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ミソジのぼやき…見ないで下さい...
ご無沙汰している間に、オイラを「おばちゃん」と呼ぶ権利を有する者が一人増えたんですよ(笑)

書庫【韓国映画】感想

韓国映画の鑑賞感想文を好き勝手に書いてます。
過去に見た映画の感想文もチョコチョコ足していってます(過去記事リサイクルで)。
完全にオイラの好み・主観で書いておりますので、オススメが面白くなかったら…ごめんなさい<(_)>
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【ストーリー】
1925年。険しい智異(チリ)山の奥深くに息子と暮らすチョン・マンドク(チェ・ミンシクは、かつて朝鮮最高の名猟師と言われながら、ある事件を境に銃を捨て、智異山の小屋で、年老いてから授かった息子ソク(ソン・ユビン)と2人きりで暮らしている。マンドクの幼い息子ソクは一時最高の名猟師と言われながら今は狩猟に出ない父に不満を抱いている。

一方その頃、朝鮮砲手隊という名を与えられた村の猟師たちは、軍主導のもと害獣駆除を行っており、‟智異山の主(山神)”‟朝鮮虎の王様”として畏敬の念の対象である朝鮮最後の虎‟大虎(テホ)=隻眼の虎”を仕留めようとして躍起になっている。特に猟師頭のクギョン(チョン・マンシク)は弟の敵である‟大虎(テホ)”を仕留めることに執着を見せるが、クギョンに同行する村の猟師達は仕留めようと挑んでは次々に命を落としていく。

朝鮮最高の戦利品である朝鮮最後の虎の皮を持ち帰るということに魅惑された日本高官(慶尚南道長官)の前園(大杉漣)は、自らの帰国前に‟大虎(テホ)”を手に入れるため、山が雪に閉ざされる本格的な冬の到来を前に、‟隻眼の虎(大虎テホ)”との決着をつけろと言って、日本軍と朝鮮砲手隊(村の猟師隊)をせき立てる。

猟師頭のクギョンと日本軍将校リュ(チョン・ソグォン)は、痕跡さえも簡単に表わさない‟大虎(テホ)”を捕らえるための最後の手段として、かつての名猟師であるマンドクを迎え入れようと考えるが、山の神を怒らせてはならないとマンドクは協力を固辞する。その姿に落胆した息子ソクは、マンドクが思いもよらなかった行動に出る。

結果としてマンドクは‟大虎(テホ)”との激しい戦いに飲み込まれていく。時間をさかのぼって続くチョン・マンドクと‟大虎(テホ)”との運命的な出会い。皆が望んだが誰も捕らえることができなかった‟大虎(テホ)”の話が繰り広げられる…。


【キャスト】
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●チョン・マンドク(チェ・ミンス)かつての名猟師
 かつては朝鮮一の名猟師として名を轟かせたが、ある悲劇をきっかけに銃を置いた。年老いてからの息子ソクが何よりも大切で、自らも足を引きずる生活だが、体の弱い息子の薬を優先させる寡黙ながら優しい父である。“大虎(テホ)”討伐に切羽詰まったクギョンやリュ少佐から再び銃を取るように言われ固辞するが、それが新たな悲劇をうむとは考えもしなかった…。

●クギョン(チョン・マンシク) 朝鮮砲手隊(村の猟師隊)の猟師頭
 かつてはチョン・マンドクと共に虎を追っていて、マンドクを兄と呼んでいたが、銃を置いたマンドクに失望し、自らの野心が相まって“大虎(テホ)”討伐に執念を燃やす。“大虎(テホ)”を畏れる村の猟師たちを鼓舞するが、討伐のためならば仲間の死もかえりみない冷酷さを持ち合わせる。

●チルグ(キム・サンホ) 朝鮮砲手隊(村の猟師隊)の猟師
 彼もまたかつてはマンドクやクギョンと共に虎を追った猟師である。猟師仲間として友人としてクギョンの暴走を気にかけながらも、それを止める力は持ち合わせていない。マンドクに対するクギョンの思いを理解するものの、マンドクが起こした悲劇を思いマンドクを“大虎(テホ)”討伐に引き込むことには反対する。

●ソク(ソン・ユビン) チョン・マンドクの息子
 かつては朝鮮一の名猟師と言われた父マンドクが“大虎(テホ)”討伐に参加しないことに落胆している。チルグの娘ソニは親同士が決めた許嫁であり若い二人も恋心を温めていたが、猟師という不安定な仕事に不安を持ったソニの母(チルグの妻)が、ソニに縁談話を持ってきてソクは窮地に陥る。

●前園 (大杉 漣) 日本高官(慶尚南道長官)
 朝鮮最後の虎の皮を持ち帰るという野望に魅惑され、日本軍と朝鮮砲手隊(村の猟師隊)に“大虎(テホ)”討伐を急き立てる。

