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からの続き。
【宣祖と重臣らの小正月祝賀会場】
宣祖は、静まりかえる重臣たちに向かい、
「偽物を捨てて本物を立てる、“廃仮立真(ペガイプチン)”。
その昔、太祖大王は恭譲王を追放し、民を救って王業を成し遂げられた。
まさに偽物を捨てて本物を取ることによってなし得た話だ。私は卿たちがこれをどう考えるのか訊ねたい。
卿たちがそれを敬う準備ができているのか!果たして臣は廃仮立真ができるのか!!」と言った。
廃仮立真が庶子光海と嫡子ヨンチャン大君を比喩したことは明らかだった。
宣祖は権臣に対して、光海を追い出しヨンチャン大君を後継者とする意向を伝えたのだ。
イ・ウォニクが 「殿下!その話はここですべき話では…」と忠言するが、
宣祖は、
「王に口答えするのか!?不都合か?私はこの場で直接聞きたいと言っているのだ!
誰が忠臣で!誰が逆臣なのか!!一体誰が!この乱れた秩序を正しく立て直すことができるのか!!!
そのためには何をすべきなのか!!!」と大声を張り上げた。
ホン・ヨンはカン・ジュソンに「お前が言っていたのは、このことだったんだな?」と聞く。
カン・ジュソンは「殿下は今、嫡統継承をお望みだ。あの領相(イ・ウォニク)も、どこまで御存知なのか。
重臣たちも関与している」と答える。
その言葉に驚きを隠せないホン・ヨン。
そして宣祖は 「何をしておる!始めろ!!!」と叫ぶ。
その様子をジュウォン、イヌ、そしてジョンミョンが見てしまう。
「父上様???」と、涙目でつぶやくジョンミョン。
自分が見たことも無い父宣祖の姿にジョンミョンは衝撃を受けた。
宣祖は「私はここで、すべての答えを余すことなく聞くつもりである」とさらに大声を張り上げた。
慌てて山から駆け下りてきたイチョム。
今後光海に起こることを思い緊張が走る。イチョムは光海を押す大北派だ。
宣祖は『良い日』発言をして槍玉になった重臣に最初の矛先を向けて「どう思う?言ってみろ!」と迫る。
重臣は土下座をして「考える時間を頂けませんか、殿下!」と言って泣く。宣祖は「不届き者め」と吐き捨てる。
宣祖が 「何もないのか?誰が言うのだ!誰が出す!!」と叫ぶ。
すると、「殿下――!」と領義政ユ・ヨンギョンが「小臣、領義政ユ・ヨンギョンでございます」と立ち上がった。
緊張するイ・ハンボク、イ・ドッキョン。
ユ・ヨンギョンは、嫡統に王位を継がせるのが正しい、という意味の詩を吟じた。
つまり、光海を廃し、嫡統のヨンチャン大君を世子にすべきと言ったのだ。
それを聞いて満足そうに笑う宣祖が、イ・ウォニクらをニンマリと見据える。
【東宮殿(光海の居所】
宣祖の「廃仮立真」という発言があるや否や、
すぐさま王命が出たとして、光海を監視するために、光海の居所である東宮殿に兵が送られた。
その対応が物語るのは、これらがすべて事前に仕組まれていたということだ。
光海が小正月の宴から居所に戻ると、既に東宮殿を兵が取り囲んでいた。
臨海の危惧が現実になったのだ。
これに対し光海は事態収拾に当たろうとしたし、彼の側近らは憤慨した。
臨海は「どうしてこのようなまねができるのか!?どうして!」とつぶやいた。
感情を押し殺し、じっと考え込む光海。
イ・イチョムはことの成り行きを観察中だ。
その時、光海の妃兄であるユ・ヒブンが、部屋に駆け込んで来て、「踏み込みましょう!」と大声を張り上げた。
水を一杯飲んだユ・ヒブンは、
「私の私兵が利川(イチョン)にいます、邸下!今夜奇襲をすれば大殿を掌握できます」と付け加えた。
その言葉に、顔を上げる光海。
臨海はやはり、ユ・ヒブンの言葉に賛同して、「私も共に戦います!」と言った。
この話を苦痛の表情で聞いていた光海は、
「やめてください!自重してください。興奮で解決されることではありません…」と引き止めた。
臨海はそんな光海の言葉に、興奮して、
「自重が必要な時ですか?!邸下はいつまで耐えてだけおられるのですか?
