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十六夜の月 2011.10.15
真夜中目が覚めて庭に出た
空には十六夜の満月が
中天に高く懸り、はるか遠くから見つめている
付き添うように星がひとつ、光っていた
無言の玲瓏なる天体が
過去から現在まで夜のしじまに
ひそやかな慰めを人に与えてきた
清澄な姿を憧れ見つめる地上の小さな私は
今宵、その満月と星が大きな輪の中にあることに気が付いた
黒い円形の夜空の外には白い空が広がっていた
寒くないのは曇り空だからなのだ
満月の光が円状に放射して輪となって
その内側にはもうひとつ虹色の小さな輪ができて
その中にお月様がいる
地面には、月光につつまれた私の、子供時代の影が映っている
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随想
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8月29日から9月5日まで、東北4県の震災原発被災地の、半年後の状況を見て回る旅に出かけています。
今日が最終日、東京のホテルにもどり、漸くパソコンを開く余裕ができ、飛行場へ出かける前の1時間を過ごしています。
7日前の月曜日、茨木の高速バス降り場へ迎えに来てくれた知人が、「たった今、野田が民主党代表に決まった」と語った時は、「もうこりゃダメだ」とショックを受けた。「また鳩山に騙されたのか、新党結成した方がよくはないですか小沢さん、あーあ」。
その晩はビールが入った勢いで、陰謀論からなにからまくしたてた。、もう政治の事は考えたくない、と政権の話題は意識して頭から追い出そうとしていた私。
それよりも目に見える被災者の実態に、心が奪われ、圧倒されることが多かったからだ。半年もたち、変わらないもの、草に覆われて一件更地のように見えるところ、がれきの山、山、山。それを動かす重機が怪獣のようにがれきをくわえながら動いている。亡霊のように残された、取り壊される運命の建造物・・・・・・
町ごと、地域ごとすっかり無くなってしまい更地になったところ・・・・・・
一方で気になる政権の事情と今後の政治状況についての情報は、昨日パソコンを開いてから少しずつ見えるようになってきた。
小沢氏の政治生命について、今年度末に新党結成に動くのだろうかと、私の頭の隅では思っていたのだが、
他の人はどう思い考えているのかを知ろうと、今インターネット有識者の見解を読み始めたところである。
一方、この1週間でまたまた大型台風が日本を襲い、四国、紀伊、山陽地域で大災害が発生した。
苦難続きの日本・・・・・・
めまぐるしいさまざまな情報・知識・感情が交錯し、頭の中をくるくる回っている。
読みかけの『ロスチャイルド、通貨強奪の歴史とそのシナリオ―蔭の支配者たちがアジアを狙う』(必読!)
被災地の状況
日本の政治情況
東京の街角と、若者のファッションを通して感じること
これからの世界経済と日本の状況
どのようなたくらみが日本を襲うことになるのか
私は何を知りたいのか、何ができるのか
旅の終りにあわただしい時間の中で想う
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原生花園のヒオウギアヤメ
雨や霧の朝が続いた6月、
しばらく見なかった赤い太陽が
能取岬の上に現れた
4時、もう夏至を過ぎているのに寒い
夏の花や草の上に朝露が一面に降りた朝
冬の厚いダウンコートを着て
朝日を浴びに散歩に出る
冴えわたる小鳥たちのさえずりが
野に響き渡る
こんなに美しい、澄んだ音があるのかと思う
人間がつくった音楽は
この小さな鳥たちの声を再現したいという
欲求から生まれたのではないだろうか
ピロピロピロ、リリリリリリ
ボーボ−ボー、カッコーカッコーカッコー
リーリーリロリロ
小川の流れから飛び立つ優美なアオサギの
グアーグアーというだみ声
あっちからこっちから
掛け合いの歌声に交じって
鶏や牛の声も遠くから聞こえる
自動車のゴーゴーという音は
