オホーツクの詩季

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随想

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能取岬の仔熊の冒険

<オホーツク・熊物語>
2014611日〜6月17
北海道網走市で、6月中旬、ちょっとしたクマ出没騒動があった。
網走市街の中心部で6回、郊外で3回の、計9回のクマ目撃情報があり、大騒ぎになった。
6月11日夜、向陽ケ丘・眺海橋で発見された仔熊が、6月17日に能取岬方面の向陽ケ丘、二ツ岩あたりで車から発見された。その後、子グマの目撃情報は出ていない。
 
その間の人間の動きは、「駒場の水の公園」に監視カメラを付け、住宅街を広報車が出て、クマ注意情報を流して回った。このような場合、人間が注意するべきことは、飼い犬に関して、余る程の餌を与えないこと、犬がキャンキャン吠えたら、クマが近くに来ていることを警戒することである。また散歩する際には、決して犬を放してはいけない。なぜならクマを見つけた犬が、飼い主の方に帰ってくる時、クマが人間の方にむかってくるからである。
 
通常クマは2月頃産まれ、普通は3年目の春が子別れの時期になる。1歳9ヶ月目の頃に、仮の子別れをすることがある。普通は2歳と2〜3ヶ月の間、仔熊は母親と一緒に暮らす。この時期の小熊は「明け3歳」と呼ばれ、産まれてから2歳と3〜4ヶ月経ったくまのことで、体長1mちょっと、体高60センチで、大型の犬くらいの大きさである。この時期のクマが、親から独立してまもなくのクマであり、人身事故の半分を占めると言う(野生動物研究家:小田島護氏談)。
 
 
以下はクマの立場から見た、子グマの冒険物語である。
 
能取岬の仔熊の冒険
 
僕はオホーツク海を望む能取岬の森におかあさんといっしょに住んでいたんだ。
産まれてから満1年と4ヶ月、森の中で平和に仲良く暮らしていたんだ。
ベーベーなきながら、広葉樹の自然林で遊んでいた。だけど春になって、母さんが次の子供を産む時期が始まる、1年に一回の発情期が始まる6月、オスの熊がやってきて、僕たちを追い回すようになったんだ。
お母さんよりも大きな大人の雄グマが近づいてきた。ぼくたち子供を邪魔だと言って追い払おうとした。(発情期のオスは子どもを追い払おうとする。)お母さんは僕を守ろうとしてあちこち逃げ回っているうちに、僕はお母さんからはぐれて、迷子になってしまったんだ。子連れの親子を追い回す怖いオスグマから逃げたため、僕は元の道がわからなくなってしまったんだ。
僕は見慣れないところに出てしまった。それであっちこっち行ったり来たりしているうちに、川を渡って街の中に出てしまった。そのために車とか人間とかに見つけられて大騒ぎになってしまったんだ。
ウロウロ、パニック状態で街中を歩いている時、6月12日、5箇所で人間に目撃されてしまったんだ。街は夜になっても電気がつき、車の明かりがついているし、迷子になって怖い思いをしながら、あちこち歩いて自然公園に迷い込んでひそんでいたんだ。
だけど元いたところに戻れなくて、2〜3日街中をウロウロすることになっちゃったんだ。333道路をどこかで渡り、木の広場に出て、駒場を通り、台町の方まで行った。下の川をわたり、能取岬の方面に行った時、二ツ岩のあたりで車に出会ってしまった。
人間以上に恐ろしいところに出てしまい、あっちに逃げこっちに隠れして、昼間は隠れているけれど、夜になっても街の中は人や車が走り回り、また僕は見つけられてしまった。森とは違って、夜も安全ではないんだ。(この日6月12日に5〜6回目撃されている。この日が子グマのパニック最高潮の時期に当たる。その後だんだんと落ち着いてくる。)
 
街のはずれの丘に行ったとき、遠くから森の匂い、懐かしい森の匂いがしてきたんだ。
少し気持ちも落ち着いてきて、ぼくは考えたんだ。それで森の中を通って、ぼくは網走市の街の中、向陽ケ丘の住宅街と刑務所の外れあたり、大曲の上流で、川を泳いで渡った。
恐ろしい人間のいる街の中に迷い込んで人家の狭いところに戻って隠れていたり、昼間は藪の中に隠れ、少しづつ、広葉樹の自然林が残っている木のあるところを歩いて、お母さんのいる森の方に向かいながらウロウロしているうちにやっと、帰る方向を見つけたんだ。帽子岩が近くにあった。能取岬までもうすぐだ。
それで夜、もう一度その匂いのする方へ、海の匂いのする海岸の方へと、川を泳いで渡っていった。夜になってもう人間がいない海岸を、僕が生まれ住んでいた森の方へ歩いて行ったんだ。そして僕は無事に森に帰ったんだよ。
 
 そこでお母さんに会って一緒に暮らすことになるか、あるいは僕ひとりで生きてゆくことになるかもしれないけれど、僕は怖い思いをして強くなったからもう大丈夫さ。
(この1歳半の子グマは、能取岬で、また発情期が終わった母親と一緒に暮らすかもしれないし、あるいはそのまま「子別れ」になるかもしれない。1年未満では母親から離れては生きてはいけないが、この子グマは産まれてから1年半経っているから大丈夫だ。)
 
以上が迷子になった子グマの話である(聞き書き:小田島護氏)。
恐ろしい体験をして、能取岬に戻っていった子グマの冒険物語である。
一件落着!くまさん、よかったね〜。
 
 

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