|
呼吸器から感染、感染速度3.4人/秒、致死率100%。史上最悪のウイルスが大韓民国を襲う。
【キャスト】チャン・ヒョク → カン・ジグ プンダン消防署 レスキュー隊員
スエ → キム・イネ プンダン総合病院 感染内科医師
パク・ミナ → キム・ミル イネの娘
ユ・ヘジン → ぺ・ギョンオプ プンダン消防署 レスキュー隊長
イ・ヒジュン → チュ・ビョンギ 密入国者運搬業 兄
イ・サンヨプ → チュ・ピョンウ 密入国者運搬業 弟
Andrada Lester Avan → モンサイ 密入国者
特別出演 チャ・インピョ → 大統領
マ・ドンソク → チョン・グクファン 元作戦課長
【ストーリー】
香港。密入国労働者を隙間無く詰め込んだ貨物コンテナを載せた船が韓国に向かって出港する。栄養状態のよくない密航者の中には咳き込むものもいるが、子供の泣き声はおろか、咳の音一つが命取りとなる極限状態で息を潜めて我慢するしかない。密航者たちを詰め込んだコンテナが、9日後、韓国に到着する。
ソウルの近隣、ソウルのベッドタウンと言うべきソンナム市プンダン区で、工事現場の縦穴に落下した一台の車両から運転者を救出する作業が行われている。車の運転者はプンダン総合病院感染内科医師キム・イネ(スエ)だ。レスキュー隊長ぺ・ギョンオブ(ユ・へジン)から縦穴に入り救出命令された部下カン・ジグ(チャン・ヒョク)は完全にパニックに陥っているイネを落下する車から間一髪で救出することに成功するものの、救出の際の雑な扱いにムカついたイネは感謝の言葉を言うどころかジグに食って掛かりピリピリしている。ところが、ジグはイネに心を奪われてしまう。九死に一生を得たイネだったが、落下した車に残してきたカバンに重要な研究論文データが入っていて再びピンチに陥る。方法はただ一つ、自分を救出したレスキュー隊員に責任追をなすりつけ車からカバンを取ってこさせるしかない。
密航者を回収するため貨物コンテナを開けるよう命じられた密航ブローカーのチンピラ、兄チュ・ビョンギ(イ・ヒジュン)と弟チュ・ビョンウ(イ・サンヨプ)。貨物コンテナを開けた2人が目にした光景はまさに地獄絵図だった。血だらけで折り重なる密航者たちの死体。唯一の生き残りモンサイ(Andrada Lester Avan)だけを回収して逃げ帰るが、モンサイは2人の隙を見て逃走する。弟ビョンウに風邪の症状が現れる。激しい咳をして、急激に症状が悪化していくビョンウ。すでにビョンウは謎のウイルスに感染。行く先々でウイルスを撒き散らし、それにより感染した患者も同じ方式でウイルスを撒き散らす。
ジグは恋心一つのために落下した車まで降りてイネのカバンを取ってくる。偶然かかってきた電話をきっかけにイネの娘ミル(パク・ミナ)に会いカバンを渡したジグ。そして、論文データが戻り喜ぶイネの元に、緊急招集がかかる。ミルに留守番を言いつけ出勤するイネ。ミルは「外に出ないで」というイネの言葉を省みずに、内緒でいつも世話をしている子猫を捜しに外に出てしまい、そこで偶然密航ブローカーから逃走したモンサイに出会ってしまう。
イネが病院につくと、ビョンウが感染させた大量の市民たちが病院に押しかけていた。そしてついに血を吐いて死亡者が出る。謎のウイルスによる患者が死亡してからまだ24時間しか経っていない状況で、プンダン区のすべての病院で同じような患者が続出し、死亡者は幾何級数的に増える。プンダン市民は無防備状態で、呼吸器感染による感染者増加は秒当たり3.4人。感染後36時間以内に死亡するという史上最悪のウイルスにさらされているのだった。
国内第一号感染者であるビョンウが病院に運び込んだことで、ビョンウが撮影していた動画に映っていた人物(モンサイ)にこのウィルスの抗体があるのではないかとイネは主張。モンサイを躍起に探し始める。しかし、2次拡散防止のため国家災難事態を発令した政府は、ついに都市閉鎖という初めての決定を下し、在韓自国民への感染被害を恐れたアメリカは大統領(チャ・インピョ)にとてつもない決断を迫る。
