電影報道

少しずつ、暖かくなるのかな〜!!

理髪師

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故・陳逸飛に捧げる!

≪理髪師≫の撮影状況を書き記し、公開までの道のりを追っていこうと想います。


それが私に出来る、精一杯の事だから

陳坤☆13億の中の1つの星           中国・上海海外生活ブログ

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壊人!我?陳坤?

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                    泪で明け暮れた日々を過ぎ
                   上海へたどり着き、着いてみればこの騒ぎ
                   南京では通信不能で悩み、上海では外出禁止!
                   日本人である事をこの時ばかりはねたむ
                   暫くは韓国人に成りすまし、ほとぼりが冷めるのを待つ
                   唯一の利点は上海では通信が可能という事

                    サア!想いっきり書くぞ!!

鼻歌がメイク室から聞こえる。この大事なシーン(小生にとってだが)の撮りに不届き千万な奴!
それは誰有ろう主演陳坤(チェンクン)だった。
後姿の陳坤は小生の出現に気付いてない。これをいいことに、忍者の如く忍び寄り陳坤の耳元で低い声で言った。

    小生 「ニ・イ・ハ・オ・!」

陳坤は猫が毛を逆立てる様に全身を緊張させ振り向いた。瞳孔を開きっぱなしでこう言う、

    陳坤 「壊人!(ホワイレン)」壊れた人、うつけ者、悪い人

    小生 「シャマ、意思(イースー)?」どう言う意味

    陳坤 「You are bad boy!」

首を絞めてやった。(あくまで、ジョークで)

小生の正装の軍服姿を始めて眼にした彼は、よく似合っていると言う。
此処中国では日本兵の多くを中国の役者もしくは留学生でまかなう。本物により近い姿を観たのは初めてだろう。
元来日本人は制服が似合うと言われている。

褒められてうつつを、抜かしている場合じゃない。敵対するのだ。
念入りにメイクをしておくがいい、後で会おう!

    陳坤 「ニイ、要水?」水いりますか?

    小生 「要!」もらう

いかんついつい甘えてしまった。

            気温のせいだろうか、やけにのどが渇く。

                   集中集中!

訃報、陳逸飛死了!!

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               今日2005年4月10日午前8:50頃、

            監督である陳逸飛(チェンイーフェイ)が上海の病院で亡くなられました。

私は、中国での撮影が本日で全て終了し、気持ちも晴れやかに成れる筈でした。撮影は敗戦を迎えた日本軍、私はもう既に死体でした。
昼には終えて、珍しく話も弾み主演の陳坤(チェンクン)が一緒に帰ろうと誘ってくれ、彼の車の中でこの第一報を聞く事になりました。

賑やかな車内がたった一本の電話で一変した。たった一本の電話で・・・

重苦しいほどの空気に包まれホテルに着いた。
陳坤(チェンクン)は、すぐさま北京へ飛ぶと言う、私は撮影隊に同行するしかない。

<これで終わるかもしれない>そんな不安と動揺が走る。お互い察したのか、連絡先の交換。
「北京に着たら必ず連絡下さい、貴方に逢えてとても嬉しい」と
「道中、気をつけて」くらいしか言えなかった。彼は飛んで行った。

思えば2年半前、姜文(ジャンウェン)との確執で頓挫したこの作品。
だが陳逸飛(チェンイーフェイ)は、私を呼んでくれた。

          いつもニコニコしていた 陳逸飛(チェンイーフェイ)

          温和だった 陳逸飛(チェンイーフェイ)

          話す時間が無くてごめんねと言ってた 陳逸飛(チェンイーフェイ)

          俺の事を「好人(ハオレン)」と両手で迎えてくれた 陳逸飛(チェンイーフェイ)

          上海蟹を腹いっぱい食べさせてくれた 陳逸飛(チェンイーフェイ)

          絵をプレゼントするよ、と言ってた 陳逸飛(チェンイーフェイ)

          いつも隣に座らせてくれた 陳逸飛(チェンイーフェイ)

          この作品を愛してた 陳逸飛(チェンイーフェイ)

          もう、ビデオでしか見られない 陳逸飛(チェンイーフェイ)

          そして、さよならも言わないでひとりで逝ってしまった 陳逸飛(チェンイーフェイ)

撮影日誌はまだまだ書きます。そして出番は無くても次のロケ地南京へも同行します。
それは監督との約束だからです。

     撮影も続行しています。
 
      遅れてすみません!

