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からの続き。
【渡橋】
前後に並んで歩く光海とジョンミョン。
光海 「ヨンチャンに会いに行こうとしたのか?」
ジョンミョン 「はい。弟が大丈夫なのか気になって」、じっとジョンミョンを見る光海。
ジョンミョン 「それから…申し訳ありませんでした、殿下」
光海 「?」
ジョンミョン 「小人(“私”のへりくだった言い方)が殿下にいらぬ御心配をおかけして」
一気に悲しい目つきになった光海。
何も言わない光海に少しだけ身を固くするジョンミョン。
光海はジョンミョンを弱々しく眺めて、
光海 「小人…、と言うのだな、私の前で、お前は…」
ジョンミョンは、「え?」というように驚いた顔をした。
悲しい微笑をした光海は、
光海 「昔はただ、私をお兄様と呼んでいたのに…」
ジョンミョン 「…」
月を見上げ、
光海 「そうだな…。私の欲なのだろう。
世界がどうであろうと、お前にだけは、ただそのように呼ばれたい、と思うのは…」
その言葉を聞いたジョンミョンは、遠い記憶が蘇ってくる。
ジョンミョン 「お兄様っ!」、微笑む光海。
そこにインモクが入って来て、
インモク 「何ですか!世子邸下とお呼びしないさいと言ったであろう?」
光海 「それなら、私たち二人きりのときはお兄様と呼べばいい。良いか?」
ジョンミョン 「本当にそうしても良いですか!」
光海との仲睦まじい時を思い出したジョンミョン。
光海は優しく笑って、
光海 「風が冷たいぞ、公主。はやく戻らねばな」 と心配した。
自分を小生とへりくだるジョンミョンに合わせて、光海はジョンミョンを「公主」と呼んだ。
押し黙ったままのジョンミョンを見て、
光海は自分が率先してその場を離れようとした。
ジョンミョンは引き続き押し黙って、あることを思い出していた。
ジョンミョン 「本当なのか?本当に殿下が私とヨンチャンを処理しようとしているのか?
違う、私は信じない。殿下はそんな方ではない。だってお兄様は…」
ジョンミョンは意を決して、去りゆく光海の方を振り返った。そして…
ジョンミョン 「お兄様っ!!!」 と、呼びかけた。
ピタリと光海の足が止まる。
信じられないように、ジョンミョンの方に振り向いた光海。
ジョンミョン 「今日は小正月です。ご存知でしょう?」
光海は驚いたようにジョンミョンを見つめ、「ジョンミョン…」と名前で呼んだ。
ジョンミョン 「覚えておいでですか?前は殿下が、私に夏負けをお売りになりましたね」
光海が記憶を蘇らせる。
光海 「あ、ちょっと、ジョンミョン」
ジョンミョン 「はい?」
光海 「私の夏負けを買っていきなさい」
ジョンミョン 「えぇっ?!」
光海、お辞儀のマネ。
ジョンミョン 「お兄様ぁ〜〜っ!!!」
光海 「フハハハハ!!!!」 そんなジョンミョンを見て大笑いする光海。
ジョンミョン 「買わされた〜〜っ!お兄様にぃ!」
光海は驚いたようにジョンミョンを見る。
ジョンミョン 「私の夏負けを買ってください!お兄様!」 と、言って笑う。
過去仲が良い兄と妹であった光海との関係を想起させた。
光海は目に涙をためた。
ジョンミョンも涙があふれそうな目で、
ジョンミョン 「いいですよね?今年は妹が売ります」
光海 「…」
ジョンミョン 「だからお兄様。来年は必ずお兄様が売ってください」
切なさで言葉に詰まった光海は、コクンとうなずく。
ジョンミョン 「来年もその次の年も、そのように末永く、ずっとですよ…」 と、ニッコリ笑った。
何度もコクンコクンとうなずく光海。
その様子をインモクは遠巻きに眺めていた。
ジョンミョンと光海の仲睦まじい姿を見ても、インモクは安心することが出来なかった。
見知らぬ老導師の不吉な忠言があったからだ。
(回想)