●リュ少佐(チョン・ソグォン) 日本軍河東(ハドン)守備隊の少佐
 時は韓国併合期。朝鮮出身の日本軍少佐。上官である前園からテホの早期捕獲を急き立てられる。 

●“大虎(テホ)”=隻眼の虎
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体重400kg、尻尾長さ1m 20cm、全体からだ長さ3m 80cm
朝鮮虎の王、智異山の山神! “大虎(テホ)”

平均時速60〜80km
移動半径3,000kmで韓半島全土を縦横無尽に行き来する。
全世界の虎のうち最も大きくて勇猛なのが朝鮮虎だ。
虎の夜間視力は人の6倍。
すべての生物を餌とする最高の捕食者らしく強いあごと長い牙が特徴だ。
走ることが非常にはやくて一度の跳躍が4mに達し、
高いところから下へ跳躍する時には10mまでもひとっ跳びだ。
険しい山岳地帯の高くそびえた稜線の洞窟に棲息して、
自尊心が高く、死なない限り必ず自身の縄張りに戻る。


【感想】

虎と人間の物語を描いた映画といえば、
『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』が浮かびました。
昨年だったか…WOWOWで放送していたのでざっくり観賞しました。

動物園を営んでいた一家が貧窮のため海外移住することになるが、
動物たちと共に乗った船が座礁して沈没。
生き残ったのは16歳の少年パイとベンガルトラのリチャード・パーカーのみ。
とてつもない緊張感の中、彼らの漂流生活が始まるが、後にはほんのりと意思疎通も
できるようになり…的な話。

動物園のトラと智異山の主では圧迫感が違いましたが、
名猟師チョン・マンドクとテホ(大虎)のビハインドストーリーを入れるあたりが、
なんとも韓国っぽいといいますか、、、おかげでラストの無常感が引き立っておりました。

朝鮮に最後にただ一頭のこった大虎が、はたして駆除されるべき害獣なのか。
そもそもたった一頭になってしまったのはどうしてなのか。
ある人物は大虎に弟を殺されたと言って大虎に復讐しようと目の敵にするけれど、
大虎から見れば人間たちが自分を狩ることに失敗して子供たちを狩られており…
互いに相手の域を侵さなければ、共存という道があるにも関わらず、
“欲”を出して互いに傷つき合う、的な。

欲心きっかけとして、日本高官の前園さんが登場しますが。
「日本に朝鮮最後の虎の毛皮を持って帰りたい!」という現況を鑑みない欲心きっかけに、
あっちこっちの欲心に火がつけて油が注ぎ続けられて…
巻き込まれる人間も大虎も、もはや悲劇の連鎖がとまらない、というか。。。

この映画、
人間vs大虎の息の詰まる対決がメインではないようです。
迫力あるそんなシーンもありますが、
元名猟師チョン・マンドクという孤独な人間と、
山の神と崇められながらも朝鮮最後の虎となった孤独な大虎との…
濃厚なドラマというか…そんな映画でした。


慶尚南道長官の前園役で大杉漣さんが出演です。
こんな言い方はおかしいかもしれませんが、
この映画の時代背景であれば、
もっと滅茶苦茶な日本高官が出て来てもおかしくはない韓国映画界ですが、
日本人俳優のしかも大杉漣さんをキャスティングしたこと、
嬉しかったというかなんというか。

で、なんだかこの前園の姿が…
オイラの想像上の日本高官の姿として「っぽいな」と…(笑)
なにが「っぽい」のかを言えば…話がややこしくなるので。
っつーか、逃げですけど(笑)
少なくても…カタコト全開の日本高官であったなら…
オイラはかなり興ざめしたでしょう。


なんだか、
今もこんな映画が作れられてる韓国映画界、あいかわらず「なかなか」ですな^^
いろんな方面からめつつね。
ま、創作物は楽しむべし!!!ですからね。
…妙な使われ方をしなければ………ふぅ。


ではでは!
女はパンソリができなかった時代
ソリが運命である少女があらわれる!
1867年、朝鮮最初女流唱師の話。

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【ストーリー】
タブーを壊す者は命さえ危なげだった混沌の朝鮮末期。
朝鮮最初のパンソリ学堂 桐里精舍の首長シン・ジェヒョ(リュ・スンニョン)。
彼の前にパンソリを学びたいという少女チン・チェソン(ペ・スジ)が現われる。

父を知らず幼い頃に母親までも失ったチェソン。悲しみに明け暮れていた幼少期に、偶然に聴いたシン・ジェヒョの唱う美しいパンソリ沈清歌に自分の境遇を重ねて心を打たれ、忘れることができずに唱い手になる夢を抱き続けて生きて来た。しかしシン・ジェヒョは「女はパンソリができない。腹の筋肉がないから。」という理由でチェソンの懇願をきっぱりと断る。しかし、チェソンは諦めることを知らず、男装までして桐里精舎に入学するがシン・ジェヒョンは彼女を弟子として頑なに認めない。