避難する間もなく隔離された人々は、大混乱に巻き込まれる。大災難の中で愛する人を救いたい人々と、死から生き残りたい人々が、命をかけた死闘を始める…。
【感想】
どうしても、キム・ミョンミンの『ヨンガシ』が脳裏をよぎりながら、観始めたわけですが…
思いのほかこちらの『風邪』(本作。以下『風邪』と記します)良かったです。
あちらが“奮闘する子の父”なら、こちらは“混迷する国家”まで担ぎ出しております。
どっちが上下ってことではないんですが。
混乱の外側から描いた作品があちらで、内側から描いた作品がこちら、という感じでしょうか。
見ごたえは、私感では、『風邪』のほうがありました、はい。
(オイラ、ミョンミン信者ですけどね^^)
韓国原題が『風邪』。
邦題『FLU 運命の36時間』のFLU(フル)はインフルエンザの略だそうです。
発症がインフルエンザに似た症状だからですかね。流行性感冒という意味でしょうか。
“流行性”って言葉よりも、もっと速度が速い感じを受けますが。、このウイルスの拡散は。
感染パニック映画であり、都市閉鎖による脱出サバイバル映画とも言えるかもしれません。
パニック映画なので、
言葉は悪いんですが「ワァ〜〜ッとパニクって、解決方法見つかって、終息」が定石なわけですが、
この映画は定石は定石なんですけども、韓国らしさが盛られております。
「情」、「苦悩」、「介在」とでも言いますか…。
キレイゴトを凌駕する母親の情、大多数の危険と少数の犠牲を天秤にかける苦悩、
一国家であるにもかかわらず無茶で冷酷な決断を迫ってくる強国の介在、などなど。
ひと昔…いやふた昔前の映画名台詞で例えてみるなら・・・
「パニックは現場だけで起きてるんじゃない!上だってシッチャカメッチャカだ!!!!」
という…大統領(チャ・インピョ)の怒号が聞こえてきそうな、感じですわ。。。
・・・チャ・インピョ氏が大統領役だとついつい“政界に返り咲いた”と思ってしまうのは『大物』病ですな(笑)
偉そうに言わせていただくと…
話の中心を担っているのはチャン・ヒョクとスエさんであることに間違いないんですが、
脇役陣がいい仕事をする場がたんまり設定されている映画だと思いました。
結局、面白い映画って…主役だけが印象に残る映画、ではないんですよね。
話が散漫したらお手上げですけど、
ちゃんと周りが魅力的に思えるくらい描いていただかないと…映画全体として面白くないですよね?
魅力が良い印象であろうと悪い印象であろうと。。。
この映画、その点が非常に良く描かれていると思います^^
一致団結して謎のウイルスに勝とう!!!なんてキレイゴトだけではないんです、この映画。
ウイルス殲滅のために取り得る手段はいろいろあるわけです。
抗体を見つけて正面突破する方法もあれば、ヤバイものには蓋してまえ!という方法もある。
守らなければならないのは何なのか…
医者として大多数の命なのか、それとも母親としてこの子の命なのか、
大統領として韓国国民の命なのか、大統領として同盟強国との外交なのか、とか。
究極の状況下、あっちこっちで究極の選択が山積しているわけです。。。
あ。イネ(スエ)の娘ミル役のパク・ミナちゃん…
…ついつい「ウンビョル!オンマと一緒ね」って思ってしまうのは『野王』病であること自覚してます(笑)
とにかく、
普通のパニック映画の域だろうな…程度で、正直チャン・ヒョク目当てで観始めましたけども(笑)
予想以上に見ごたえのある作品でした。
エンドロール途中に“その後”がありますのでお見逃しなきように〜♪
|

>
- エンターテインメント
>
- 映画
>
- 映画レビュー


