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イギリスのキリスト教には、イギリス国教会という独自の教派があります。もともと、イギリス国教会はカトリックの一派で、教義的にもカトリックのものとそれほど違いはないそうです。では、なぜカトリックから独立したかという理由を説明するには、16世紀までさかのぼらなければなりません。 当時、イングランド国王はヘンリー8世でした。この人はかなり強烈な人物で、典型的な絶対主義的君主です。文武両道で、音楽や語学などに才能を発揮しましたが、性格は苛烈でおまけに好色でした。生涯で6人の妻を娶りましたが、ある結婚相手などは、肖像画と実物が違うという理由で即刻離婚を言い渡されてしまいました。はじめは敬虔なカトリック教徒でしたが、王妃との離婚を反対されたため、ローマ教皇と対立するようになりました。カトリックは離婚を認めておらず、おまけに浮気相手と再婚するというのですから、教皇が認めないのは当たり前です。しかし、ヘンリー8世は自らをイギリス国教会の主権者であると宣言し、カトリックから離脱しました。つまり、国王が浮気相手と再婚したいがために離婚をするという実にいい加減な事情からイギリス国教会はカトリックから独立したのでした。その後、王妃や側近を処刑したり、カトリックを弾圧するなど、暴君的な行為が目立ちました。 このヘンリー8世の子供のなかに、その苛烈な性格を受け継いだ二人の異母姉妹がいました。妹のほうは、有名な「処女王」エリザベス1世です。そして、姉のほうがメアリー1世でした。メアリー1世は、とても熱心なカトリック信者で、離婚された王妃の子でもあり、ヘンリー8世から嫌われていて虐待されていました。メアリー1世のほうも、そんな父親が大嫌いでしたでしょうから、ヘンリー8世死後に即位したとき、彼の宗教改革事業をぶち壊してやろうと思ったに違いありません。メアリー1世は、もとのカトリックを復活させようとして、プロテスタント派の人物を300人以上も処刑しました。ちょっとした大量虐殺ですね。そして、ついたあだ名が「血染めのメアリー(マリー)」=「ブラッディ・マリー」というわけですね。その後、妹のエリザベス1世が即位して、イギリス国教会が再興します。そして、イギリスはエリザベス1世統治下で最盛期を迎えるわけです。 「ブラッディ・マリー(メアリー)」というカクテルがありますね。ウォッカをトマトジュースで割ったもので、名前通り血のような真っ赤な色をしています。もうお分かりと思いますが、このカクテルの名前の由来となったのがメアリー1世です。ショットバーなんかで、ブラッディ・マリーを注文するときは、そんな恐い女性もいたんだなぁと思いをめぐらせて飲んでみるのも一興かも知れませんよ。 |
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ブラッディマリーの由来と英国国教会が出来た理由については知っていましたが、二人が親子関係にあったのは知りませんでした。(って、学校では習ったのだろうけど、そんなこと全く記憶にありません)それにしても、謎の生き物の今後、怖いけど、報告お待ちしています。
2005/10/8(土) 午前 0:37 [ tak**o38* ]
Takajoさん、コメントありがとうございます。テューダー朝は、流血の家系だったようですね。始祖のヘンリー7世も競争相手を殺して王位についていますし、その他にも病で早世したり、刑死した国王がいました。謎の生物は、捕まえることができたら画像をアップしますね(^^)
2005/10/8(土) 午後 11:03 [ ユウ ]
この異母姉妹の兄エドワード6世にしてもここの親子兄妹は仲が悪いんだかなんだか…支配層の親子兄妹喧嘩も考えもんですねwエリザベス1世の記事をUPするのでトラックバックさせて頂いて宜しいですか?
2005/11/26(土) 午前 1:20
まるこさん、コメントありがとうございます。そうですね、権力者の肉親同士の喧嘩は、大抵は周りを巻き込んで、血なまぐさいことになりますよね。非常に困ったものですね。エリザベス1世の記事、楽しみです。ぜひ、トラックバックしてくださいね。
2005/11/26(土) 午前 1:42 [ ユウ ]
トラックバックさせて頂きますwお粗末ですが宜しくお願いします!
2005/11/27(日) 午前 0:36
まるこさん、トラックバックありがとうございます。拝見させていただきますね。
2005/11/27(日) 午前 1:19 [ ユウ ]