                   ただ、もう少し泣かせてください・・・・

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あれから一時間は経っただろうか、同じことの繰り返し。人員の配置を変え、人馬の配置を変え、テストテストの繰り返し。
男共は良かろうが年配の方や、おんな子供にはこの暑さでは辛かろう。
小生もすでに服の下はビショ濡れ、焦るスタッフの言葉も自然と荒くなる。いや中国語が荒く聞こえてるだけかも知れない。
声がデカイと表現したように・・・

            「別説話了!」(話さないで、黙って!)

            「安静、安静!」(静かに静かに!)

     そして最後に、「謝謝!謝謝、大家!」(有難う皆さん!)

ここのスタッフは必ず礼を言う。物扱いする日本のどこかの現場とは一味も二味も違う。
純粋だった小学生の頃、誰彼お構い無しに相手構わず「こんにちは」「ありがとう」と言ってた事を思いだ・・・(オーッと、今は撮影中だ!)

間もなく本番、女優さんの目が変わった。その気迫は伝わってくる。
決して写ってないが、我等でこぼこコンビも、より良いリアクションをしてもらう為に演技を彼女の目にぶつける。
 
一筋の泪、これで終わりじゃない。
ベストショットの欲望が手招きしながら待っている。4回の撮りなおし、オーケー!
あんなにも何回も泣けるなんて女優さんには成れない。何故ならそんな芸当など何処を探しても持ち合わせていない。男で良かった!

彼女をさえぎる日本兵(留学生)の一人が言った、

「僕、もらい泣きしそうになりました。」

始めて見る女優さんの演技にさぞかしビックリしただろう。しかも至近距離で、
もう一人の日本兵(留学生)がこうも言った。

「後どれぐらい遣るんですか?」

無理も無い、終わりの無い道を歩いてる様なものだ。我慢してくれ、全ては監督とフィルムの中にあるのだ。

「きつくなったら、女優さんの顔を見て!」

意味の無い答えに素直に納得してくれた。今日は余程、暑いのかもしれない。
カメラ位置の移動でしばし休憩、民家を間借りしたメイク室へ向かう。

                  メイク室から鼻歌、不届きな奴は・・・

                    陳坤(チェンクン)だった!!

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本隊8:00出発 準備隊はもっと早めに出て、我々出演者は10:00出発となった。

本隊が出払った頃を見計らって、一汗掻きに走る。一時間ほどのウォームアップが最適だ。
身も心も高揚する。

今日は今までに無い晴天に恵まれ、いざ出陣!ワゴンに乗り込む。
通訳役の小生の相棒、秦衛東(チンウェイトン)
主役陳坤(チェンクン)の理髪の師匠、
あやめる事になる恋仲の二人、
小生の本物の通訳于虹(ユーフォン)さん、小生含め6名。

現場までは30分の道のり、やはりここにも存在するロータリーと巨大なモニュメント。
途中、高速を使用するが「理髪師撮制組」のカードを見せるやフリーパス。後で精算するらしいが気持ちの良いものだ。

久し振りの龍門(ロンメン)見覚えのある風景、そして矢張り此処にも有った、赤い歓迎の横断幕。
スポーツ選手ではないが、力を貰える様な気がしてならない。(誰も小生には応援はしてくれてないが・・・)

古びた町並み、以前の前童古鎮を思わせるような建造物。何も言う事はない。
ただただこんな所で撮影できる事を幸せに思う。

昨夜に到着してくれた上海の留学生達も支度を済ませている。以前の前童古鎮とはメンバーは多少異なるが頼もしい6名が来てくれた。
メイクは順番待ち、とかく女優さんは時間が掛かる。
何処でも一緒だなと、横目で見て思うが、決してこの女優さんが嫌いなわけでは無い。むしろ好きなタイプ・・・

