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からの続き。
【便殿】 自分が口述したでたらめな告変書を読むイチョム。
イチョム 「昏君(愚かな王)を降ろし、ヨンチャン大君を新王として擁立するためのものであった・・・」 ざわめく重臣たち。うつむくドッキョン。 無言のままの光海。
ドッキョンが光海を見る。
(回想)
光海 「卿は誰の側に付くつもりだ?」
光海 「これ以上の欺瞞と詐術がないように!」 光海 「私が妥当な政治をするために、彼らをえぐり取るべきだとすれば!!!」
光海 「その時、卿は・・・誰とともに歩むつもりなのだ?」 ドッキョン(心の声) 「このことだったのですか?殿下!あの言葉は!」
光海がドッキョンを見据える。 うつむくドッキョン。
イ・ウォニク 「ですが、事件は事件として。
首謀者がそうであるとは、誰かが罪に陥れるための策略だということも考えられませんか?」
イ・ハンボク 「そうです、単純に信じてはならなりません!」 南人のイ・ウォニクとイ・ハンボクはキム・ジェナムの関与の有無は慎重であるべきと主張したし、 多くの西人の重臣は、大妃を陥れるものだと主張し、告変書の真実性を疑った。
逆謀の首謀者の告変書を突き付けてもなお、重臣らのほとんどは光海に決断を早まるなと上申した。 光海は沈黙したまま、西人勢力を凝視している。
イチョム 「これは、罪人を審問して、真相を明らかにせねばなりません!ですから殿下…」
その言葉を遮って、それまで黙していたドッキョンが口を開く。
イ・ドッキョン 「小臣イ・ドッキョンがお言葉を申し上げます」
光海がドッキョンを凝視。 イ・イチョムとイ・ウォニクはドッキョンの言葉に緊張。
ドッキョン 「畏れながら・・・殿下は間違っておいでです!」 衝撃をうけたような光海。 チョン・イノンとユ・ヒブンもドッキョンのストレートな批判に驚く。
ドッキョンを見据える光海。
ドッキョン 「妥当な政治をするために、さらに多くの欺瞞と詐術がないようするため、と仰いましたか?
いいえ、間違っています」 光海 「・・・」 ドッキョン 「この一度の選択が!今の欺瞞と詐術が!」 ドッキョン 「殿下の政治をまさに暴政に導くでしょう」 光海 「!!!」 便殿内ざわめく。 ドッキョン 「奸臣輩の手をはねのけてください!!!!」 正面切って“奸臣”と表現されたイチョムがドッキョンをにらむ。 ドッキョン 「聖政を約束した、過ぎし時間を取り戻してください殿下!」 光海 「!!!!」 ドッキョン 「妥当な政治とは、先々ではなく、まさに今!!! この偽りとなった誘惑に抗う時に始まるのです」 光海 「・・・」 ドッキョン 「そうでなければ、殿下のその壮大な志までが!いつかは退色して変質するでしょう」 ドッキョンは、光海に壮大な志があったにせよ、そのために手段選ばず欺瞞と詐術を用いて 政敵を排除し政治を行うことは正当化できないことを強調して訴えた。 光海とドッキョンが互いを見る。
イ・ウォニク、チョン・イノン、イ・ハンボクも固唾を呑む。 ドッキョンの言葉には光海への批判が込められていたため。
イチョム 「領相大監!!!」 と、怒りに震え立ち上がる。 イチョム 「欺瞞と詐術とは!!殿下が暴政だと?!」 光海 「さがれ!!!!!」 イチョム 「・・・」 黙って、席に戻るイチョム。
ドッキョンを見据える光海。
そしてため息を一つ吐く。
ドッキョンを見据えたまま、光海が龍座から降りる。
光海を見上げるドッキョン。 ドッキョンを見下ろす光海。
光海 「卿は結局、私を信じられぬのだな・・・」 ドッキョン 「!!!」 悲哀に満ちた表情で、かがんでドッキョンと視線を合わせた光海。 光海 「卿と・・・共に歩みたいのに・・・」
無念さを隠すような光海の表情には、ドッキョンに対する失望に満ちていた。
ドッキョン 「!!!」 光海は目を赤くしながらドッキョンを見つめる。 そして、もはやドッキョンとは共に歩めないことを覚悟した光海。
悲しみから狂気へと眼差しの色を変えて立ち上がった。