興宣大院君(キム・ナムギル)が、景福宮の再建を祝う落成宴(ナックソングヨン)で、全国の唱師のための競演を開催するという通達が出て、シン・ジェヒョンは祝いの席にふさわしい春香歌を演目として選び、さらには今までにないパンソリを作ることを決意する。

ついに、シン・ジェヒョンは春香歌の真正な音を出すことができるただ一人、男は決して真似ることができない音(ソリ)を持ったチェソンを受け入れることを決心する。しかし、パンソリを女がするのはタブーの時代。チェソンが女であることがバレて皆が死に直面するという危険に陥った時、シン・ジェヒョンはチェソンに自分のすべてのものを教えていく…。


【キャスト】
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●シン・ジェヒョ(リュ・スンニョン) 下段右
朝鮮後期パンソリ理論を集大成した大家であると同時に、朝鮮最初パンソリ学堂である桐里精舍の首長。ソリ(音)を庶民の物と考え、民の心をソリにしたいと考える。こんな信念のために興宣大院君(キム・ナムギル)に深い印象を残したりもするが、一方で桐里精舍を後援してくれた両班に憎まれたりもする。女であるチェソンの弟子入りをかたくなに拒絶したが、結局チェソンを弟子として受け入れ、チェソンの才能を開花させる。

●チン・チェソン(ぺ・スジ)  上段中央
朝鮮最初の女流ソリ師。父を知らず母は病で死に行く身で妓生楼にチェソンを任せて死んだ。すなわち孤児だ。妓生楼に任せられてから間もなく沈清歌をきいて自分の境遇を思い浮かびながら泣いている時、シン・ジェヒョに初めて会って、唱い手になることを決意する。しかしシン・ジェヒョにはいつも女という理由で断られたが、チェソンの才能を感じたジェヒョによりソリの根本を叩き込まれる。

●キム・セジョン (ソン・セビョク) 下段左
東便制を代表する朝鮮最高の名唱。シン・ジェヒョの右腕であり、かなり義理堅い人である。チェソンの男装を見抜けず、桐里精舍に入学させた人物。

●ソン・チルソン (イ・ドンフェ) 上段左
後援が切られた桐里精舍がら学生たちが皆去った時、行く所がないと残る。その後、チェソンらとともにジェヒョの特訓を受ける。

●コ・ヨンボク (アン・ジェホン) 上段右
桐里精舍から学生たちが皆去った時、チルソンとともに残った人物。その後、チェソンとチルソンとともにジェヒョの特訓を受ける。

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●興宣大院君 (キム・ナムギル)
シン・ジェヒョのソリ(音)をきいて感嘆して酒を酌み交わし芸の話や政治の話をした。ジェヒョの気概を気に入って意気投合する二人。息子を王位につけようと画策していることを疑われて辛いなどとジェヒョに打ちあけて、身分違いの情が芽生える。しかし直後に息子(のちの高宗)を王位に就けて自らは大院君に上がり、その後は早急な改革を推進し、結果民を苦しめることになる。チェソンが女だとバレて落成宴の競演に出られなくなった時、シン・ジェヒョは大院君を訪ねて懇願するが、シン・ジェヒョの弱い姿とカトリック信者のような姿にがっかりして牢獄に閉じこめてしまう。


【感想】
ん?上のキャスト紹介…ナムギル押しっぽいですか?!
桐里精舍のメンバーではないので、一緒に映っているのがなかっただけですからっ(笑)
でも、ホント数箇所しか出ませんが、イイ味出してましたよ。
そう思わなかったら…キャスト紹介には出さない程度の出演分量です^^;

どうやら…韓国での興行成績は、身震いするほど悪かったらしいです。
損益分岐点が300万のところ、10分の1くらいだったとか…。

オイラ的には、なぜだ?!
という感じなのですがね!!!

ちょいと…ペ・スジ嬢の歌唱力が…
実在の女流名唱い手チン・チェソンを描くには遠い感じはするものの、
ストーリーはちょいとありがち(パンソリを題材にしていることを除いて)な風もありますが、
実話ベースなのでね、それもまたあり、という風に見ましたが。

歌唱力が…というよりも、
パンソリの流派?の違いもあるのかもしれません。
とにかく技巧派の西便制と感情を押しとどめる東便制…
この映画で描かれているのは東便制のようなので、
外国人であるオイラが知るあのパンソリ(激しい感情表現)を思い描いていると、
ちょいと物足りなさがありました。
映画内でもチェソンが熱唱してる時にBGMが流れたりして…
パンソリ自体を聞くというよりも、ストーリーを心の流れを見てください、的でした。

