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からの続き。
【喬洞(臨海の配流地)】
光海は、臨海が自身のために明国使節団の前で気が狂った振りをしたことを聞いて、
すぐに配流地の臨海を訪ねた。
光海 「すぐに兄上の寃罪を晴らして快適な場所にお迎えします。重臣の反発は私が阻止します。
兄上が逆心を抱かなかったということは証明されたのですから」
臨海 「ホン…」と、感激の表情を浮かべる臨海。
光海は、申し訳なさそうにうつむいて、
光海 「少しでも兄上を疑った私をお許しください。そんなはずがないことを知りながら…私が愚かでした」と、謝罪した。
それを聞いた臨海は突如涙を流す。
そんな臨海に驚く光海「兄上?」
臨海 「気の狂った奴だ。私はろくでなしだった」 と、苦しそうに言う。
光海は臨海の涙の意味がわからず、ただ唖然とした。
臨海 「ホン…どうか私を許してくれ」 と、胸を叩いて嗚咽。
光海は泣く臨海の手を握って、
光海 「どうしてそんなことを仰るのですか兄上?なぜ…」と言いかけて、光海は言葉を止めた。
臨海は光海の問いに答える代わりに、光海の顔を見て泣いた。
ひたすら、さめざめと泣いた。
光海は動揺して混乱した。
光海が臨海の涙から汲み取ったことは、到底受け入れがたいものだった。
臨海が逆謀を試みたのは事実だったこと。
その涙が弟を殺そうとした罪悪感からの謝罪だということを。
光海は臨海に差し伸べた手を離した。
頭の中にゲシの声が響く。
ゲシ 「人は皆、欲望する存在なのです、殿下。殿下がそうでいらっしゃったように。そのうえ殿下があがった龍座はその欲望の頂点。これからは過ぎた16年間より厳しいことを悟られるでしょう。」
愕然とする光海。
光海 「事実…だったのですね」
臨海は否定しなかった。
光海 「冤罪ではなかった、兄上が本当に欲心を、そうなのですか?本当に龍座を手に入れようと!?」
臨海 「ホン…。本気ではなかった。私がしばらくの間狂ったのだ…」
臨海が逆謀の事実を認めた。その言葉に衝撃を受ける光海。
臨海 「あの時はそうだった!悔しかったのだ!私はお前のために王座を譲ったのに、お前は私を…」
光海 「譲った…と?」
臨海 「そうだ。父王の長子は私だったのだから!あの座は本来、私のものではなかったのか!?」
光海「兄上…」
光海はこのとき初めて臨海の本心を知った。
臨海 「だから私はお前が王座に上がれば、私を世弟にするものと思った。当然次席は私のはずだったから。まさか私をこんなふうに放り出すとは思いもしなかった」
光海は言葉を失った。
臨海 「今からでも…」 と、光海に追い打ちをかけるように欲望を表わした。
光海 「世弟…その座に…就きたいと?」
臨海 「ああ。そうしてくれるか?」 と、欲心を炸裂させた。
光海は動揺を隠せなかった。
臨海はさらに言葉を続け、
臨海 「そうしてくれさえすれば!私はお前に忠誠を誓おう!もちろんお前が王座にどれだけ長くいようとも欲心を出さないつもりだ!」
光海はもはや臨海の言葉を聞くに堪えなくなった。
そんな光海に臨海は留めの言葉を言った。
臨海 「私を信じろ。私たちは、兄弟ではないか!!!」
洗いざらいの本心を聞いた光海。
洗いざらいの欲をぶちまけ、なおもすがりついて、欲心成就を求めた臨海。
受け入れがたい現実。
惨めさを感じた光海は涙を流した。
外に飛び出した光海。
雪が舞い風が轟音を立てる中に立ち尽くして、絶叫して泣いた。
光海の脳裏にキム・ゲシの言葉が響く。
ゲシの声 「まもなくおわかりになるはずです。人の誓いとは虚しいものであり、」
ゲシの声 「誰も信じることができないということを。王座は、燃え盛る炎のように強くて美しいが…」
イ・イチョム 「殿下…」 と、突如姿を現したイ・イチョム。
イ・イチョム 「私にお任せください」
その言葉の意味を理解できない光海ではなかった。
光海の決断を待つイチョム。
ゲシの声 「殿下を飲み込むことも有り得ることを。」
イチョムに振り返る光海。
その目はもはや先ほどまでの光海ではなかった。
第2話(完)
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