日々に想う

俗世で考える「葦」であり、また、日本人でありたい。

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早春賦


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 昨日は節分でした。今日は立春、いよいよ春です。とは言え何でしょう。
この寒いさ。西日本の寒さも半端ではないようです。

 「早春賦」。  懐かしい歌です。
 ”春は名のみの 風の寒さや 谷の鶯 歌は思えど
 時にあらずと 声も立てず 時にあらずと 声も立てず”

 実に上手い表現だと思います。私が高校生で期末試験の頃に、この詩の意味を実感したことを思い出します。私も薄っすら髭の生えだした、感性豊かなロマン生徒だったのでした。
 寒さは今も昔もあまり変わらないのかも知れません。

 その頃、国語の授業で平家物語をやっていました。この物語と言えば、必ず「祇園精舎」が出て来ます。一部を全員が暗記させられました。
 
 ”祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらはす。奢れる人も久しからず、ただ春の夜の夢のごとし”

 たしかこの辺までが暗記で、先生が座席順に一人ずつあてて行きました。強者(つわもの)は手のひらに書いたり、前の人の背中にメモを張ったりと苦心をした者も結構いましたが、敵もさる者予想しており、順に隣に来ては「はい、次の人」とやられました。
 ついに私の番になりました。覚えており、自信はありました
 ”祇園精舎の鐘の声、・・・・・・”順調に行きました。ところが油断大敵です。”沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらはす”
どうした事でしょうか。次が出てこないのです。慌ててつなぎに言ってしまったのが
”溺れる者は藁をもつかむ”でした。
 いきなり先生から、手に持っていた出席簿で私は頭を思い切り叩かれました。
 クラス中皆大笑いで大喜びでした。

 「春よ来い」
 ”春よ来い 早く来い 歩き始めた みいちゃんが
 赤い鼻緒の じょじょはいて おんもへ出たいと 待っている”

 時代は変わり、すでに歩き始めの子供が、草履や下駄を履く時代ではなくなりました。これを懐かしむ人すら居なくなっているのでしょう。
 
 私には「早春賦」も「春よ来い」も、いかにも春を待つ心が出ていて好きなのです。それと同時にこの時期になると「祇園精舎」のことが思い出されるのです。

 谷の鶯やみいちゃんと一緒に、春の来るの待つことにしましょう。
 

閉じる コメント(4)

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とても楽しい思い出です。人生を豊かにさせる想い出です。暗記させられた想い出はあまりないので、それもどうかと思っているのです。昔は、下駄を履いてました。下駄屋がまだ、商売できた時代だったです。地面が舗装されてからでしょうか、高価な桐の下駄もありましたね。とても懐かしいです。

2018/2/4(日) 午後 8:17 大介

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平家物語、私も暗記させられました。今でも時々思い出して一人で暗唱しています。ほかに徒然草とか方丈記など。。。
あんなに喜んで覚えたのに、今は根性がありません。
早春賦は歌詞もメロディーも素晴らしいですね🎶
春よ来い、は幼かった私に叔母が教えてくれたことを覚えています。

今日も楽しく拝見しました。((´∀`*))

2018/2/4(日) 午後 9:43 [ 一葉(ひとは) ]

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> 大介さん
有難うございます。私は中3か高1のほんの半年ぐらいでしたが、旧制一高時代名残りの高歯下駄が流行り、あの大混雑電車で通学したことがあります。今思えば漫画ですが、当時は結構真面目にやってました。
音大の頃は、寮生が下駄で練習室のピアノに傷を付けるといって、校内下駄禁止令が出た時代です。本当に懐かしいです。

2018/2/5(月) 午後 3:58 [ ariyja ]

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> 一葉(ひとは)さん
有難うございます。今の教育と違い、国語は音読が主流でしたね。
夕方、よく子供の国語の教科書を読む声を聞き、慌てて帰って自分もやったのが懐かしいです。それに暗記、国語や英語の格変化やら古典とが漢詩の有名な部分など、勉強機敏で無く、人との競争心で覚えたような気がします。勉強のためだったら、私はきっと放り出したと思うのです。
情けない事に、あんなに好きだった百人一首ですら上と下の句がめちゃくちゃになってしまう今日この頃です。

2018/2/5(月) 午後 4:10 [ ariyja ]


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