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からの続き。
【王宮 庭】
成長し少女になったジョンミョン公主は、小正月の宴会を控え、ウキウキした心で王宮を駆け回る。
ふと木に凧が引っ掛かっているのを見つけたジョンミョンは、 王宮の外から農楽が聞こえて来たため、満面の笑みで、ウン!と一人でうなづく。 【市場通り】 年老いた従者と馬を引いた馬子が慌てて誰かを探している。
従者 「坊ちゃんはどこに行ったのだ?」 馬子 「さっきまでいたそうですよ!」 従者 「まったく気が狂いそうだ、それにしても人が多いな!坊ちゃ〜〜〜ん!!」 老体に鞭打って小走りで“坊ちゃん”を探している。 小正月で浮かれる漢陽の町。
農楽の音が響き渡り、人々は思い思いに踊り楽しんでいる。 池のほとりで書を読む少年。
先ほどの従者が来て「あぁ〜いた!ジュンウォン坊ちゃん!」と声をかける。
「仕事が多くて遅くなりました」と謝る従者。 二人の慌てぶりはどこ吹く風といった様子のホン・ジュウォンは、従者の仕事の心配までする。 従者 「坊ちゃんもあまり勉強ばかりせずに。今日は小正月ですよ」 ふと、辺りを見回し、迎えの馬に乗るジュウォン。 【王宮 庭】 ジョンミョンは凧を取ろうとして、木に登るが、どう伸びても手が届かない。残念がるジョンミョン。
そしてふと松の上から王宮を見て今日の退屈な一日を思い浮かべる。 (一人芝居)「久しぶりだな」、「えぇそうですね、オホホホホ〜」
はぁ…とため息をもらすジョンミョン。 毎年変わり映えのしない小正月の退屈さにウンザリの様子。
ふと、王宮外の市場通りの活気ある民の姿を見てうらやましがるジョンミョン。 その時、馬に乗ってこちらに向かってくる少年を見かける。 馬に乗って本を読むジュウォン。
ジョンミョン 「なんなの?馬に乗ったままで本を読んでるの?」と、不思議がった後、
爽やかに笑っているジュウォンを見て、自然と笑みがこぼれるジョンミョン。 その時! 背後から「公主様っ!」と大慌てのチェ尚宮の声。
その声に驚いたジョンミョンは、「ウワッ!」とバランスを崩して木から飛び降りた。 ホン・ジュウォンは、その声の方を見るが、すでにジョンミョンの姿はない。
チェ尚宮は驚いて声を出すこともできずに固まっている。
ジョンミョン 「ごめん。すぐ戻るつもりだったんだけど。エヘヘ」 と、
手についた土をパンパンと払いながら、バツが悪そうに笑う。 ジョンミョンが飛び降りた木の高さを見て、
チェ尚宮 「あぁ…公主様…大丈夫…」まで言ったところで卒倒する。 ジョンミョン 「チェ尚宮!どうしたの?」
すぐに気を取り戻すが、チェ尚宮の小言が始まる。
チェ尚宮 「公主様は女性ですよ!公主様なんです!それなのにあんな高い所に木登りまでするんですか!」
ジョンミョン 「わかったってば〜!落ちなかったんだからいいじゃない」
チェ尚宮 「万が一あんなところから落ちたら大ケガして大騒ぎですよ!私たちに司僕寺に行って馬の世話させるつもりですか!」
ジョンミョン「ふぅ〜ん。そうね〜。私が全部悪かったわね〜」と適当に聞き流す。
ああいえばこういう状態のジョンミョン、可愛く謝ればチェ尚宮が許してしまうことも知っている。
チェ尚宮 「フンッ!心に無いこと言うんですか!今日という今日は絶対に言いくるめられませんからね!」
ジョンミョン 「さてと!宴会に行く準備しなくっちゃ!」といたずらっぽく笑うジョンミョン。 インモクがこちらに向かってくることに気づき、慌てるジョンミョンとチェ尚宮。
ジョンミョン 「さっきのことは内緒よ!」 と、二人で口裏を合わせる。
新しくあつらえたい服に身を包んだヨンチャン大君が 「姉上〜!」 と、駆け寄ってくる。
素敵だと褒めるジョンミョンに、
インモク 「だが、残念なことに、その服のお披露目は次の機会だ。今日の宴会が中止になったの」
ジョンミョン「小正月の宴会がですか?」と不思議がる。
ゲシ 「殿下から申し訳ないとの御伝言でございます」
インモク 「わかった。殿下にはお気になさらず、と伝えてくれ」
ゲシ 「恐れ入ります、大妃様。では…」 と、去るゲシ。
光海を祀る尚宮キム・ゲシを遠くから見て、
インモク付のチョ尚宮は「まさに妖魔ですね。先王の尚宮が、どうして現主の尚宮としてぶら下がるなどという話がありましょう」と苦々しく見つめる。
インモク 「お前は五年経ってもその物言いか?」
チョ尚宮 「ですが中宮様…考えるほどに…」