王座を奪われて首がさらされるまでですか?」と大声を張り上げた。
光海は衝撃を受けたように臨海を眺める。
臨海は光海にさらに近付いて、
「どうせ崖っぷちです。今ヨンチャンを殺して、玉璽を奪って、王位に…」と言った。
すると光海は、
「私がなぜですか?何のためですか?」と臨海に聞いた。
光海は、
「この国の世子は私です!これまで従事を守って国本の席を守ってきたのは私でした。
それなのになぜ!私が私のものを盗まなければならないのですか?!」と訴えた。
これに対し臨海は言葉を繋ぐことができなかったし、
ユ・ヒブンはやりきれないというようにため息を吐いた。
イ・イチョムは相変わらず成り行きを見守るだけだ。
このやりとりを聞いていたチョン・イノンが口を開く。
「私が殿下にお目にかかります」と言って、宣祖と直談判をしに向かった。
【イ・ウォニク、イ・ドッキョン、イ・ハンボク 名臣らの会話】
イ・ウォニクは物悲しいように「もう避けなれない気運だ」と言う。
イ・ハンボクは「濁小北(ユ・ヨンギョンを中心としたヨンチャン大君支持勢力)や西人たちは、
全部知っていたようでした。もはや完全なる策謀ではありませんか!」と憤慨する。
引き続きイ・ウォニクは、
「ユ・ヨンギョンは昔から世子と折り合いが悪かった。
今回の件で思惑がすべて重なったのだな…」と起こるべくして起こったかのようにあきらめ顔で言うが、
その言葉を遮ったイ・ドッキョンが、
「捕盗大将ホン・ヨンと漢城府長官カン・ジュソンに会ってみます。彼らに協力をお願いしてみます」と言って
光海が世子から追い出されることを防ごうとする意志を見せた。
イ・ウォニクはドッキョンに対し、
「(光海を王にするために)そこまでする必要があるのか?」と問う。
イ・ドッキョンは、「庶子だからという理由で、世子から追い出されるのは理由になりません。
血より重要なことは王としての資質です」と言って光海を支持した。
イ・ウォニクは「世子に王の資質があると信じているのだな?」とドッキョンを見る。
【宣祖に上奏するチョン・イノン】
光海は、殿の外で席藁待罪(罪人がコモ=ムシロの上で座し処罰を待つ)。
宣祖は枕を投げつけて、チョン・イノンに「黙れ!」と大声を張り上げた。
そして「お前の首は寝たら再び生えてくるのか?お前はそれでも無事でいられると思うのか?」と怒鳴りつけた。
これに対しチョン・イノンは、
「すでに滅びていく王朝で生き永らえたところで、何をさらに見れば良いと仰るのでしょうか?
従事が崩れて王業が崩れる成り行きを見ましょうか?」と付け加えた。宣祖は「お前、こいつ!」と怒った。
それにひるむことなくチョン・イノンは、
「殿下は孤立したまま、蟻の子一匹依存するところがなくなるでしょう。御子息を捨て、
未来永劫称えられる人、聖君を投げ出されることが、どれだけ嘆かわしいことでしょうか?」と反論した。
これに対し宣祖は、
「御子息?未来永劫称えられる聖君?外にいるアイツのことを言ってるのか?!
アイツは孝行息子の聖君で、私はひとでなしで無慈悲な暴君だと?」として大声を張り上げた。
チョン・イノンは、
「目を正しくお開きください殿下。どうして世子邸下を曲解なさるのですか?これは極悪非道な処置です。
資格が十分な世子邸下を、明の冊封が遅れているからと追い出すことは出来ません!」と言ったが、
すかさず宣祖は、
「違う。光海には資格がない。
光海が嫡統か?さもなくば長子か?そもそも何の資格があるというのだ!」と問い返した。
チョン・イノンは、
「邸下をたてたのは殿下です。世子邸下はどんな方ですか?数万の民が称賛する方でございます。
過日、倭人に踏みにじられた王朝を守ったのは誰ですか?
殿下と重臣が民を捨てた時、命をかけて彼らを守ったのは世子邸下でした。
これが王材(王としての資質)でなければ何ですか?
世子邸下は、皆が待つ聖君の中の聖君になるでしょう」と言った。
これに対し宣祖は、
「皆が待つ聖君?それでは私はそうではないというのか?」と尋ねて激怒して、
ついに本心をぶちまけた。
「だからだ!だから排除するのだ!」
「それが王である私を、滑稽にした逆心だから!!」と大声を張り上げた。
その言葉を聞き、光海は硬直する。
宣祖が光海を敵視する理由は、光海が庶子だから…ではなく、王としての資質に嫉妬したためだった。
へ続く。
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