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パナマ文書流出は歴史的事件と評価できる。タックスヘイブンというものは既知の存在であったが、その本質を知る事はなかった。そこにはタックスヘイブンの規模についての無知があった。今回の流出でタックスヘイブンへの認識が全く変わった。
税金には天国と地獄があった。国民の99%は地獄で生きていた。1%の権力層だけがタックス天国に行けた。99%には見えない天国があった。天国に莫大な税金が吸い込まれて行った。本当は地上に無くてはならない税金が天国に行く扉があった。今回そこから天国の風景がわっと見えて来たのであった。これまではこの扉が閉まった状態で見ていたに過ぎなかった。
天国の広がりなど何も知らなかった。こんなにも広大で膨大な世界だったとは。99%が生きている世界とは全く違う。その違いは大昔の支配者と被支配者の関係と全く同じものだった。つまり、未だにこの世は権力者と奴隷によって成り立っていたのだ。
21世紀の高度文明世界になっても人類世界の本質は変わっていなかった。一見過去と現在は丸で違っているが、世界の構造の根本は同じだった。煌びやかな表の世界に目がくらんで、99%もこの世界の本質が見えなくなっていた。
一番いい例がテレビである。スポーツや芸能で国民は目をくらまされる一方で、徹底的な洗脳を施される。そこに風穴を開けたのがインターネットであったが、まだまだテレビの影響は大きい。そんな時世に於いて今回のタックス天国文書事件が起きたのだ。テレビはこの事件をおざなりにしか伝えていない。しかし、インターネットでは花盛りである。
それは99%の中のA層がこの事件に興奮したからである。これまで見えなかった税金天国の様子が見えて来た。天国と地獄のコントラストが余りにも明らかだった。地獄の問題と天国が一体不可分としてあった事が分かって来た。地獄の問題は天国が作り出していたのだ。何が天国だ。権力層がテメーらの地位を保持する為に不正に天国を作っていたのだ。
この不正天国が民主主義を破壊していたのだ。税金逃れをした奴らの個人的損得などの問題ではなかった。凄まじい天文学的資金が不正天国に流れ込んだ。金は権力の源泉である。1%の権力層つまり経済権力の力の源はタックス不正天国にあったのだ。
経済権力を脅かすのは本物の民主主義である。タックス不正天国に蓄えられた巨大な金の力で民主主義を無効化して行く。99%は酷税によって疲弊する。つまり奴隷化である。奴隷達は大きなデモはできても無効化された民主主義下では力を得る事はできない。奴隷達は無力化する。テレビにごまかされる。世界の表の風景はすっかり変わったが、世界の根本構造は何も変わっていなかった。権力者はやはりどこまでも強欲で狡猾だった。99%は偽民主主義に騙され続けた。
人間の本性は簡単には変わらない。権力層は権力の旨味を手放さない。公正さなど人間の本性に無力だった。しかし、今世界の構造が見る見る変わりつつある。プーチンの登場が原因となった。経済権力は追い詰められた。そしてそれを象徴するように今回の大量流出事件が起きた。今回の事件を切っ掛けに税金不正天国が消滅するか、規模を縮小されるかも知れない。それは経済権力の力の源泉の縮小を意味する。世界の根本構造が変わる可能性がある。何故流出が起きたのか不明だが、結果はそういう事になる。しかし、まだまだ時間はかかる。99%が税金不正天国について広く知る事が何より重要だ。不正天国を完全に消滅させなければならない。
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