インモク 「そうだ。考えるほどに気が狂いそうだった。臨海君が疑惑の死を遂げ、晋陵君(チンルングン:光海の甥)は賜死になった。次は誰の番なのか…いつ大君に群がるだろうか…」 と、不安を口にした。
インモク 「だからもう、思案だけしている時ではないのだ。送った用件の返事は受けたか?」
インモク大妃は光海に対する反撃準備を開始する。
イチョムは西人らの動向を注視しながらもある程度の余裕を持って眺めている。
西人を追い込む決定打が欲しいイチョム。
ゲシ 「大妃にもなにか動きがあるようです」
イチョム 「フン。ヨンチャンが8歳。もう西人が王に出来ると思ったか。王位に就いても自らが出来ることなど何も無かろうに」
ゲシ 「ところでお話とは何ですか?」
イチョム「先日の銀商襲撃事件でちょっと面白いことが浮かんだ。どの道その盗賊たちは死ぬだろう?だから、その盗賊たち、上手に仕立てればいいように使えそうだ」
ゲシ 「殿下が簡単に動かないかもしれません。臨海君を殺したことにまだ傷に抱えておいでです」
イチョム 「いや、それでも結局は手を下すことになるさ」 とニヤリ。
【便殿 龍座】
キム・ゲシは光海に会いに行った。
光海は、王座に座って、龍の彫り物を触る。
光海 「この座を得るために16年待った。自分の手で、肉親の命まで奪ったのに。それだけでもかなり厳しい対価を支払ったと考えていたが、それなのに、たかがこの程度のことも成すことができないというのか。私にとっては、やっと開始したばかりだというのに」
光海 「お前は私が過ぎた時間よりさらにきびしいことを悟るようになるだろうと言ったな?そのとおりだ。私に何がさらに残っているのだ?」
光海 「今回もお前は、私の選択の持分だと言うのか?」
【市場通り】
弓の賭け対決をしているカン・イヌ。
見事な腕前で勝ったイヌは、対戦相手の民からにこやかに賭金を巻き上げる。
民「良いところのお坊ちゃんが笑って受け取るのか?」
余裕を見せながらイヌ 「笑っているのではない、喜んでいるのだ。もっとたくさんくれるか?」と笑う。
イライラして去る対戦相手。
イヌ 「さぁ〜!次の相手は誰だ?」 と、対戦申し込みを受け付ける。
男 「私がやろう」という声が。ジュウォンだ。
イヌ 「勝てると思うのか?」
ジュウォン 「今じゃ弓までお前より上手くなったぞ」
イヌ 「うわ!背も大きくなったな〜」 と言って、ジュウォンにじゃれるイヌ。
ジュウォン 「久しぶりだな、カン・イヌ」
ニッコリ笑うイヌ。
【王宮】
ジョンミョン公主とヨンチャン大君は、光海が用意した宴会が中止になり、することがなくて退屈した。
ジョンミョン 「退屈だと思っていた宴会でも、いっそあればまだ良かったのに」 と嘆く。
ジョンミョン公主は、チェ尚宮から伝え聞いた王宮外の楽しい小正月行事の風景をヨンチャン大君に聞かせた。そして、生涯見ることの出来ない風景を思い浮かべたジョンミョンとヨンチャンは、ますます気落ちした。
ジョンミョンが遊ぼうと誘うが、ヨンチャン大君は首を振る。
ヨンチャン大君の気落ちに責任を感じたジョンミョン。
ジョンミョン 「なんでも言って。姉上が必ずかなえるから!」
すると、ヨンチャンは周りをキョロキョロ見渡してから、こっそり「王宮外を直接見てみたいです」と言い出す。
インモクは子供たちが突拍子もない考えを抱いたことも知らずに、居場所のわからない二人を捜すようにチョ尚宮に指示して、そのまま出かける。 ジョンミョンはヨンチャンの提案がどれだけ危険なことかわからない歳ではなかったのでヨンチャンをなだめるが、
ヨンチャン 「母上が山寺に出かけるそうです」 と、言って好奇心を打ち消すことが出来ず、
ヨンチャンはジョンミョンに駄々をこねた。
困り果てたジョンミョンは「行きたいけれど王宮外に出る方法が無い」と言い訳するが、
ヨンチャンはニッコリ笑ってジョンミョンに耳打ちする。
結局二人は、内人が内緒で使用する犬穴を使って王宮を脱出した。
ジョンミョンは最後までヨンチャンを思いとどまらせようとするが、
ヨンチャン 「姉上が行かないなら、私一人でも行きます」 と、言って歩き出した。
ジョンミョン 「ちょっと!お前一人でどうやって!わかった、行こう。でも姉上のそばを絶対に離れたらダメよ!わかった?」
ヨンチャン 「はい!姉上!」 と、目を輝かせる。
駆け出した二人、すでにジョンミョンの心もトキメキを隠せなかった。
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