メイクを終え現場に向かうと、いつものように慌ただしい。この慌ただしさがまた、掻き立ててくれる。

台詞の確認、通訳役の秦衛東(チンウェイトン)とも何度も繰り返す。
矢張り同じ気持ちなんだろうか、カメラの位置でお芝居が変わるとは思っていても、何かせずには居られない。
エキストラ150名は居るだろうか、いやそれ以上だろう。
今日はやけに暑い、真夏日和、気温も28度まで上がっている。
いつのまに春を通り越したんだろうか?そんな事を考えているのは小生だけだろうか。

カチンコが鳴る、まずは、女優さんのアップ。
処刑する男を挟んで小生と通訳役の秦衛東が大衆に演説をぶつてるところの表情を撮るのだが、我々は当然写らない。
メインは女優さん!写らないかといって休んでいない。すべて演技する。
相手に対象を見せて感情を最高に表現してもらいたいからだ。
これが映画と言うもの、情けは人の為ならずと言うが、いずれ自分に帰ってくる。

               やけに暑い、体感はすでに30度を越してるんじゃないだろうか?

                  我、没見了 陳坤!(主役はまだ見かけない)

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7:30朝食 撮休だがスタッフは明日からの撮影の準備に余念が無い。
ここまで、呑んだくれてた小生も気持の切り替えを考慮し、走る事にした。
2年半ぶりの町は物凄い変貌を遂げていた。
道路は片側一方通行、百貨店、学校、映画館と新しい建造物が眩しい。
果たして有効利用出来ているのだろうか?

展望台まで階段1500段はあるだろうか、勢い込んで登る。案の定太股が痛い、痛烈!
ここは町並みを一望でき、大きな河を中心に発展している様子が手に取るように解る。苦労した甲斐があると言うもの。

「好看!(ハオカン)」良いながめ!

撮休と言うのも、肝心要のふたりが居ない。監督陳逸飛(チェンイーフェイ)と主役の陳坤(チェンクン)。
前のロケ地での撮影が終わった途端、監督は上海、主役は北京へと旅立ってしまい、二人とも明日乗り込んでくる。
忙しい事は解るが、遅れているぞ!!多分後半は慌ただしく撮って行くだろう。
せめて小生の場面でない事を祈るしかないが・・・

軽めの筋トレとストレッチ、体から緊張を与えていく。
人それぞれ、遣り方はあるだろうが小生はこの遣り方が合っている。

一汗も二汗も掻いた後、明日使用する軍刀の下調べ、細かいチェックとアドバイス。
驚いた事に、これもまた押収品。根元のナンバーリングが痛々しい。
素材は至って粗悪な代物、居合三段の小生にしてもそれはそうと判る。
当時、物資の面でひっ迫していた様子が伺える。

物資は現地調達、
弾はなるだけ使うなと言われたのだろうか・・・
生きて帰っては恥と思い込んでいたのだろうか・・・

昨日までの二日間はすこぶる天気が良かったが、今日の天気ときたらどんよりとして気分が優れない。
10日には、ここを終えて上海へと撮影隊は移動しなければならない。当然小生はここを持って終了となる訳だが、
予定は予定、未定である。

 
写真は主役陳坤(チェンクン)の愛用する車、クライスラー(ナンバーは伏せておきます)。

この型の車を多く見かけるが、荷物を積める点では欠かせないのかもしれない。他にホンダ、トヨタ、マツダ、イスズなど日本勢も頑張っているが、ワーゲン、Buick、クライスラー等の車も同等以上に走っている。

 
二番目の写真は《理髪師》陳坤(チェンクン)の必須アイテム理髪箱、蓄音機まで内蔵されている。

こだわりなのだろうか、はたまたお客様をリラックスさせるサービスなのだろうか?
他にも幾つかの秘密がこの箱にはある。
それは見てのお楽しみと言うことで・・・

明日は精神的にも辛い。人を危(あや)めなければならない、歴史的事実は重い。

                   ジョークを飛ばせるだろうか?

                   頼むぞ!陳坤(チェンクン)!!

                     一緒に写真も撮ってね!!

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