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もはや、自分自身を軽蔑することのできないような、最も軽蔑すべき人間の時代

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Philippe Soupault décrit Breton

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30 sept. 1966 | 02min 09s




アンドレ・ブルトンとの出会いは、1917年。私たち二人、ともに19歳でして、それにまた、第一次大戦中でもありました。で、私たちの出会いは、ある一人の大詩人が見守るなかで、ブルトンも私も敬愛した、ギヨーム・アポリネール。戦場で負傷し、頭部の手術を受けていました。で、ほとんどその病院のベッドの前です。アポリネールが私に言いました。「君に、詩人アンドレ・ブルトンを紹介するよ」。で、私も詩人として、紹介されました。で、この瞬間から、明らかに、何かしら、ユニークなところが、人生に生じました。これは、すぐ、でして、互いに、打ち解けて、近いものがあると感じた、ものです。なぜなら、いいと思うものが同じ、憎むべきものもまた同じ、でしたから。そして、それからはずっと一緒でした。

私がお話しすべきは、その当時のアンドレ・ブルトン、極端なまで、厳格な男でした。すばらしくいい詩を書いていて、私などもずいぶん心動かされましたが、ブルトンは、マラルメの影響下にあったのでした。この点、ブルトンのマラルメに対する、深い敬愛といったものを説明できますが、その奇妙な交友を、マラルメとは正反対の人物との交友を、説明できます。つまり、極端なまで、厳格なところがほとんどなかった人物、ポール・ヴァレリー。二人はずいぶん手紙をやり取りいたしました。ポール・ヴァレリーはブルトンを、絶賛しておりましたし、ブルトンもまたヴァレリーを。しかし、突如として、アポリネールとの出会いが、ピエール・ルヴェルディとの出会いが、それに、自惚れを承知の上で申し上げます、私との出会いが、ブルトンを、進化、変化させました。そうしてマラルメ的詩風から、ブルトンがたどり着くのは、解放ともいうべき、ここ50年の、詩の歴史そのものでありましょう。けた外れの、50年間です。


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