リュ・スンニョンの出演作品は、はずれがないですね。
兄との共演も数々ありながら…演じる役の幅もすさまじいですしね。
なんとなくですが…吉田鋼太郎氏とかぶると思いますね、日本の俳優で言えば。
まだ47なんですね、歳。
もっとウエなイメージがありました(笑) 熟練演技者リュ・スンニョン^^


この『花、香る歌』を観るにあたって、一番先に思い浮かぶのは、
『風の丘を越えて/西便制』という映画なのですが…。

西便制もまたパンソリを題材にしていますが、
パンソリを楽しむ映画ではなくて…いやいや、西便制のパンソリは、
失礼ながら、この『花、香る歌』の比ではないほどの圧迫感?があるんですけども。
それよりも何よりも…なんというか…トラウマが発生するような映画です。

もしパンソリに興味があるなら…
あ、興味がある方は既にご覧になってますね、興味があるなら必ず手を出す映画です^^
でも…興味がない方にあのトラウマ発生映画をおすすめして良いものか…。
おすすめ、しません(笑)

今回の『花、香る歌』がしっとりしていて良いかと思います^^


はぅ。
ゲオの5枚900円につられて『愛を歌う花』も借りちゃったな〜。
次は歌つながりでそれいこうかな。
史劇繋がりで『古山子』いくかな〜。
兄押しで?^^
押し映画は感想書くまで時間かかるんだよなぁ。。。

はい、四十路になってもぼやく(爆)
『ブラインド』以後、ユ・スンホの4年ぶりの映画で退役後復帰作。と同時に相手役コ・アラの初史劇。
『バンジージャンプする』『血の涙』『ノートに眠った願いごと』『後宮の秘密』のキム・デスン監督作品。

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【内容】
運命に逆らった愛、命をかけた復讐。
すべてのものをかけた最後の舞台が開かれる!

平安(ピョンアン)道で最大の遊郭ムルラン楼の誇り、義州(ウィジュ)の宝である朝鮮最高の魔術師ファニ(ユ・スンホ)。しかし、幼い頃、清国の魔術師グィモル(クァク・ドウォン)から虐待受けた記憶がトラウマとなり、内心を隠して常に道楽者のように振る舞っている。そんな彼を理解するのはグィモルの手から一緒に逃げてきた義姉ボウム(チョ・ユニ)だけ。一方、チョンミョン(コ・アラ)は、私行団の護衛武士アン・ドンフィ(イ・ギョンヨン)と共に清国の11番目の王子との婚礼に向かう道中で、雨のために義州(ウィジュ)に留まることになる。

ファニはある晩、崖から身を投げようとした見知らぬ女性女性を救い公演を見に来た彼女と再会する。チョンミョンは偶然に出会ったファニに運命のように惹かれていく。一方のファニも彼女が政略結婚のため清国へ嫁ぐ朝鮮の王女だとは夢にも思わず、初めて感じた感情のために他人のように変わって行く。

しかし、彼らの愛がまだ咲き始める前に過去の悪縁に恨みを抱いたグィモルが復讐のためにファニを尋ねて来て、チョンミョンが持っていた清国への貢物を狙った者たちの陰謀も加わりながら、危険の影がますます彼らを締めて来る。

彼らは決して結ばれてはならない運命。
これが運命に逆らう愛であっても、すべてのものをかけた慌惚な魔術…
ファニの最後の舞台が開かれる!


【登場人物】
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●ファニ (ユ・スンホ)
実は巫子で、魔術はおおよそ2ヶ月くらい学んだことがあるようだ。ムルラン楼の自慢の種である朝鮮最高の魔術師。義姉ボウムと一緒に清国の魔術師であるグィモルに虐待されて逃げた暗い記憶がある。 一方の目が青色であるオッドアイ。魔術の実力だけではなく整った外見でも観客の心を捕らえる。

●チョンミョン(コ・アラ)
清国の11番目の王子の妃に落点された朝鮮の王女(側室の子)。しかし王様に養女として入籍されて公主(正室の子)資格で清へ行くようになった代用品の立場である。義州を通った際に、自らの境遇を悲観し自殺を企てようとしたが偶然にファニに助けられる。その後、ムルラン楼の魔術見物に行きファニと再会する。


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●グィモル(クァク・ドウォン)
清国の魔術師。ファニに魔術を教えた人物でもある。しかし、グィモルの魔術は「魔術」ではなく、か弱い子供たちの多くの血が流れる邪悪なものだった。ファニとボウムもまた虐待にあい、グィモルに忘れることの出来ない傷を残して逃げ出した。2人が逃げた後グィモルは恨みを抱いて彼らを捜し回る。手がかりはファニのオッドアイである。

●ボウム(チョ・ユニ)
ムルラン楼の芸者。盲人である。ファニとは義姉弟として過ごすほど懇意な間柄。清国の魔術師グィモルの演目のために殺されかけたところをファニに助け出された過去がある。しかし、そのことがグィモルの復讐心を掻き立てることになる。ファニに少しでも危険が及べばあらゆる手段を使う怖さも持ち合わせる。


