサンゼルスも、そうなのだろう。個人的印象で言うと、エディタ・グルベローヴァが歌う、1992年フェニーチェ大劇場ライブのような映像だ。

 レナート・ブルゾンは、サントリーホールの5列目ぐらいでジェルモンを歌うのを聞いたことがある。(ヴィオレッタは、ルチア・アリベルティ)その時よりも、ずっと感情的に歌っていて好感が持てる。

 ルネ・フレミングは、メトのライブなどのインタヴュアとしては、ちょくちょく見た記憶があるが、歌っているのをしっかり見たのは初めてだ。インタヴューしているときと違って、熱唱しているとついつい「キリ・テ・カナワだな」と思ってしまう。ビリャソンと顔をくっつけながら歌うところも多く、ときおり画面から目をそらしながら視聴した。

 絵を描きながら、よそ見していたとも言える。歌声だけ聞いている分にはキリ・テ・カナワの歌唱と同じで、悪くない。そんなことをするのは、(きっと)演出のせいでもある。マルタ・ドミンゴ演出となっているが、なんとプラシド・ドミンゴがこのオペラの総監督なのだ。ついつい安部総理と昭恵夫人を連想してしまう。

 という不平を言っても、第3幕のルネ・フレミングの歌唱は感動的だった。マルシャリンを歌ってるのも見てみようかな。

『椿姫』全曲 M.ドミンゴ演出、コンロン&ロサンジェルス・オペラ、フレミング、ヴィラゾン、他(2006 ステレオ)

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第3幕 ロマの子 12:10、11:28

 相変わらず変な副題だ。ロマの子とは、アズチェーナの子ということだろうからマンリーコのことだろうけれど、本当のアズチェーナの子は死んでいる。トロヴァトーレというのもマンリーコのことだろう。マンリーコは、いちおうテノールだから主役扱いされているのかもしれないが、アズチェーナやレオノーレやルーナ伯爵に比べればキャラクターが弱い。タイトルになる要素はないと思うが。

 ルーナ伯爵側の陣営。みんな真っ赤な衣装であるが、どういうわけか少しずつ違った衣装を着ている。変なカブトとか、ベストとか、時代を特定できないようにしているのだろうか。合唱のみんなが後へ下がると、赤い円筒形の帽子をかぶったドミンゴが出てくる。まわりはやはり美術館の中。ここで捕まったアズチェーナが入ってくる。全員と言うべきか、主役の二人とも似たような真っ赤な衣装で、同類に見えるのはなぜ。

 背後では、フーケとラファエロなどの巨大人物画が、相変わらず動いているが、歌手主体のカメラワークのせいか、ほとんど気にならない。慣れたせいか、ここでやっとアズチェーナの声が立派だということが確信できた。

 第2場ではレオノーレとマンリーコ(ルイスもいるけど)の二重唱。なぜか一般人のお客が5人ほどソファーに座って二人の歌唱を鑑賞しているようだ。壁に掛かっている絵は、やはり何の関係もないようだ。いつまでこんなことをするのだろう。

 みんなおなじような赤い衣装だが、レオノーレのみベルベット風の、ちょっと高級そうな生地だ。左手には目立つ大きな指輪がしてある。これは、もちろん第4幕で意味を持つ。この短すぎる第3幕の締めにマンリーコが高音を出す。第2幕アズチェーナのアリアと双璧に強烈な印象を残す。

 いったん幕が閉まるが、比較的すぐに第4幕に突入する。休憩なしに進むようだ。短いからしょうがないが、だからして、書くこともあまりないのであった。それにしても、生で聴いた印象とまったく違って、老ドミンゴとネトレプコの声が同じくらいに聞こえる。ネトレプコが声をセーブしているのか。

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第2幕 ロマの女 22:34、17:52

 ロマの女とは、当然、物語の主人公アズチェーナのことです。手持ちのCDライナーノートを見ると、「ロマ」という言葉はいっさい書いていない。こんな現実味のない言葉でいいのだろうか。

 古典的真っ赤なドレスや、マゼンダ、バイオレットの色をちりばめた40人ほどのダンサーが、美術館の中で踊る。ロマの集団ということです。その古典的様相に対して、アズチェーナはまたもよ、美術館のツアー係員です。先ほどの女声二人とちがい、青いワンピースにグレーのセーターを羽織って、ちょっと太らせた感じです。やはり目立つメガネをかけている。彼女率いるツアーは10人ほどですが、後に大勢のロマの集団がいます。ここでソファーに乗ってアリアを歌いますが、衣装とアンバランスな状況が強すぎて、歌がどうだったのか印象にありません。アズチェーナ最大の聴き所なのに。

