電影報道

少しずつ、暖かくなるのかな〜!!

理髪師

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故・陳逸飛に捧げる!

≪理髪師≫の撮影状況を書き記し、公開までの道のりを追っていこうと想います。


それが私に出来る、精一杯の事だから

陳坤☆13億の中の1つの星           中国・上海海外生活ブログ

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 今日も出番は無いが現場に向かう。何故なら小生現場が好きだから、あのあわただしい雰囲気がとても馴染む。照明、小道具、美術、メイク、撮影部、録音部、そして演出部、俳優部これだけで優に百人は下らない。そんな中に居るのが好きだ、元来寂しがり家かもかもしれない。本日は狭い部屋の中それでも四方向から撮る。現場を覗く事を断念。知るにはモニターしか残されていない。録音部と監督用のモニター、始めは録音部で観ていたがなにぶん小さい、ハガキ程度の大きさ、監督の方へ移動。緊張の中に入るのは忍びなかったが快く迎えてくれる。これも彼の度量の深さだろう。撮影の合間に主演の陳坤(チェン クン)はサインをねだる地元の子供達にこれまた快く応対している。まだ新人と言う事も手伝うが、差し詰め大騒ぎの有った野球界の今年の姿を目の当りにしている様だ。もちろん彼は違う、笑顔を見るとそうと分かる。ふと、地元の子供たちが気になった。ここは決して裕福な町ではない。

この町では父親は出稼ぎ、若者は都会へ出て行き残されたものは老人と母親と子供、一昔いや今でもあるであろう日本の姿に似ている。小生は親しくして貰っている知人に学生時代バッグパッカーでヨーロッパ、東南アジアを旅された二人が居る。銀行マンの大友さんと広告の仕事をなさっている波奈さん、二人に共通するのがひとり旅、決して贅沢な旅とは言えない、その分周りに目を配り人の温かさ味の奥深さを知ると・・・ なるほど先輩勉強になりました、今回おおいに参考に致します。
 
 サインを貰った女の子のうちが現場の正面にあった。少々気が引けたが覗かせて貰った。そこは暗かった。土間があり火を炊いて炊事をする釜がある、もちろん乗っかっているのは中華鍋、ダイニングキッチンに当たる。裸電球がひとつ、小学一年生の男の子が明かりを頼りに勉強している。漢字の書き取り、日本では到底考えられない難しい漢字を書くまさしく漢字の国だ。しかも上手に書いている。家には三人の子供、一人っ子政策では明らかに違反だが、どうしても男の子が欲しかったそうだ。ようやく三人目に男の子が生まれ、二人までは目をつぶる政府に三人目の罰金を払ったそうだ。その額三ヶ月分から四ヶ月分、高すぎる。当然父親は出稼ぎで居ない、長女には卒業したら働けと母は言う、メガネを掛けた長女は大学で学びたいと言う。見れば壁に長女が貰った成績優秀の賞状が貼ってある。分厚いメガネの奥に、忘れかけていた夢と希望と熱い思いを見た。板張りと土塀の二階建て、二階に寝泊りするのだが、さすがにそこへは行けなかった。大気の器はこんな所に潜んで居るのか・・・

          「拍晩了!」(撮り終わったぞ!)帰らなきゃ。
                 いろんな思いを跡に帰路に着く。

           NO1 日の光に佇む老婆

           NO2 95歳 顔が人生を物語る

           NO3 すばらしい町 ロケ地 浙江省 宁海前童鎮 (井戸)

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 今回の撮影には様々な苦難が立ちはだかったのだ。そもそもこの作品は2年半前に一度撮影に臨んでいる。なぜ頓挫したのか?それは監督と主演の意見の相違に他ならない。
日本でも在りがちな話だが口喧嘩になったわけだ。北京の人間と上海の人間、日本で言うと関東と関西、お互い合いいれない気質、2年半前約半分を撮り終えた時点でストップと成ってしまった。
 豪華宮廷料理を目の前にして手を出すなと言われている様な、小生としては残念で仕方が無い。

 今年の上旬まで裁判闘争になっていた。800万元(1億2千万円)の損失、誰に責任が有るか?
凄まじいものだったに違いない。ようやく沈静化して今回に漕ぎ着けたのだ。嬉しい限り!

