京北教会ブログ「虹の架かる教会」 創立109年目の歩み

京都市下鴨、日本キリスト教団 京北(きょうほく)教会です。HPもご覧下さい。

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今回のブログは、2011年の記事です。
2016年の京都御幸町教会の記事(貴田牧師就任式)は、
下記のアドレスをクリックしてご覧ください。

また、2013年の京都南部地区・音楽部による、
「賛美のつどい」(会場・京都御幸町教会)の記事は、
以下のアドレスをクリックしてください。
http://blogs.yahoo.co.jp/arigatou4493/15391314.html





      ─京都御幸町教会を訪れて(2011)─



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 2011年6月19日(日)の午後、
 京都御幸町(ごこうまち)教会を訪れた。

 この教会の礼拝堂は、京都市の有形文化財に指定されている。
 歴史の長いこの教会の、昔からの貴重な煉瓦造りの礼拝堂である。 

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 毎週日曜日の礼拝は、朝10時30分から行われている。
 その他に、聖書研究会などが平日に行われている。


             
 2011年6月19日(日)午後2時半から、
 この教会において、牧師就任式が執り行われた。
 おめでとうございます!

 今回のブログに写真を掲載させていただくことを、
 新しい主任牧師にごあいさつしたおりにお話して、
 許していただきました。ありがとうございます。

 下の写真は式後の茶話会にて。
 

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京都御幸町教会の皆様と、
新しい主任牧師の先生、そのご家族の方、
本当におめでとうございます。




 このブログを主宰している京北教会は、
 今から100年以上前に、
 この京都御幸町教会(旧・京都中央教会)に、
 属している講義所として、
 烏丸五条近辺の借家で出発した。
 だから、京北教会の源流は、京都御幸町教会である。

 京都御幸町教会は、かつて、
 メソジスト教会による京都伝道の中心であり、
 ここから五条、三条、伏見の、
 三つの講義所が生まれた。

 この三つは、それぞれが独自に成長して、
 それぞれ現在の京北教会、洛東教会、伏見教会として、
 今も力強く存在している。 

 その意味で、京都御幸町教会は、
 いくつもの花を咲かせてくださった教会だと言える。

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                        (写真の花はザクロ)

 京都御幸町教会の元来の所属であった、
 キリスト教の教派の名前である「メソジスト」とは、
 メソッド(方法、手段、実践)という言葉が語源である。

 これは、神の救いを、できるだけ多くの人に伝えるため、
 「実践的な方法」を大切にしたところから来ている、
 教派の名前である。

 歴史としては、ヨーロッパの産業革命の時代の後、
 イギリスで、たくさんの工場労働者が生まれた、
 その新しい時代に合わせて、
 人々の心の拠り所としての「信仰」を、
 労働者の生活の中に、定着させていくことを目指した。

 そこから、教会や伝道のあり方について、大胆な改革を行った。

 難解な言葉を避けて、信仰の要点を、
 それまでの長い文章から、簡潔な短い言葉にまとめなおし、
 儀式の細部にこだわるよりも、
 たくさんの元気な讃美歌を作ってみんなで歌うことを大切にし、
 さらに、労働することを信仰の中に位置付けて、
 生活と礼拝、そして献げること・奉仕することを、
 敬虔な祈りの教会を中心にして、
 ダイナミックに結びつけていったのが…メソジスト教会である。

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 日本のメソジスト教会グループは、1941年、教派の大合同としての、
 日本キリスト教団の結成時に、他の30余派の教派と同様に、
 自らは解散した後に、所属していた全ての各個教会が、
 日本キリスト教団に入った。

 その意味では、独立した教派としてのメソジストのあり方は、
 当時に源流を持つものとしては、もう存在していない。
 しかし、各個教会の中に、また学校(関西学院、青山学院)の中に、
 メソジストの伝統は脈々と受け継がれてきているのではないだろうか。

 今日の牧師就任式でも、式の中での、
 祝辞を担当された方(関西学院神学部教授)の言葉の中に、
 以下のような主旨の言葉があった。

 「京都御幸町教会の礼拝堂を見て、
 メソジストの伝統をそのままに、
 形で表している礼拝堂であると思います。

 というのは、メソジスト教会の礼拝堂の特徴として、
 『恵みの座』があることです。

(注・『恵みの座』とは、聖餐卓の前に低い仕切りがあって、
 その仕切りの前のところまで、信徒一人ひとりが、
 自分の意志によって出てきて、順番にひざまずいて、
 パンとワインの、聖餐にあずかるための、
 講壇の建築上の形式のこと。下の写真)

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 (祝辞の続き)
 …最近、メソジストの伝統を持っている様々な教会が、
 礼拝堂を新しく建て替えるときに、真っ先に廃止されるのは、
 この『恵みの座』です。

 それは、ひざまずいて聖餐をいただくというやり方が、
 身体や年齢などの事情で難しい方のことを考えて、
 というのが理由の一つだと聞いています。

 それはそれでよいのですが、この『恵みの座』は、
 メソジスト教会が、聖餐を大切にしてきた意味を、
 具体的な形で表していることも、覚えておきたいものです。

 聖餐式とは、
 聖餐(イエスを表すパンとワイン)を受けることが、
 目的ではありません。
 
 聖餐式の目的は、
 私たちが神の恵みを受けることにあるのではなく、
 私たちが『神の恵みの手段と成る』ことにあります。

 京都御幸町教会がこれからも、この地域にあって、
 『神の恵みの手段』として、恵みを多くの人と、
 ますます、わかちあっていく教会になられますように願っています。」

 (以上は、筆者の記憶によるもので、祝辞そのままではありません)




 下の写真は講壇全景。
 就任式の始まる直前に撮影させていただいた。

 説教壇の背後にある、
 ベンチ式のシートに司式者が座っておられる。

 礼拝堂の一部として一体型に作られている、
 司式者用のシートを初めて見た。

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 メソジスト教会の伝統、それは、教会が、
 また一人ひとりの信徒が、神の恵みの手段として、
 神様に用いていただくことで、
 共に恵みをわかちあう世界を願うことのように思える。

 そこから教会の、実践的な工夫、研究、発展が出てくる。
 そうした実践的な「メソジストらしさ」の、
 中心にあるものは何だろうか。

 それはおそらく…、
 激変する社会環境の中で、
 人が時代に飲み込まれて、
 退廃していくことを悲しみ、
 まことの神様に救っていただくことに、
 願いをかける、
 敬虔な、祈り。

 毎週、この礼拝堂を祈りが満たす。


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煉瓦造りの壁だけではなく、
複雑な文様の、窓の木枠が美しい。

そして…

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礼拝堂の右側面の和風の仕切りに注目!

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 上の壁の中に滑車があって、この仕切りは、
 下から上へと開けることができる。
 とても便利で、デザインとしても素敵。

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こうして、礼拝堂と集会室を簡単につないだり閉じたりできる。
初めて見ました、このような礼拝堂設計の工夫を。

さすが、メソジスト!

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 ザクロの花。
 煉瓦造りの壁と共に、ひきたてあうように咲く。


 京都御幸町教会の皆様、今日はありがとうございました。

 暖かな心の皆様の姿と、美しい教会礼拝堂が、
 共に、ひきたてあっているように思えました。

 写真は、牧師就任式後の茶話会。

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 教会に集っておられるお一人おひとりが、共に支えあって、
 この教会が「神の恵みの手段」となることを、
 みんなで願っておられるのだと感じました。

 

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一つひとつの煉瓦がこの会堂を支えているように…。





  













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