 歌いながらソファーに倒れ込むアズチェーナを、ロマの5人ほどの女性が取り囲む。2分ぐらいゴソゴソ囲っているうちに、いつのまにかアズチェーナの衣装が古典的な、一般的イメージの姿になり、ソファーに倒れている。フェランドが入ってきて、ここから普通に歌が楽しめる。アズチェーナの歌はかなり立派だ。しかし後の壁面は動いているし、10人ぐらいの現代人が絵を鑑賞している。フィオレンツァ・コッソットの長期政権のあと、取って代わる人がいない。メトのザージックは気を吐いていたが、このマリー・ニコル・ルミューもなかなかいいと思う。

 ロマの親子の場面のみで、第2幕のような気がして仕方がないのだが、次の教会の場面も第2幕。手前の天上を蝶番のようにして、天上部分がステージを隠すように降りてくる。スクリーンとして名画の顔のさらなるアップが映される。ヤン・ファン・アイクの「ゲントの祭壇画」は強力に映し出される。左側にルーナ伯爵、右側から修道女で、しばらくしてレオノーラが出てくる。中央部分のみ背景真っ赤に歌手も真っ赤という状態。前面を覆っていたスクリーンが天井にもどると、舞台はついたてがなくて広くなっている。奥からマンリーコが登場する。

 ここでルーナ伯爵とマンリーコの対決となるが、ドミンゴはちょっと痛々しい。悪く言うと、穴に隠れていたのを捕まった、どこかの大統領。なんとなく他の歌手が気遣っているような気がする。敵役だが、がんばってもらいたい。それとやはりバスティアニーニみたいな声の方がいいんじゃないの。

 第2幕終わりで、休憩は、恐らく、ここで1回入るだけ。同じくネトレプコのザルツブルグ『椿姫』でも、第2幕の真ん中で、1回のみの休憩だった。時間の都合と、歌手の声休め的に、ここらが妥当なのだろう。それにしても第3幕は、2場合わせても、第2幕第1場ていどしかない。短すぎる。だからビデオで続けて見ていると、第2幕第2場からが第3幕のような気がする。第2幕第1場がこの物語の主題であって、それが終われば一段落。あとは第4幕までのつなぎ場面だから。

 もしかしたら絵に興味のない人には、美術館の中って舞台装置、そんなに違和感を感じないのだろうか。やっぱり音声だけで聴いている方が感動的だ。

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第1幕 決闘 11:04、10:20、7:47

 幕が開くと、そこは(たぶん)国立大美術館の展示室。真っ赤な壁面に、身長の二倍以上ある巨大な人物画がぎっしり掛けられている。ルーブル美術館のルーベンスの間でもないかぎり、通常あり得ない並べ方だ。その壁が、真ん中、右、左と移動して、真ん中にスペースを作ったりする。絵は、フィリッポ・リッピ、ラファエロ、ファン・デル・グース、ジャン・フーケ、ファン・アイクなどの絵が、おおむね実物よりも巨大に描かれている。若干ヘタっぽいので、コピーではなくて、美術担当が模写したのかもしれない。模写を集めた美術館という設定なのかもしれない。

 フェランドは美術館の学芸員。30人ぐらいの現代人を引き連れて絵の説明をしている。まるで絵がルーナ伯爵家の親族であるかのように話している。しかし、兄弟、火あぶり、子供の骨、運命、魔女などのセリフが、展示されている絵とまったく合っていない。

 近年、昔風の呼び方はいけなくて、「ロマ」と書かなくてはいけなくなったようだ。ブログなんかでも、「不適切な表現」があると、文章を拒否されることがある。以前、画家の名前を100人ほど書き出したら、何か誤解を招くつづりがあったらしく、拒否されたことがある。だから書かないようにするけど、みなさんご存じでしょう。

 美術館の展示室には、すみっこに係員が座って監視している。フェランドも含め、係員はみな青のスーツを着ている。右に座っていた係員が歌いながら左へ。左に座っていた係員も歩み寄り、これがレオノーラのアンナ・ネトレプコだった。イネスはパンツ姿で、レオノーラはスカート。縁の強い黒めがねをかけている。首から身分証明書をかけている。