【感想】
映画感想、久しぶりなんですけども…。
久々に書いて、1発目から「毒」吐きます〜(笑)

う〜〜ん。。。
スンホファンとコ・アラファンのための
“スンホとコ・アラを愛でる映画”という感じ。
ムルラン楼は美しくて台湾の九份の阿妹茶酒館のように幻想的だし、
森の中の“魔術”も清清しくて美しいお二人さんを愛でられるのですが・・・

いかんせん・・・THE純愛(笑)
純愛を「(笑)」とは何事!なのですけども…。
しかも、ファンタジー史劇というんでしょうか。そんな感じでした。

いやねぇ。。。
純愛で2時間心を引っ張られるには、
オイラ多少、歳を重ねすぎました。
歳というより、心の垢が蓄積しすぎ?ま、否定しませんけども(笑)

でも、スンホの朝鮮姿は艶っぽいですな。
オイラ、実はあんまりスンホの出演作品をあんまり観ていません。
観ないんではなくて、見る機会がなくて、です。
映画はほぼ観てますが・・・あんまりドラマを観ない人間なので。。。
艶っぽいとは思いますが、触覚は動きませんけど。
オッサン好みなので、オイラ(爆)

とにかく。
オイラの心には魔術が効かなかったっぽいですね(笑)
ここまで穿った見方が染みついてちゃねぇ、魔術もはねのけるって!^^;
ホント、キラキラなんです、この映画。
出会いがドタバタ、再会してドキドキ、散歩してキュンキュン、運命を知ってガクゼン、
立ち向かうぞエイエイオー、味方登場でジンワリ、結末で○○○○
・・・最後の感想は言いませんね^^

ファニとグィモルのなんやかんやに焦点を持っていっていただけると、
オイラ的には観やすかったと思います。
もうちょっとねぇ…
クァク・ドウォンが悪くなきゃおもしろくないだろーっ!って感じ(笑)

なんだかなんとなく全体的に中途半端、な印象でした。
だって『バンジージャンプ』『血の涙』『ノートに眠った願いごと』『後宮の秘密』の…
キム・デスン監督の史劇でしょう????
もっと濃いのかと思うでしょう・・・この監督の作品なんだから・・・。
兄主演の『血の涙』、
チョ・ヨジョン、キム・ドンウク、 キム・ミンジュン主演の『後宮の秘密』…
(『後宮の秘密』は3人主役扱いで良いと思います、はい♪)
どんだけ濃かったか。
どんだけ人間の内面えぐったか。
どんだけゾクゾクしたか。
どんだけエゴだったか。
どんだけ人間が恐ろしかったか。
どんだけ画面が暗かったか・・・(笑)

今までのキム・デスンの映画は、
泥水の中で見てるくらい画面が暗いですよ、ホントです(笑)
常にどんより暗い。そういう色調の映画でした。
ところがこの『朝鮮魔術師』はというと・・・
忍野八海のごとく、龍泉洞の地底湖のごとく、白神山地の水(黒ラベル)のごとく?(笑)、澄んでます。
入れ替えたばっかりのプールの底から水面見るくらいにキラッキラですわ。

「森」なんかね、笑っちまうくらいに、清清しくて爽やかで愛に満ちてるし〜。
『血の涙』の森は、日中でも暗くて、主役の兄の犯人追跡の馬乗りが見えないくらいに暗黒なのに・・・
『後宮の秘密』の森は、真冬の吹雪の中、ボロ小屋で秘密の逢瀬・・・だっけな?
とにかく、キャッキャ♪キャッキャ♪な森ではなかったですからね、
あまりのキラキラっぷりに、ドロドロ映画好きなオイラは、キョトーーーン!でした(笑)

はい。
結論として、ファンタジーだと知らずに借りてきたオイラが悪いのでした(笑)
作品の出来どうこうではなくて、オイラの趣味ではない映画を借りてきた、だけのことでした<(_)>


ということで、たまたま同時レンタルしてきていた
『花、香る歌(原題:桃李花歌』の方が好みでしたね、オイラは。
いい感じで画面もじんわりしてます(笑)
リュ・スンニョンは信頼度高いですが、
キム・ナムギルがちょいとしか出てませんが相当イイ味出してました。
そちらの感想も近々書きます。

大人スンホも、もうちょっと作品に恵まれると良いのにねぇ、映画について。
もうね…スンホを見る目は…ほぼほぼ「老婆心」です…(笑)
この映画も『朝鮮“少年”魔術師』とか
『少年魔術師の初恋』とかね、そんなタイトルっぽいですよ、内容的にはね。
早く製作陣からの“少年要求”が無くなるといいですね。
ま、急がずとも自然に要求は減っていくから、観るほうとしては今を楽しめばいいか^^

