電影報道

少しずつ、暖かくなるのかな〜!!

理髪師

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故・陳逸飛に捧げる!

≪理髪師≫の撮影状況を書き記し、公開までの道のりを追っていこうと想います。


それが私に出来る、精一杯の事だから

陳坤☆13億の中の1つの星           中国・上海海外生活ブログ

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軍人一千人、好看!

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7:00出発 30分の移動で軍の演習場に到着、広大な敷地である。
日本でも旭川、御殿場とあるが、それに匹敵するであろう広い敷地に、次から次へと軍隊が集まってくる。その数何と一千人!実に壮観だ。

シーン1、カット1、テイク1、この並びは気持ち良い。
小生も「鬼が来た」で経験しているが映画の最初を飾る記念すべきシーン、映画人なら誰もが緊張し神経を使う。

千人の大隊を指揮するのが上海から来てくれた高島君、彼は上海戯劇学院に語学留学している留学生。
昨夜話をしたが、小生の友達の劇団にいたらしい。何処かで繋がっているものだ。
双眼鏡を覗く彼のアップからクレーンは引いてゆく、其処には一千の兵、そして一斉に攻めて行く。
その先は上海・・・・この物語の始まりとなる。
準備は整った、最初のカットを撮る前に故陳逸飛の追悼が行われ、1分間の黙祷を捧げた。
周りからはすすり泣きも聞こえ、皆一輪ずつ花を供えた。4月12日が誕生日、それすら迎える事無く逝ってしまった。《理髪師》の完成を待たずして逝ってしまった。幾ばくの無念があったろうか・・・
スタッフの士気も上がりひとつにまとまった。「OK!」拍手が上がる。 
エピソードもある。カメラを回そうとしたその時、カメラマンが気付いた。
双眼鏡に「made in china」の文字、慌てて消しに入る。そして、無事終了となった。
              「陳監督、我等必ずや良い映画にしてみせる!」 (正確ではないが)

                    傍らには、椅子と人民コート

                  この日、線香は絶える事は無かった。
PS
この軍事演習場で、中国女性から話しかけられた。「ミヤジさんですか?」しかも日本語で・・・
ビックリした。以下は英語になったが、日本語で話しかけたのは彼女の精一杯の思いやりだったのだろう。

小生のブログを観ていると言うのだ。南京の陳坤ファンで、折角来たのに陳坤は明日のお出まし、残念だが出直すと言う。可哀そうだったので、小生の撮った陳坤の写真を見せてあげた。
しかし、どうやって入ったのだろう?ここは演習場だぞ・・・・

想わぬ国際化にビックリ!!それもこれも、アディさんお蔭、覗いて下さい!陳坤の事が良く分かるサイトです。

            陳坤☆13億の中の1つの星

撮制組移動、句容区

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8:00出発のはずが、急きょ7:00出発となった。向かうは江蘇省南京市句容区
車で4時間ほどの移動になる。途中のドライブインで初めてスタッフが口を開いた。

「きのう、監督が亡くなった。知っているか?」

小生は小さく頷いた。
これまでもそうだった様に、新たな監督が来るまで撮影監督のワンシャオミンが撮って行くことになるだろう。

到着、ここでも得意の赤い横断幕での熱烈歓迎!明日はおそらく準備の為の撮休となる。
小生の通訳の于虹(ユーホォン)も此処でお別れ、上海へと帰ってしまう。
小生が残る理由は只ひとつ、南京の撮影ではこの映画のトップシーンに当たる千人もの日本兵が出る。
監督との約束でアドバイザーとしている事、その約束を守るためだ。

