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フランスは思うに、自由平等の気ちがい病院というべきで …… これがフランスの短所であり、長所であり、困難であり、幸福である。

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■ ライバルたちと嫌われ者たち Rivaux et bêtes noires

最後に、運動の「負極 pôles négatifs 」と呼ばれ得るであろう人びと、より正確に言えば、引き立て役になった人びと、シュルレアリスムに反するものと決めつけられた人びと、シュルレアリスムがはげしく拒絶したところすべてを持ち合わせた人びと、彼らに片をつけないでおくことは、私たちには考えられない。
というのも、ブルトンと彼の友人たちははげしく愛したと同時に、はげしく嫌悪したからである。

彼らの嫌悪の主要な対象のなかでも、まず最初に、あらゆる聖職者たち、宗教に、高い地位の権力に関わる者たちが列挙されよう。

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これらのテーマのどちらか一方に関して、グループ内部で激論が多く発生した。

宗教に対して示した甘い見解の結果、ブルトン自身が吊るし上げられ、あやうく運動を自爆させそうになったのが「カルージュ事件」(1951年)であった。

高い地位の権力への寛容の結果が、警視総監ジャン・シアップに対して追従記事を書いたことを非難された、ロジェ・ヴァイヤン(『大いなる賭』誌を参照)になされた「訊問 procès 」であった。
シアップはまた、翌年、ブニュエルの映画『黄金時代』(1930年)の上映禁止を下す人物である。

しかし、警察と司祭ばかりがいたわけではなかった。
文学の面で彼らの手先となった者たちもいた。
かくして、彼らはシュルレアリスム的制裁を受けることになる。

■ シュルレアリスムのライバルたち




日本アートNipponArtでは、 Alain et Odette Virmaux, Les Grandes figures du surréalisme international, Bordas, Paris, 1994.を「シュルレアリスム人名事典」と題して翻訳中です。あくまでも、ご参考までに。

今後とも日本アートNipponArtをよろしくお願いいたします。
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