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からの続き。
【市場通り】 生まれて始めて相撲を見るジョンミョンとヨンチャン。
同じく相撲を見ているジュウォンとイヌ。
イヌは勝敗に賭けて、そんなイヌを呆れて見るジュウォン。
ジョンミョンとヨンチャンの目の前に広がる王宮外の小正月の風景は、
王宮内しか知らない二人にとってまさに別世界だった。 イヌと久々に会ったジュウォンもイヌの破天荒だが屈託のない笑顔を見てどこか安心した。 【山寺】 インモクは汗を滴らせるほどに熱心に祈祷した。
インモク 「呼び立てして申し訳ない、大監 」と言って振り返ると、
そこにはキングメーカー イ・ドッキョンが立っていた。インモクが密かにイ・ドッキョンを呼び出したのだ。 インモク 「主上が信用できません。王室すべてのためなのです。領相は今までそのために王を助けてきたのでしょう?今回は大君の命を守るために助けて欲しいのです」
秘密のプロジェクトに協力してほしいという意向を明らかにするインモク。
イ・ドッキョン 「ですが、大妃様。今そのような動きをされては、聖上の誤解受けるかもしれません。そうなれば同じような大ごとが起こり、危険が迫るやもしれません!」 と、反対した。
インモク 「えぇ。領相もそうお思いになるでしょう?今の現状がそうだということを。ですから、王室の外にその回避策を求めているのです、王室の安寧のために。いつか領相が言った言葉を返します。これは聖上と大君、すべてのためなのです」
ハッとした表情のドッキョン。
山寺を降りてきた二人。
インモク 「では、返事を待っています」 と、再度の念押し。
ドッキョン 「まだ幼い公主様には、お辛いことではありませんか?」
インモク 「そうです。公主はまだ王宮の中の政治を分からない幼い子供です。だが、これもまた、公主のためのものでもあるのです、領相…」
ドッキョンはコクリとうなずく。
突如、インモクは「領相はひょっとして予言を信じますか?」 と尋ねた。
インモク 「かなり昔、この山寺で一人の導師に会ったことがあります」
ドッキョン 「導師…ですか?」
インモク 「とても信じがたい…不吉な話を聞きました、その時、その者から。いままで忘れていたが、5年前のそのことを再び夢に見てから、心の不安が去らないのです」 と、不安に満ちた表情でドッキョンを見る。
ドッキョンもまた、不安げに見つめる。
その導師に心当たりがないわけではないドッキョン。
【市場通り 酒房】
盃をあおるイヌ。
ジュウォン 「酒も飲むのか?」と仰天する。
イヌ 「15にもなれば酒も飲むし妓房も行ける」 と、不良イヌがジュウォンに酒を勧める。 ジュウォンは意を決して注がれた酒を一気に飲み干す。「おい…お前…」とあっけに取られるイヌ。
ジョウォン 「さぁ!お前が勧めたものはやり遂げたぞ。弓勝負もしたし相撲も見たし酒も飲んだ!だから俺の問いに答えろ。お前、勉強するのをやめたって本当なのか?一体どうしてだ?理由は何なんだ?」
イヌ 「…」 うつむいて押し黙る。
ジュウォン 「うちの使用人から聞いたが、お前に直接聞こうと思ったんだ。イヌ!」
イヌはそれには答えず、酒をまた注いで「今日は違う話をしてはだめか?」と言って酒を飲み干す。
ジュウォンとイヌの奥の席。
ヨンチャンがたくさんの御馳走を並べて、美味しそうに頬ばっている。
運ばれてきた三膳目に目を輝かせるヨンチャン。
店主は膳を運んで来ながら、この幼い子供を見て首を傾げる。
厠に来たジョンミョンは、その匂いに顔を背け、使うのを断る。
直接地面に穴を掘っているだけ。 ジョンミョンは「民たちはメウトゥル(王族が使うおまる)を使わないんだな…」と不思議がる。 ヨンチャンの元へ帰ろうとしたジョンミョンは、
偶然聞こえてきた男たちの会話のなかに「王様」という言葉が聞こえて、聞き耳を立てるジョンミョン。
男1 「前の王様も新しい王様がやったんだろ?ところでお前聞いたか?