通訳の于虹も「もっと、中国語を話しなさい!」と、突っぱねられ、あたかも百獣のライオンが我が子を崖から突き落とすような勢い。勿論、小生は子供だが・・・・

やはり中国の女性は強い、この広大な大陸で育まれた底力なのだろうか?
そして、ひとりの放浪が始まった。

 そこで見つけたこの車、浙江省宁海(ニンハイ)の人力タクシー同様、親近感を覚えずには居られない。
おそらく今後、幾度かお世話に成る事だろう。

そしてこの町の探索に乗り出した。

悪夢の一日

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7:00出発 昨夜の雨も止み、もやの掛かった朝となった。
敗戦色濃くなった8月の暑い日、小生はすでに死体となっている。通訳役の高元(役名)秦衛東(チンウェイトン)は、途方にくれ兵士は疲れ果てへたり込み火葬の支度をしている。それを見物に来た主役陳坤(チェンクン)陸平(役名)は何を想うのだろうか・・・・・
 
このシーンにも曰くがある。最初の段階では小生は切腹し自害する予定だった。それが無くなったのだ。それと言うのも当局が日本のいさぎよい死に方を認めなかった為だ。
しかも戦後60年という節目にも当たり、今年は中国全体の雰囲気が違う。
テレビでもしきりと戦争物、歴史物、束縛から解放される物語、ドキュメントが多く放映されている。
此処は中国、郷に入っては郷に従うしか有るまい!

小生は死人の化粧、 陳坤 はいつに無く爽やかな表情

            陳坤  「今日は顔が怖いよ、近寄らないでくれ!」

           小生 「何を言ってる〜!」

またもや、オッカケコが始まる。いつもと言えばいつもの光景
撮影終了後、珍しく 陳坤 が一緒に帰ろうと誘ってくれた。それに素直に応じる事にした。
メイクを落とした後、ファンに囲まれ快く応じる彼、そこから素早くクライスラーへと100メートルを走って行く、ファンとのオッカケッコが始まる。
我々は次に起こる途轍もない事件の事も知らず、ただ走っていた。
車に乗って会話も弾んだ頃だった。とうとうその時がやって来た。一本の電話が鳴る、彼の事務所からだった。彼の顔からいっぺんに笑みも血の気も引いた。
只ならぬ雰囲気に電話が終わるのを待った。そして陳坤が重い口を開いて言った。

                  「陳逸飛監督が亡くなった!」

3日前から緊急入院していた事は何となく知ってはいたが、まさか、まさか陳逸飛が
皆、口々に 「本当?」 「嘘でしょう!」そんな事を言っていた。
言葉が出なかった、中国語が言えないからではない、衝撃で本当は泣き崩れたかったからだ。

残り20分の道のりが、何と長く思えたことか・・・・
その間誰も口を開く事はなかった。やがて車は宿舎に到着する。

陳坤は、すぐさま北京に飛ぶという。今後どうするかを事務所と相談する為だ。
小生も2年半前の過去がよみがえる、(今回も完成にはたどり着けないのか、しかも大切な人まで亡くして・・・)
お互いこれで最後かもと察したのか、少ない言葉を交わした。

             陳坤 「悲しい出来事はあったが、今回貴方と逢えてとても嬉しかった!」
             小生 「帰ってくるのか?」
             陳坤 「判らない、でも貴方とは友情で結ばれている。」
             小生 「帰って来い!」

口ごもったまま彼は行ってしまった。
              明日は南京へ移動となる。果たしてこの先どうなるのだろう。
              悲しみと落胆と不安が休む間も無く押し寄せてくる。

                   呑んで忘れられるのだろうか?誰か教えて欲しい

                    今日のビールはやけに、ショッパイ! 

                         時に 4月10日

食事会NO2

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秦衛東(チンウェイトン) から「明日撮影終えたら北京に帰る、最後に食事しょう!」と誘われた。
勿論断る理由などない、場所は我々撮影隊が宿泊している「富春山荘」の離れにあるコテージ風の建物。中々、イカシテル!