今MBSで『君主−仮面の主人』という史劇ドラマやってるようですね。
面白そうでしたよ。
ちょっと…『華政』見直したくなりました(笑)
あ、前半しか見ませんけど。 THE薄情者!!!!(爆) 

にしても…
トウォン氏のグィモルの衣装見て、
「マッドマックスか?」と思ったのはオイラだけ、でしょうね^^;;;


ではでは♪
いつもと変わらないある日の朝、突然少女ソウォンの身に振りかかった恐ろしい事件。
心を閉ざす娘と彼女の傷を癒そうとする家族の絆の物語。

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【監  督】イ・ジュニク

【キャスト】ソル・ギョング  →(ソウォンの父) イム・ドンフン
      オム・ジウォン  →(ソウォンの母) ミヒ ソウォン文具店主
      イ・レ      → イム・ソウォン

      キム・サンホ  →(ヨンソクの父) クァンシク ドンフンが勤める工場の工場長 
      ラ・ミラン    →(ヨンソクの母) 小学校の保護者会副会長
      キム・ドヨブ   → ヨンソク    ソウォンの同級生・幼なじみ

      キム・ヘスク   → ソン・ジョンスク ひまわり児童センター心理療法士
      ヤン・ジンソン  → イ・ドギョン 巡査
      カン・ソンヘ   → チェ・ジョンスル

【ストーリー】

 8歳の小学生ソウォン(イ・レ)の母ミヒ(オム・ジウォン)は娘ソウォンの同級生ヨンソクの母(ラ・ミラン)、PTAの役員会に必ず出席しろという催促の電話に出ながら身支度中だ。気の遣う集まりの上に食事会場が補身湯店と聞いてますます行く気が失せるが、ヨンソクの母に強引に押し切られ渋々行くために準備している。最近一回り大きくなったおなか周りのためにスカートのファスナーがしまらない。居心地の悪い場に嫌々行った上、食べることも出来ない補身湯店の会計全部を支払わされたミヒ。ヨンソクの母が、役員会にいつも出席しないミヒが役員から悪く言われないようにした心遣いだったが、19万8千ウォンという大金を払わされイライラMAXで、夫ドンフン(ソル・ギョング)の給料をあげろとヨンソクの母に言う。

 ソウォンの家族とヨンソクの家族は、お互いの子供たちが同級生であり、夫ドンフンはヨンソクの父クァンシク(キム・サンホ)と友人でもあり、クァンシクの経営する工場の従業員であり、つまりは家族ぐるみで仲良く付き合う間柄だ。お互いの妻たちが補身湯店から帰る頃、工場では夫たちが一緒に昼食を食べている。今日の昼飯は参鶏湯。鶏は一人ひとつずつ!と従業員たちに念を押したにもかかわらず、2人が鍋をかき混ぜても鶏は残っていない。やっと一切れ見つけた鶏を奪い合うドンフンとクァンシク。肉のついていない鶏を見ながらドンフンは「最近、嫁の腹回りばかり肥える…」とつぶやく。ミヒは8年ぶりに妊娠したことを夫ドンフンにまだ話していないのだ。

 ソウォンの家はソウォン文房具店、母ミヒが切り盛りしている。学校から帰ってきたソウォンは店の前に設置してあるゲーム機で興奮して遊ぶ工場長の息子ヨンソク(キム・ドヨブ)たち同級生を見て、もっと大事に扱って!と注意する。そんなソウォンに悪態をつくヨンソク。家に入ったソウォンは、母ミヒが夕食を作る台所で宿題をするが算数の宿題が1問解けないと悩む。「ヨンスが9本ジニが3本持っている鉛筆を2人で同じだけ持つにはどうしたらいいか」という問題。自分の同級生に当てはめて考えてみたら?と言う母ミヒに、9本持っているヨンスが3本ジニに渡せば同じ数になることはわかっているけれど、ヨンスが悪い奴でジニに3本あげたりしないはずだと言い切る。ソウォンはヨンスをヨンシクと重ねたようだ。父ドンフンは野球中継に夢中で2人の会話に興味がない。口癖は「お母さんの言うことをちゃんと聞け」だ。ミヒはますます二番目の子供のことをドンフンに話す機会を失っている。 
 
 ある雨の朝、工場長のクァンシクからドンフンへ電話が入る。急用が入って自分が工場を開けられないから工場を開けてくれというお願いだ。機械の電源も入れておく、と言ってドンフンは急いで出かけようとするが、こんな時に限って傘が見つからない。傘を取りに店に降りたドンフンはカーテン越しに店の前に立つ人影を見る。人影はすぐに消えたがそこには空の焼酎瓶が転がっていた。そしてドンフンはそのまま工場へ出勤する。

