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*** こんばんは ***
今日は 「Uriものがたり」を ひとつ 記そうと 思います。
。。。。。 芋 かりんとう 。。。。。
大体 甘党な 男ほど 大食いかもしれない。
そう 気が付いた時には
もう その恋は終盤にさしかかっていた。
好きな人の 好きな服を着て 好きな髪形にする。
それは ごく普通の事だと 思って疑わなかったし
現に 彼は すごく喜んでくれてたし
私も 嬉しかった。
そんな彼の大好物のひとつに 「芋かりんとう」があった。
それを知った時 私は 「芋けんぴ」を買った。
私は 甘いものが苦手なので そういう類のものは
当然 苦手である。
それでも 彼が美味しそうに食べてくれれば
とても 嬉しいし 満足感で 満たされる。
彼に それを 手渡した時 彼が ボソリ と 言った。
「やっぱり 俺の事 わかってないんだな・・・。」
確かに そう言った。
ちょっと 俯き加減で 感情がわからない感じで。
そう言って ボリボリ 食べるから
私は 何も きこえなかったようにして
「おいしい?」 と 尋ねた。
彼は 美味しそうに 無心に ボリボリ と 食べ続けていた。
それから 一週間後
彼の家のドアを 開けると 知らない女の人がいた。
しかも 台所で
ギャルソンのような 真黒のエプロンをつけて・・・。
お互い 同じ事を 瞬時で悟ったのに
「 どなた? 妹さん?」 と その女に言われて
何故か 気が動転してしまっていた私は
「はい。」と 答えてしまった。
合鍵を 思いっきり 落としたあとなのに
そんなこと ありえないのに・・・ そう 言ってしまった。
女は どこか 上から抑えつけるような 気迫に満ちていた。
それに 私は 怖気づいてしまったのだ。
それだけなら まだ よかった。
その女が 作っているものを見なければ まだ 救われてた。
そう、 その女が 作っていたものは
彼の大好物の 「芋かりんとう」 だったのだ。
しかも 私が買ってきた 彼の家の中で
一番 大きなお皿から 溢れんばかりに
これ見よがしに てんこ盛りに 盛られていた。
私は それを見て 思いだしたのだ。
彼が 言っていた 「芋かりんとう」の 事を・・・。
それは
10才で離れてしまったお母さんの作ってくれてたもので
一見 「大学芋」 なのに
お母さんが 「ウチは これを かりんとう って言うの!」と
言っていた事。
それが 彼にとって 「おふくろの味」のひとつである事。
それを その女が 作っていたのだ・・・。
私は その後の事は よく 覚えていないが
それが きっかけで 彼と 別れた。
彼は 感傷に浸りながら 「ごめん・・・。」と泣いていたが
そんな事 気にもならなかった。
それよりも あの 「芋 かりんとう」 が
執拗に 脳裏にへばりついて 離れないのだ。
その時 思った。
「 あの女の 芋かりんとう 無理してでも 食べてやれば
よかった・・・。」 ・・・と。
先日 妹の義父母の住む 種子島から 安納芋が届いた。
それは とても マルっとしていて 見事だった。
それを見ながら ふと 脳裏から あの 映像が
蘇ってきた。
「よし。 作ってみるか。」
あれから 10年 その後も 色んな恋をして
私も 少しくらいは たくましくなっただろうか・・・。
あの女は 「芋 かりんとう」 今も 作っているのかしら。
色んな感情を よそに 思い出の記憶を頼りに
「芋 かりんとう」が できあがった。
もちろん 私は 食べない。
やっぱり 10年たっても ダメなものは ダメなままで
どこか ホッと する。
それに 私が 食べれなくても
美味しく食べてくれる 家族がいるのだから
それでいいのだ。
「芋かりんとうだよ〜!」と 私は それを 食卓へと運ぶ。
「これ、 大学芋でしょ。」と 家族が言う。
「そうね。 そうだよね〜。」と 答えた私の声が
軽快で とても 陽気で あっけらかん としていたのが
自分で 聴いていても よく わかり
「ふふ。」 ・・・と 小さな吐息が こぼれて
嬉しくなった。
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私、見そびれてしまいました
空を見るのが好きです。
青い空を見ていると、元気になる気がします。
とはいえ、そろそろ雨もしっかり降ってもらわないと、困りますよね〜
あぁ〜!唐揚げ食べたい