      その話題の二人が監督の陳逸飛と前回主演の姜文

       陳逸飛 チェン イーフェイ
           監督 (3作品ほど撮っている)
           画家 (NYで学びコンクールで優勝)
           実業家(ファッション誌 アパレル モデル事務所etc)

       姜文 チャン ウェン
          俳優(最期の皇帝溥儀 紅いコーリャン キープクール 宗家の三姉妹 ミッシン             グガン ヘブンアンドアース 緑茶etc)
          監督(太陽の少年 鬼が来た)

 引けを取らないこの二人、中国では連日この話題で持ちきりだったそうだ。今でも「電影報道」で取材に訪れた記者から話題として取り上げられるそこは日本のワイドショーと同じ。
 
 だがここは中国、作品についてもきちんと触れるこの点は芸術を重んじるお国柄だ。どうして日本のワイドショーは・・・なんだろう?
 制作発表にしても、制作者、監督、カメラマン、そして最後に主演俳優の順番になるアイドル至上主義ではないようだ。
 今回の制作費用には3000万元(4億5千万円)が充てられる。とてつもない金額なのだろう想像も付かない。ビール1本60円の世界では・・・ 

         そしてこの映画の題名は、《理髪師》(リィファシィ)

 この様な歓迎振りだ。日本では立て看板の○○様御一行様に当たるのだろうか、それにしても横断幕は無いだろう。まるで高校野球か実業団のオリンピック選手並み、気恥ずかしいが喜ばし事だ。
そして姜文(チャン ウェン)に変わって主役の座を射止めたのが

                   陳坤(チェン クン)

 2月15日制作発表,16日クランクイン、取材は予想どおり山の様だったらしい。何せあれだけ問題になった作品そしてカラーの違う前回と今回の主役のふたり、片や中国映画の重鎮、新星の如く現れた若きホープ。取材しない訳にはいかない。
 監督の話ではまだイメージの付いてない方が役柄としては合っているそうだ。それに主役の名をギリギリまで伏せといたらしい。衝撃的だったに違いない。

   陳坤(チェン クン)
      年齢  秘密
      学歴  北京映画学院
      芸歴  詳細は分からないが、学生の時に知人の紹介でドラマに出演以後、多数出演
          そして去年念願の歌手デビュー(すでに賞を獲得)

 彼は決して恵まれた環境では無かった。14歳の時に両親は離婚、以来働きながらの学生生活を送りそんな中最愛のお姉さんまで亡くしている。逢った時になぜか憂いを感じたのもそのせいだろうか。現代的なスマートな顔つき、小生とは比べものにならない(当然と言えば当然な話)

 わずか3日程の滞在での情報としてはこれでご勘弁!そしてこれが  陳坤(チェン クン) 

          写真NO1,宁海 新星hotel 中央が小生の通訳,于虹(ウー フォン)
           写真NO2,アルバム滲透(浸透する)の人気も高い

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 本日朝から小雨模様、予定変更も想定される。ちなみに、これ予定表。ホワイトボードになんとも味気いが、歴きとした予定表は存在する。これはホテルの出口に掲げた掲示板と言ったところだ。
7:30 朝食
10:30 出発  撮影、照明、美術、衣装、メイク各諸準備
11:30 昼食
12:00 本隊出発
      デイシーン45
      ナイトシーン18・29
       本日ナイトシーンの為、各人防寒のこと
       貴重品は盗難無きよう保管の事
       夕食は現地にて支給

 本隊出発には面白い話がある。監督と昨夜再会した時に「出番は無いが、現場に来てくれ」と、もちろんイエス!中国時間の感覚で一階のロビーへ、誰も居ない。15分前に出発したと言う、やられた!小生の通訳干(ウー)さんと場所を知ってる人を探して兎に角向かう。話が制作まで伝わっていなかったのが原因だ。小生と監督だけで終わってしまったから・・・ 急げ!