 支度が少し遅くなったソウォン。店の前に出た母ミヒがソウォンを促す。店の前をヨンソクたちが通りかかりソウォンと一緒に行ってくれるようにお願いするが、ヨンソクは同級生たちの手前承諾できずにそのまま行ってしまう。家を出たソウォンの後ろから「大通りを行きなさい」と声をかける母ミヒ。学校に行くには小道の近道があるのだ。先を行ったヨンソクたちは小道に入る。小道を通りかかったソウォンはチラリとそちらを見るが、母の言いつけ通り大通りを学校に歩いていく。時間が遅かったため道を歩いているのはソウォンだけだ。小学校の校門が見えて来た時、ソウォンの前に薄汚い酔っぱらい男が一人立ちふさがる。 「傘を貸してくれ」という男。その男を避けて校門へ向かうソウォン。次の瞬間、男がソウォンを抱え込み、建設倉庫に入っていく…。

 クァンシクの代わりに工場を開けた父ドンフン。従業員たちがやってきて自身も仕事を始める。母ミヒはドンフンとソウォンを送り出し残り物でやっと朝食を食べ始める。建設倉庫、血まみれの手で携帯電話を探すソウォン…。

 母ミヒの携帯が鳴る。ヨンソクの母からで、小学校の前に警官やパトカーがたくさん止まっている、校門前の建設倉庫で瀕死の状態の少女が発見されたらしい、という内容だった。その頃、仕事をしていたドンフンの携帯が鳴る。電話口の刑事は思いもよらないことを告げられるドンフン。「お宅の娘ソウォンちゃんが意識不明の状態で病院に運ばれ重体だ」と。

 病院に駆け付けたドンフンは救急治療室のベッドに横たわるソウォンのあまりに痛ましい姿に言葉を失う。さらに追い打ちをかけるように警察と医者から信じがたい現実を突きつけられる。凄まじい暴行に遭ったソウォンは体に生涯消すことができない障害を負った。娘の身に振りかかったあまりにむごい状況に泣き崩れる父ドンフンと母ミヒ。しかし、気丈にもソウォンは動揺する父母の心配までして、悪いおじさんを捕まえるために警察に協力するとまで言う。ソウォンの心の傷をケアするため、ひまわり児童センターの心理療法士ソン・ジョンスク(キム・ヘスク)が派遣される。ソン心理療法士の立会いの下、集中治療室のベッドに横たわったままで犯人の顔写真を見せる警察。一人の男の写真を指さしたソウォン。警察は男を逮捕に向かう。

 今は気丈に振る舞うソウォンだが、ソン心理療法士はこれから色々な面で心の傷が現れてくると両親に告げる。そしてそれが現実となる。あることがきっかけとなり、ソウォンは父ドンフンを見る度に事件の際の犯人の男の記憶が蘇って怯えるようになり、ドンフンは娘に近寄ることさえ出来なくなってしまう。しかも、事件を知ったマスコミが病院に殺到し、両親はソウォンを社会の好奇の目から懸命に守ろうと必死な中、犯人の有罪を立証するために、裁判で傷ついたソウォン自身の証言が必要となり、家族はさらに追い詰められることに。

 母ミヒは娘の事件の衝撃と妊娠中という不安定さから人間不信に陥り友人であるヨンフンの母親さえも遠ざけ、父ドンフンは犯人への怒りから友人であるヨンフンの父クァンシクの助言も拒絶する。この家族が絶望の淵から立ち上がるための闘いが始まった…。






【感想】

イ・ジュニョク監督の9作目『ソウォン/願い』です。
この映画は恐ろしい事件に巻き込まれた少女とその家族の苦しみと再起の話。
そして、この映画もまた実犯罪をモチーフにしています。

あらすじ紹介の中では、ソウォンの受けた身体的傷については書きませんでしたが、
というよりも…書けませんでした、あまりに…むごいので。
映画の中ではその部分についても語られています。

この映画のオファーを受ける際、
父ドンフン役のソル・ギョングは、あまりにも辛い素材を含むので出演をためらったと言います。
そして児童性暴行被害者の家族についてインターネットで調べるうちに、
ある被害者の父親がつづった嘆願書を目にして、出演を決心したそうです。
そこには、被害者でありながら被害者であるという事実を知られることを恐れ、
メディアと隣人の視線から隠れて生活しなければならない苦悩が綴られていたそうです。
それを読んだソル・ギョングは、そういう被害者家族たちの実情を世に知らせるべく、出演を決意。
また、母ミヒ役のオム・ジウォンもこのような壮絶な体験をした家族の母親を演じることが
自分自身可能なのかと自問し、当初は出演を断ったそうです。
それほどまでに、この映画は壮絶な内容を含んでいます。

このような映画が今までになかったとは言いませんが、
ここまで忠実に被害者家族の苦悩を描いた作品はなかったかもしれません。
この映画は復讐の話ではなく、再起する希望を与えるための作られた映画です。

