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フランスは思うに、自由平等の気ちがい病院というべきで …… これがフランスの短所であり、長所であり、困難であり、幸福である。

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■ 先達たちとパイオニアたち Aînés et pionniers

シュルレアリストたちは自分たちの姿を「先人たち ancêtres 」によって見当づけるようなことは、あるいはできうる限り、なかった。
極端な態度ではあったが、少しずつ血統の、家系の認識を甘受していった。
追従すべき、あるいは模倣すべきモデルに関心があったのではなく、むしろ好んで公式な美術の余白に位置し、新しい道を切り開いていったクリエイターたちが問題であった。
かくして小説はシュルレアリスム的世界の原則として禁じられてはいたが、18世紀末イギリスの暗黒小説のいくつかには称賛を隠さなかった。
好みは(ネルヴァルのような)呪われた者たちの方へと、アルトーが呼ぶ「社会が自殺させた者」たちの方へと向かって行った。

しかし、この家系において、不変なものは何ひとつなかった。
例えば、非常に高い位置付けがなされたポーやランボーは、時によってそこから除外される危険を孕んでおり(ランボーの場合、クローデルがあまりに熱狂したため)、またシャルル・フーリエがそこに列したのはずいぶん後になってからであった。

系譜の船首像が多く同時代人や(ジャリのように)ほぼ同時代人であるということ、ブルトンとその周辺が見知っていた(ヴァシェ)、あるいは見知えたかもしれなかった人びと(クラヴァン)であるということ。
いずれにせよこの系図が近い過去で大ざっぱに中断されているとの指摘を受けよう。
遠い過去(ヘラクレイトス、ダンテ、シェイクスピア)にまでさかのぼらず、19世紀後半以降を対象とすることにしたい。

■ シュルレアリスムの先駆者たち




日本アートNipponArtでは、 Alain et Odette Virmaux, Les Grandes figures du surréalisme international, Bordas, Paris, 1994.を「シュルレアリスム人名事典」と題して翻訳中です。あくまでも、ご参考までに。

今後とも日本アートNipponArtをよろしくお願いいたします。
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