西人たちに向かって、 光海 「この告変(供述)を信じることができないと?ならば良かろう。私が直接、審問に出る」 ドッキョン 「殿下・・・」 光海はドッキョンの身を挺した忠言をはねつけた。 光海 「そうすればよいのだろう?私が直接そなたらに証検を見せれば!」 怒りと失望のため、顔を歪ませながら、光海は自身の右腕としたドッキョンに冷たく背を向けた。 【捕盗庁】 心配そうにするホン・ヨンの元へ、カン・ジュソンがやってくる。
ホン・ヨン 「王宮の様子はどうだ?」 ジュソン 「王様が直接審問をなさるそうだ。結局、罪に問うようだ」 ホン・ヨン 「・・・。ジュウォンとイヌは?」 ジュソン 「まだ王宮から出来ることはできない」 ホン・ヨン 「・・・(そうか、というようにうなずく)」 ジュソン 「だが心配するな。いくら兵士といえどもお前と私の息子に手出しすることは出来ないから」 【ジュウォンとイヌ、軟禁状態】 ジュウォン 「お前が言っていたのは、これのことだったのか?」 イヌ 「・・・。朝廷や王室だけじゃないだろう?こんなことが起きるだろうことは誰でも知っていただろう? こんなにも早く起きるとは思わなかっただけで」
ジュウォン 「・・・・・」 イヌ 「お前は堅物だからな、お前の父さんも。だから代わりになろうとしたんだ。 トウリ大監・・・いや、父さんも、王室の災いから遠ざけようと思って。」 ジュウォン 「・・・・・」 イヌ 「でも、それだけがすべてじゃない。言ったじゃないか、俺は公主様も・・・ いや、公主も・・・(気に入ってる)」
ジュウォン 「公主様も大丈夫なのかな」 ジョンミョン心配して突如動き出すジュウォン。 【大殿】 ジョンミョンはとりつかれたようにぼう然とした表情でどこかへ向かっている。
チェ尚宮がジョンミョンの行く手を阻み、 チェ尚宮 「ダメです!大殿はいけません!」 ジョンミョン 「どけ!」 チェ尚宮 「公主様!そんなことをしたら公主様まで捕らえられてしまいます!!」 ジョンミョン 「ヨンチャンと母上様が捕らえられたのだ。私の弟が殺されるかもしれない・・・」 チェ尚宮 「公主様・・・」 ジョンミョン 「殿下にお会いせねば!私の話を聞いてくださる! お兄様ならヨンチャンが無実だと信じてくださる!!!」 チェ尚宮の静止を振り切ってジョンミョンが駆け出す。 チェ尚宮 「公主様―――っ!!!」 ジョンミョンの目の前に、大殿から出てきた光海が現れる。
光海を見つけて立ち止まるジョンミョン。
光海もまたジョンミョンを見つけ、ジョンミョンに向かって歩いてくる。 ジョンミョン 「殿下・・・」 ジョンミョンが光海に近づき、向き合う2人。
ジョンミョン 「殿下・・・」
光海 「・・・」 ジョンミョン 「違いますよね?ヨンチャンの疑いも、母上の疑いも・・・事実ではありませんよね?」 光海 「・・・」 ジョンミョン 「お兄様はすべて信じてくれますよね?」 光海 「・・・」 ジョンミョン 「ヨンチャンを助けてください、お兄様。 あの子には何の罪もありません。まだただの幼子です!」
光海 「・・・」 ジョンミョンの涙の訴えに、少なからず心乱れる光海。 だが・・・、
光海 「王室に・・・ただの幼子はいない。罪のない者もいない・・・」 ジョンミョン 「・・・」 光海 「それ故、ヨンチャンはその罪の対価を払うことになるだろう・・・」 ジョンミョン 「!!!!!」 その言葉に衝撃を受けるジョンミョン。
光海は自分が放った言葉の残酷さを噛み締めながら、冷酷にジョンミョンの前から立ち去る。 ジョンミョンは呆然と立ち尽くし涙を流す。 ジョンミョンの視線から離れた光海は、
目頭を赤くして悲壮感を漂わせる。 (回想) 光海とジョンミョンは互いにあの約束を思い出していた。
ジョンミョン 「だからお兄様、来年は必ずお兄様が売ってください。
来年もその次の年も、そのように末永く、ずっとですよ…」 ただ仲睦まじいお兄様と妹でいるという約束は、かなわぬ願いだった。
へ続く。
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