潮騒に見立てるのは無理だけれど
朝の交響楽に加えてあげよう
はまなすが咲き
紫のヒオウギアヤメと黄色のセンダイハギ
それにエゾスカシユリがオレンジ色をそえる
小さなトガリネズミが2匹
とがった口で目を閉じて小道に出て死んでいた
小さな動物の寿命なのだろうとかつて夫から聞いた
オホーツク原生花園の朝の散歩
三陸の夫からの電話の便りが届く
104日ぶりにTさんの奥さんの遺体が揚がり、1日検視したのち、昨日荼毘に付したのだと言う。
被災後、毎日海への道を通い詰めていたTさんの姿を見ていた夫に、ある時彼は初めて涙を流してそのわけを語ったのだった。その奥さんの遺体がようやくあがったのだと、2日前Tさんは夫に告げに来てくれた。100日間水の中にいたため腐敗することなく、着ていた服も肢体もかなり原型を留めていたそうだ。毎日同じ時刻に、同じ道を通って波にさらわれた奥さんを探しに行っていたTさんが遺体に逢うことができたことは、気持ちの整理のためにもよかった、奥さんの魂が逢いに来てくれたのねと私は言葉を添えた。
昨日Tさんが浜に出て、残してあった亡き妻の茶色の洋服を燃やしている姿を見かけた夫は、「そこに行ってもいいかい」と声をかけて、一緒にささやかながら心から亡き奥さんの魂送りに加わった、という報告だった。
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昨日は内地では40度近い暑さのところが多かった、との便りだったが
北海道の当地では、寒気が入って、ストーブをたく寒さだった。日中の気温も10度前後。
昨日夕方、庭の園芸用のバケツの水に、ミツバチが溺れてもがいているのを発見。
「バカねえ」と私は柄杓で虫を救いだし、草の上に救出した。
針のような足を弱々しく動かしている。私はしゃがんでしばらく小さな生き物を見ているが、動きが止まり、死んだのかと思ってそっと触ると弱々しい動きがある。
乾いた木のふたの上に載せてやると、よちよち動いたので、多分もう大丈夫と思って家の中に私は消えた。
そして今朝、水場に出ると、あのミツバチが水場の地面の上にうずくまっていた。
「どうしたの、死んじゃったの?」といってその黒い体に触ると、弱々しく足を動かした。
「まだ生きているのね」まだ自分で蜜を取りに行けないのかと思い、私は花畑に咲いているハーブのチャイブスの花にミツバチを置いてみた。まだ動きが弱々しい。今朝も寒く陽は射さない。
寒さで動けず、体が冷えているのかなと思っていると、玄関前の鉢植えの花に朝の陽が射してきた。「暖かいところに行こうね」私はミツバチ君を赤と黄の花の上に載せて、しばらくじっと私も日向ぼっこしながら小さな生き物を見つめていた。10分ほど経っただろうか。もぞもぞ動きはじめていた金と黒のミツバチが元気よく、温かい日差しが射す青い空に向かって飛び立って行った。
おめでとう、私の心も青空になった。
午前中、道路沿いのチャイブスの花に、おなじみの美しい蝶、アゲハチョウがとまって蜜を吸っていた。家の中にカメラを取りに行くから待っていてね、といって戻ってきたとき、2〜3分経っていたはずなのに、いい子にして待っていた。(おいしい蜜に夢中だっただけ)。パチリ、うまくいった。
お気に入りの湖畔の散歩道は、小さな虫たちに出逢う道でもある。以前は虫をみると「むしずがはしって」怖がっていたのに、今では小さな虫たちもいとおしい。(むしろ、近頃では政治家や官僚や小役人などに、虫唾の走る、じんましんが出そうな、吐き気を催す、気持ち悪い動物が多くなった。特にあの菅クズは見るも反吐の出る、健康に悪い、人間の皮をかぶったロボットだと思う。)
雨上がりの小道をミミズ君が赤い体をくねくね曲げて歩いていたり、赤毛や茶髪の毛虫がよちよち歩くのを見るとかわいいと思う。わたしは脚を折り曲げて、地面に顔を近づけて小さなものたちに語りかける。ちょうど虫好きの小さな子供のように。
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目が覚めて廊下に出てみると |