 ここは古びた町並み、明の時代に作られたという。きれいだ、道には小石で敷き詰められしかも様々な模様が描かれている。脇には生活用水路、井戸、年老いたおばあちゃんがそこで洗たく、時間を忘れてしまいそうだ。横目で垣間見ながら雨上がりの小石の敷き詰められた道を急ぐ、そこへ聴こえて来る「荒城の月」日本の歌が聴こえた。確かに日本語だ。撮影現場に入ると30名の日本兵が居た、気持よさそうに指揮をしているのが昨日一緒に食事した秦(チン)さんだ。だから小澤征爾の話題が出たのか、彼曰く小澤氏は満州の生まれだそうだ。日本語がしっかりしているのも頷ける、日本の留学生が9名参加していた。そこで監督にあいさつ、よく来てくれたとニコニコ(監督は笑顔がよく似合う、芸術家だ)カメラマンと副監督ともあいさつを交わし、監督は予想外と言った感じ、完全に忘れてるコケた!景色がいいから観光しなさい。ハイ、いってきます。

 道幅2メートル、脇には1メートルの用水路これがメインの通り、路地に入れば狭くなるがそれでも小石で模様が施されている。用水路が縦横無尽に走り、井戸が遠からず点在してる。見ると博物館の文字、撮影で来ていると無理やり入れてもらったやはり交渉の国だ。北に本堂、南にふた周り小さめの建物(詳しくないのですみません)中央の広場に小石が敷き詰められ大きな円の中に二頭の獅子が向き合う。白、黒、茶など唸るしかない。柱にも心憎いほどの細かい彫刻、組んだ梁(はり)にも言葉が出ない。迷路のような町を満喫して撮影現場に舞い戻った。

 シーンは先程とあまり変わらないそれが映画の性だ。テストで何回かやり、角度を変えてまた撮る、最低三方向から撮る。写って無くても雰囲気を造る為に動く。だだし、大概はカメラ一台だから時間が掛かる。又そこが醍醐味だけど・・・(あれだけやったのに、写ったのこれだけって話は多々あります、トホホ・・) 昼間のシーンも終わり日本兵は今日のところはお役御免、小生等も一緒に帰る事に。先にマイクロバスに乗り込んで待ってると留学生たちが乗って来て口々に「謝、謝!」(ありがとう)「辛苦了!」(お疲れ様!)遠慮してか座りあぐねている。
 小生 「後空いてるからこっち来なよ」
       9名が一斉に振り向く、迫力ある
 学生 「日本人ですか?」
 小生 「当たり前だよ」
 学生 「何でまたこんな所に、観光ですか?」
 小生 「映画だよ」
 学生 「見学に来たんですか?」
 小生 「だから君たちの隊長だよ!」
 学生 「えっ、隊長ですか、あっ、よろしくお願いします!」

 漫才よろしく道のりに笑い声は絶えなかった。この後彼らにお世話になることだろう。夕食後学生達と決起会中国に来たきっかけは様々。今日も酒が進む!

ロケ地探訪  浙江省 宁海前童鎮

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 朝は知らぬ間に訪れる。すでに撮影隊は出発していた。けたたましい音と共に電話が鳴る「もう起きた」干(ウー)さんだ。これから映画の中で通訳役の秦(チン)さんが会いたいと言ってるらしい、もちろん会うに決まっている。なんと彼は身長が192センチ小生より頭ひとつ抜け出ている。(デカイ!)これからのシーンについてお互いのイメージをぶつけ、最良の形を探る。日本ではごく一部に見受けられるが時間の無いところでは難しい。だがここは中国、熱い!小道具であろうと衣装であろうと、とことん言う。彼も然り、生い立ちから始まり今まで出演した作品・趣味・家族構成・将来の希望等など、3時間などアッと言う間。