臨海君が事故で死んだんじゃないって話。王が殺したんだとさ!」
男2 「おい!やめろって!誰が聞いているかわからないだろ!」
男1 「フンッ!」 男たちが出てきてジョンミョンがサッと身を隠す。
男1 「だから、次は誰の番だ?って話さ。ヨンチャン大君に決まってるだろ?」
男2 「シーーッ!聞かれるぞ」
男1 「なんだよ!誰でも知ってる話じゃないか!」
男たちは妓房に行こうと言って立ち去る。
その男たちを見ているジョンミョン。 今の話に頭の整理が出来ないまま、ジョンミョンの後ろで大きな物音がする。
店主 「何だと!?金がない!?」 ひっくり返る皿、店主の前に立ち尽くすヨンチャン。 ヨンチャン 「金とは何だ?」 と、怯えて聞く。
店主 「金が何なのかわからないのか?!それじゃあ最初から食い逃げするつもりだったのか!」
泣きそうなヨンチャン。
そこにジョンミョンが来て、
ジョンミョン 「畏れ多くも!誰に向かって大声を上げている!」
ジョンミョンがヨンチャンの同伴者だとわかった店主は、
店主 「金を持っていないというので、食い逃げかと思って…」と大声を出したことを言い訳する。
騒ぎの方をジュウォンとイヌが見る。
ジョンミョン 「…金???」
店主 「お前も金がなんなのか知らないのか?!」
ジョンミョン 「いや…そうではなくて…」 と、しどろもどろになり、途方にくれる。
その様子を見たジュウォンが席を立つ。
イヌ 「おい!どこ行くんだ?」 ジョンミョン 「金というものが必要だったのだな。私は外に出るのが初めてなので。
食べ物を食べるとお金を払わなければならないということを考えもしなかった」
店主 「なんだと!?」
ジョンミョン 「だが!それにしても、お前の態度は、あまりに無礼だ!」 と、食って掛かる。
賛同するようにコクンと大きくうなずくヨンチャン。 ジョンミョン 「金は帰ってから後で届けるが、お前は…」
店主 「棒をもってこい!このふざけた奴らの性根を叩きなおしてやる」
慌てるジョンミョン 「こやつ!何をするつもりだ!畏れ多くもこの私が誰だかわかっているのか!」
店主 「誰だって言うんだ!ただの食い逃げだろうが!」 と、棒を振りかざす。
その時、「その手を降ろせ!」と言う声。ジュウォンだ。
ジュウォンを見るジョンミョン…。
【市場通り】 ヨンチャン 「帰りたいです。姉上、民たちは恐ろしいです」 と、泣く。
ジョンミョン 「そうだな、大君。怖い思いをさせてごめんね」
その会話を不思議そうに聞いているイヌ。
ジョンミョンが棒で叩かれそうになった瞬間、「その手を降ろせ!」と叫んだジュウォン。 今になってジョンミョンはその人物が、 自分が木登りをしていたときに見た馬に乗って本を読んでいた彼だと思い出す。 店から戻ってきたジュウォンを見て、心ときめくジョンミョン。
イヌ 「どうなった?」
ジュウォン 「捕庁に行くと言ったが、金払って思いとどまらせた。行く必要もないだろうと言って来た」
イヌ 「おぉ〜っ(笑)捕盗大将の息子のくせに見逃すのか?」
ジュウォン 「小正月じゃないか。些細なことで手を煩わせたくないだけだ」
ジョンミョンに近づいていくジュウォン。
ジュウォンが来たのを見て笑顔を向けるジョンミョン。 ジュウォン 「金を払って来たので行ってもかまわない。小正月でも商売しているところは振る舞い飯ではないです。二度と同じ失敗はしないように」 と、言って立ち去ろうとした。
あっけない別れを残念がったジョンミョンは、とっさに「待て!」と声をかけ引き止める。
ジョンミョン 「お前の名前は何という?感心な仕事をしたので褒美を授ける」 ジュウォン 「な、なんだって?」 と、その物言いにあきれる。
同じくあきれ笑いしたイヌ 「すごいな…タメグチだぞ」 と、ジュウォンを見る。
ジョンミョン 「何をしておる?あ、所属と名前を言え。あの無礼な民たちを懲らしめたいのは山々だが。お前のような立派な子息を育てた父には昇進命令を出してやるぞ」
あきれて物がいえないジュウォン。
イヌ 「昇進命令って。もしかして政丞家の箱入り娘なのかな?」 と、笑う。
ジュウォン 「ちょっと!誰だか知らないが言葉がすぎるんじゃないですか!」
予想外の反応に面食らうジョンミョン。 ジュウォン 「生まれて初めて会う人の父親の話まで取り上げ論じるとは!」
ジョンミョン 「いや、私はただ…」 と、ジュウォンの怒りの意味がわからない。
ジュウォン 「良いだろう。尋ねられたので答えてやる。私は、ホン家のジュウォンだ。
私の父親は、捕盗大将であるホン・ヨン令監だ。箱入り娘が褒美を与える必要はない。
父親の昇進命令も。しなければならないと言うなら、謝罪だ」
ジョンミョン 「…なに???」
ジュウォン 「一つ目。今日ことはお嬢さんの間違いだ。食い逃げは酒房の主人の間違いではない。
だからそんな話をする前に店主に謝るべきだ。二つ目は、自分の非を認めず相手を批判したこと。
あのような対応をしたことを後悔して恥ずべきだ。してくれることがあるというなら、それを望む」
ジョンミョン、当惑。
去っていくジュウォン。 イヌ 「理解してください。曲がったことが嫌いな性格なので」 と、ジョンミョンに言って、ジュウォンの後を追う。
ジョンミョン 「私が何をしたと…?」
帰るジュウォンとイヌ。
ジュウォンはジョンミョンの態度に「何様なんだ、まったく!」とあきれ返っている。
イヌ 「女の子にそんなにムキになってどうした?結構可愛かったのに。
あ、ところでさっきの子達なんだけど、なんか変なこと言ってたな」
ジュウォン 「これ以上の何が?」
イヌ 「王宮がどうとか…あ、小さい子のこと大君と呼んでた!」
ジュウォン 「なんだって?!」 と、呆れ笑い。
ジュウォン 「聞き間違いだろ???」
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