 これがまた地味で、とてもネトレプコと思えない。歌っている間、巨大絵を掛けてある壁面が、左右に動くのも、歌手を小さく見せる。一曲終わったところで、メガネを外す。ちょっと格好良くなる。天上の、左三分の一が降りてきて、スクリーン状になって、ここにも人物画のクローズアップを映す。次は上着を脱いで、薄いブルーのワイシャツ姿になる。だんだんネトレプコになってきた。

 ルーナ伯爵であるプラシド・ドミンゴ登場。薄いブルーのワイシャツ姿に紺のパンツである。この役は、当然バス・バリトンの役であるから、ドミンゴの声では、違和感ありすぎだ。だが、ドミンゴの歌うワーグナーよりも気にならない。リゴレットも歌っていたし、本来と違いすぎて、別物と考えられるのだろうか。とにかく、男性歌手はテノールが二人に思われるし、女性歌手はネトレプコの声が太いので、メゾ(アズチェーナのこと)が二人であるかのように感じる。テノール対メゾ・ソプラノの戦い。

 古典的衣装を着たマンリーコとレオノーラに気を取られていたら、いつのまにかドミンゴも衣装替えしていた。みんな濃赤、マゼンダ、バイオレット気味の色あいの服を着ている。背景の赤い壁よりも、暗めの赤っぽい色だ。歌手はみんな、すごく立派に歌っているようだが、普通の絵と違って、インパクト強すぎる、巨大な顔の絵が回りを取り囲んでいるので、ちっちゃい歌手にしか見えないのが残念だ。

 第1幕締めの、3人が歌っている最中に、背後でベラスケスの「馬上のカルロス1世」の絵が移動している。「なんて日だ!」



"Il Trovatore" Salzburger Festspiele 2014年8月15日

マンリーコ: フランチェスコ・メーリ
レオノーラ: アンナ・ネトレプコ
ルーナ伯爵: プラシド・ドミンゴ
アズチェーナ: マリー・ニコル・ルミュー
フェランド: リッカルド・ザネッラート
イネス: ディアナ・ハラー
ルイス: ジェラルド・シュナイダー

<演出・美術>アルヴィス・ヘルマニス <衣 装>エヴァ・デッセカー

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 2014年ザルツブルク音楽祭の、ネトレプコ出演「イル・トロヴァトーレ」です。

 この曲は、セラフィン盤 コッソットのアズチェーナと、カラヤン盤 カラスのレオノーラを理想としてきました。めずらしくこの二組のCDは持っています。マリア・カラスはめったに聴かないのですが、このレオノーラは最高でしょう。そのカラヤン盤ですが、馴染んでいたのはCDではなく、東芝EMI特製である疑似ステレオLPでした。あのザラついたステレオの方がスピントで直截な魅力に富んでいたと思っています。

 アンナ・ネトレプコもヴィオレッタ以外は、あまり聴きません。カラス同様、ライブだと素晴らしいのでしょうが、録音ではなんだか今ひとつな感じです。実力に比べて、日本での人気も今ひとつだと思います。このレオノーラは、あの2005年のザルツブルク音楽祭「椿姫」以来の適役だと思います。

 それというのも、不完全な音声だけで聴いても最高です。ウォークマンに録音するのにいろいろな不具合があり、5本のケーブルとプラグを介したところ、音声がモノラルになってしまいました。それでヘッドホンで、ビデオできちんと見る前に、音声だけで聴いて感動しました。ちゃんとCDレコーダーを使って、CD化しようと思うぐらいです。指揮のダニエレ・ガッティも見直しました。


Salzburger Festspiele Giuseppe Verdi: "Il Trovatore"

Anna Netrebko, Leonora
Marie-Nicole Lemieux, Azucena
Diana Haller, Ines
Francesco Meli, Manrico
Placido Domingo, Il Conte di Luna
Riccardo Zanellato, Ferrando
Gerard Schneider, Ruiz
Milo Bulajic', Ein Bote
Raimundas Juzuitis, Ein alter Zigeuner

Mitglieder der Angelika-Prokopp-Sommerakademie der Wiener Philharmoniker
Konzertvereinigung Wiener Staatsopernchor
Wiener Philharmoniker  Daniele Gatti

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