顔ぶれは撮影部4名、彼は撮影部と仲が良い、この仕事の紹介も撮影部からだった。
そして小生、互いに役者として相通じる物のあったし、何より言葉を教えてもらったり教えたりの仲。
この総勢6名で宴が始まった。
*写真の帽子を被った方は、店員さんです。

男だけの集まりになると、とかく肉料理がメインとなり、北京・北部の出身者が多いせいもあって得意の羊肉(ヤンロー)が目白押し、羊肉(ヤンロー)の串焼きは酒にはもってこいのつまみになる。
小生の口には良く合う。
 話は自然と映画の話題へとなる。さすが映画人、日本の映画も良く知っている。
三船敏郎 高倉健 緒方拳 渥美清 竹中直人 北野武 山口百恵 酒井法子 なぜか、中野良子
監督では 小津安二郎 黒澤明 大島渚 今村昌平 木下恵介 篠田正浩 岩井俊二 北野武

黒澤映画は判るが「楢山節考」を知っているとは驚きだった。
やはり岩井映画は、映像の人間として気になる人物と言い、最近の北野映画はアメリカ的に成っているとの批評もポロリ。

ならばと張芸謀(チャンイーモウ)の事を切り出してみた。
「何故彼は香港映画みたいな映画を撮るのか・・・もっと人間の心理描写を見たい!」と、
彼等は言う、変わってしまったのは全て、金のためだと。

張芸謀(チャンイーモウ)も「孔雀」で第55回ベルリン国際映画祭の銀熊奨に輝いたグーチャンウェイもカメラマン出身、そして同じ西安(シーアン)電影学院の撮影班 
ここに居る彼等もそこの出身、いずれ諸先輩と同じ監督を虎視眈々と狙う。一番近いのが左端のワンシャオミン 
数年後には監督として名を馳せるであろう。

*	グーチャンウェイとは「鬼が来た」で一緒だった。たれ眼のチャーミングな彼はその時の撮影監督、そして今では押しも押されもせぬ監督となった。
 
                  50度の酒がやけに効く、外では雨が一層ひどくなった

               この雨は明日起こる天変地異の序曲に過ぎなかったのかもしれない。

陳坤、処刑?

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7:00出発 今日も天気は曇りがち、しかし時間は待ってくれない。
前へ前へ駆り立てる。天候と時間との戦い、夕方から雨の情報、的確な判断とスピードが求められる。

小生は休みで高見の見物と洒落て見た。別に現場に来なくても良いのだが、こと中国の現場は滅多に体験できない。此処で休むのは損というもの、見せてもらいましょう!!

本日の撮影は、国民党が実権を握り、かつて日本軍に加担したと思われる人物の処刑に当たる。その中に通訳役の秦衛東(チンウェイトン)陸平の理髪の師匠、そして主役陳坤(チェンクン)3人は後ろ手に縛られ精も根も尽き果てひざまずき、後方からは国民党軍10名の狙撃手が狙いを定め今にも撃たんとしている。果たしてこの後の展開は・・・・・残念!これ以上は言えない!
 

陳坤 (チェンクン) は死を目前にした心理を探ろうとしている。こういう時は近付かないに限る。
小生もきっとそう求めるだろう。一方 秦衛東(チンウェイトン) はというと、相変わらずのマイペース、決して不真面目に遣っている訳ではない。
人其々遣り方がある、ましてや彼はベテラン、一瞬の内に役に入る。あなどれない存在でもある。

昼食時に 陳坤 が話しかけてきた。
彼にもこのブログを紹介したが、どうやら見てくれたらしい。
特に受けたのが
「我打陳坤、真的?」
もっと良い写真を載せてくれとの要求も出た。
素直に承諾したとたん、切り返しが来た。

陳坤  「給銭!」 金よこせ!

小生 「没銭、没銭!」 金なんか無いよ!

と、逃げ回っていた。まるで幼少のオッカケッコ見たいに・・・(いい年こいてまぁ〜!)
これが幸いしたのか後半は、快テンポで進んでいった。
午後の3時には終え、帰りにはどんよりとした空模様となり、無事撮り終えた事にホッと胸をなで下ろす。

                   夜遅く雨となった。明日は晴れるだろうか・・・

                 ビールを飲みながら重たい空気の中外を眺め、つぶやいていた

                       「下雨了!」  あめだ!

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