ナム師古(声) 「その子をお守りください、中宮様」 振り返ると、老導師。
(インモクはこの老導師がナム師古とは知らず)
インモク「今、なんと申した?」
【ヨンチャン大君の居所】
(回想)
ナム師古(声) 「その子が世界の真の主人になります、中宮様。胎中のその子が。生きていれば。
来るその日、その子が、生きていれば…」
その老導師の言葉が、頭から離れないインモク。
ジョンミョンは、光海に向かって自身が好きな暖かいお兄様で残ることを隠喩的にお願いした。
一方光海は、ジョンミョンの前では人間的なお兄様でいたいという切ない心情、
それにもかかわらず、自身の王座を守るためには妹の信頼を裏切ってジョンミョンとヨンチャン、
妹弟を政敵として眺めなければならない苦痛な現実に対する悲しみが一ケ所混ざった光海の涙で、
目頭を熱くした。
【ムンジョン銀商襲撃事件 首謀者の牢屋】
深夜、音もなく牢扉が開く。
捕えられていたパク・ウンソ(西人パク・スニの庶子)は、開いた扉の方を来て、ギクリとする。
襲撃時に使用した仮面を手に立っている男。
不気味な笑いを浮かべたイ・イチョムだ。
【インモク大妃 居所】
キム・ジェナム 「本当に漢陰(イ・ドッキョン)が引き受けたのですか?」
インモク 「はい。あの方なら二人の大監も動いてくれると思います。
ホン・ヨンは名誉を持ち、カン・ジュソンは財を持っています。
どちらに決まっても大君にとっては力強い後ろ盾となるでしょう」 うなずきながらも深いため息をつくインモクの父である府陰君キム・ジェナム。
キム・ジェナム 「ですが、領相が大妃様の側になったわけではありません」
インモク 「はい、わかっています。それなら、これから領相に大君と生きるようにさせなければ…」
キム・ジェナム 「大妃様!やっと目を開かれましたか!」
インモク 「いいえ。もうずっと前からそうでした。
はい、後悔しました。あの日、大君に王位を継がせなかったことを…」
インモクは5年前の光海に王位を渡したことを後悔してヨンチャンを守るために骨を削る決心をするに至った。
婚礼衣装を眺めるインモク。
女官 「大妃様、公主様がお見えです」
ジョンミョン 「母上様」
インモクはジョンミョンを呼びつけた。
【カン・イヌ宅 (漢城府カン・ジュソン宅)】
ジュウォンがイヌ(カン・ジュソン)宅を訪ねる。
門の内で待ち構えていたイヌは、ジュウォンが到着するや否や、ジュウォンを掴んで連れて行く。
ジュウォン 「なんだよ一体!」
イヌ 「シーッ!黙ってついてこい!」 と、ジュウォンを引っ張って客間に向かう。
【インモク居所】
ジョンミョンを呼びつけたインモクは、
横にかかっている婚礼衣装を見つめながら、王族の女人が着る婚礼衣装だ、と説明を始める。
インモク 「そして、これはお前のために用意したものだ。お前の婚礼のために」
驚いて言葉がでないジョンミョン「それは…一体どういう意味…ですか。私の婚礼とは?」
インモクは沈黙したまま、じっとジョンミョンを見る。
ジョンミョン 「母上様!!!!」
【カン・イヌ宅(カン・ジュソン宅)】
イ・ドッキョン、カン・ジュソン、ホン・ヨン。
カン・ジュソンが読んだ書簡をホン・ヨンに渡す。
ドッキョン 「大妃様の親書です。お二人には私からもお願いいたします」
顔を見合わせるホン・ヨンとカン・ジュソン。カン・ジュソンはため息をつく。
カン・ジュソン 「公主様に、プマ(婿)ですか…。
それでホン・ヨン大監と私の息子のどちらかを、公主様のプマ(婿)にしたい、
そう仰るのですか?」
無言のままじっとカン・ジュソンを見据えるドッキョン。
それをこっそり聞いていたジュウォンとイヌも驚いて顔を見合わせる。
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