 昼食は街場の大衆食堂、早い安い旨いの三拍子がそろっている。食べる飲む彼の本領発揮、とにかく食べる、見ていても気持ちの良い位食べる。勘定は彼が持ってくれ礼を言うと「日本に行ったらお願いする!」もちろんとは答えたが、余程の事が無い限り彼等は出国出来ない。居る間にお返しはする!(心で発する)
 ホテルに帰っても話は続く。「何回も練習しよう」堅く握手をかわす。(手がやけにデカかった)その頃周りがざわめく、撮影隊が戻ってきた。携わる人間はどこも同じだ、すぐにスタッフだと分かってしまう。休む間もなく、メイクさんに呼ばれ散髪する事に、移動の際に懐かしい人と出会った・・・

  再会

 まずは散髪の先生(中国では老師と呼ぶ)彼はこの作品に欠かせない存在、彼は小生を見るなり「鬼子来了!」(小生も出演していた映画)と言ってニコニコしながら握手、いつも笑顔を絶やさない。次に制作の彼、やはり笑顔で迎える。2年半ぶりだが、彼は本当に朗らかだ、酒は呑めない方だが雰囲気が好きな男、小生と同じ(小生酒は、実は好きです)
 そして監督陳逸飛(監督を導演と呼ぶ)再び来られたのは彼のお蔭に他ならない、「好人、朋友」と言われ「プライベートでも友だ」と交わす。(ここまでの道のりは並大抵ではない、後に詳細は・・)
 散髪はというと順調に進み、見る間に頭髪が心細くなって行く。ふと最近公開になった日本の潜水艦映画が浮かぶ「当時の海軍はみんな長髪だったんだな、山本五十六も東条英機も、あれっ、そうだっけ?東京裁判じゃ・・・」台湾のメイクさんがワンラと優しく促す。終わったのかと鏡を覗くと様変わりした自分が居る。一挙に部活に戻った気分だ。

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 いよいよ上海へと出発!最近はチャイナ・エアーも尾翼に桜のマークが付いている。桜と言えば日本の専売特許の気もしないでもないが、それはそれとしていざ、テイクオフ!

 機内では日本語のアナウンスは皆無、そこへ持ってきてのドリンクサービス「ピージョウ」覚えていた言葉の活用劇。続いて機内食「ビーフ オア チキン」すかさず「ジィロー」まだまだ忘れてはいない。最近では近くて安い中国株が上がり、日本からの観光が増えている。折りしもNHKのシルクロードがグレードアップし始まり同じアジアの人間として当然の衝動かも知れない。
 だがしかし、つい3日前までは安いチケットが春休みになった途端に跳ね上がる、我々はゲルマン民族か?経済大国としては仕方ないのか。でもスチュワーデスさんは気取りなくて良いなあ。

 気をよくしてると着陸態勢、曇っているのかスモッグなのかすっきりとはしない。先行きを案じているのか、はたまたとてつもない発展という力を見せ付けているのか、その衝撃とともに着陸の衝撃を受けた。

 今は春休みも伴って混雑が凄い。すべてを終えて出るのに一時間は要する。その際に日本の初老の方に入国カードの記入を手ほどきした。これも一日一膳!それにしても小生の荷物はあのカウンター何度回っていた事だろう。横に居たフランスのイケメンに嫉妬を抱きながら出た。

 助監督のチョウさんがいち早く私を見付け「ニイハオ」助かった。その横には通訳のウーさんが居た。おそらくウーさんには今後とてつもなくお世話になることだろう。

 いざロケ地宿泊先へ出発!なに何、5時間!クルマで5時間!驚いてる間に「チンズオ」、中国の高速は110キロ、さしずめ首都高のローリング族並みに右へ左へ前へ前へと出て行く、とにかくトラックが多いこれも発展の証だろうか。まず驚くのが外灯が無い、反射板とガードレールそして中央分離帯、気づいたのだが非常電話は1キロ毎に設置してある。これは良しとして、2時間走った処で有名なちまきの有るサービスエリアでそのちまき成る物を食す。人も多いし味もなかなか。責たれるように車へ、まだ先は長いか・・・

 到着、見覚えの或る街、見覚えの或る新星濱館しばらくお世話になります。息つく暇も無く衣装さんと採寸合わせ。やっと落ち着いたと思えば翌日に変わっていた。後は地ビールでもいただきますか!

              今晩はのお供はこれです!

               大梁ピージョウ!!

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