出演する大人の俳優たちさえためらいを覚える映画で、被害少女ソウォンを演じたイ・レ。
その他にもこの映画には、子役たちが出演しますが、
この映画が扱う内容が壮絶であるため、子役たちの精神の安全を守ることが不可欠だったため、
小児精神科医学会の協力の下で、配役後遺症の予防や治療を子役たちに行い、
精神面のフォローを徹底的に管理して、映画が製作された、とのこと。
この映画を観れば、そのフォローが絶対的に必要不可欠であることがわかります。

あまりにも辛い体験を強いられた家族たち。
本人たちの辛さも壮絶ですが、同級生ヨンフンの家族たちの姿も印象的です。
犯人への怒りに震える父ドンフンに対して癒す気持ちで掛けた言葉が届かないクァンソク。
人間不信になった母ミヒから事件を言い触らしたと誤解を受けるヨンソクの母。
事件当日ソウォンと一緒に登校することを断ったヨンフン。
当事者家族だけではなく友人家族たちにも事件は暗い影を落とすわけです。

でも、友人家族たちは、心を閉ざす被害者家族たちを見守ってくれます。
ヨンソク母は、自分が誤解されて傷ついても、もっと傷ついたソウォンの母ミヒの心を察して、
お見舞いに来たい気持ちを抑えて、誤解も解かずに逢わずにいた。
そして、ミヒが辛い気持ちを口に出すことが出来る時まで、待っていてくれた。
ミヒの心にあるやり場のない怒りの気持ちが、自分に向かうことで少しは楽になればと。
なかなか出来ることではないですよね…。

「幸せに生きていく それが最大の復讐」
予告編の最後に流れるこの言葉の重さ。

ソウォンという名前は日本語で言えば「願い」です。
そして、ソウォンの弟ソマンという名前は日本語だと「希望」です。
映画のラストシーン、ソマンのお姉ちゃんになったソウォンの優しい笑顔に涙が止まりませんでした。


とても重い映画ですから、おススメです!と明るく声高に言うことは控えますが、
是非観ていただきたい映画ですし、この映画を制作したイ・ジュニョク監督をはじめ、
出演した俳優陣、そしてスタッフさん、この映画に関わったすべての方々に…拍手です。

先日、イ・ジュニョク監督の新作映画『思悼』の話題でも触れましたが、
ん?『雲を抜けた月のように』で触れたんだったかな???
イ・ジュニョク監督は時代の弱者を取り上げた映画を作るのがライフワークのようです。
オイラが監督括り(この監督の作品だから観てみようと思う)は数人います。
キム・ギドク、チャンジン等…イ・ジュニョク監督もその一人です。
あまりイ・ジュニョク監督作品に触れたことがない方がいらっしゃいましたら、
これを機会に「イ・ジュニョク監督括り」の映画鑑賞もおススメ致します。

ではでは、また。
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“韓国版ロミオとジュリエット”といわれる『春香伝』は、大臣の妾だった退妓ウォルメ(月梅)の娘ソン・チュンヒャン(成春香)と南原長官の息子イ・モンリョン(李夢龍)が、当時の厳しい社会的な身分の差やさまざまな苦難を乗り越え、命を懸けて愛を実らせようとする切ないラブロマンスである。韓国では誰もが知るロマンスであり、誰もが知っている故に、また『春香伝』を題材にした作品が今までにも何度も映像化された故に、作品化するのが一番難しい作品とも言われる。この作品が97作目の監督作品となるイム・グォンテク監督は、もともとパンソリによる口伝説話だった『春香伝』を、パンソリを土台にして映画化した(他の映像作品は小説を基本にしている)。国唱人間文化財でもある名唱チョ・サンヒョンによる春香歌のパンソリが劇中の情景・心情を表現し、美しい映像と心揺さぶるパンソリが一体となる傑作である。

【監  督】イム・グォンテク
【キャスト】イ・ヒョジョン   → ソン・チュンヒャン(成春香) 
         チョ・スンウ    → イ・モンリョン(李夢龍)
         イ・ジョンホン   → ピョン・ハクト 新南原府使(長官)
         キム・ハギョン   → パンジャ (モンリョン宅の下男)
         イ・ヘウン     → ヒャンダン(チュンヒャン宅の下女)
         キム・ソンニョ   → ウォルメ(月梅) チュンヒャンの母 退妓

【ストーリー】※最後までネタバレします
 李氏朝鮮、粛宗(スクチョン)時代、全羅北道 南原(ナムォン地名)府使(長官)イ使道の息子で、16歳の両班(貴族)イ・モンリョン(李夢龍:チョ・スンウ)は、父の任地の南原里で科挙試験のために勉強部屋に閉じ込められ、勉強ばかりを強いられる憂鬱で退屈な日々を過ごしていた。

 今日は端午の節句。男寺党(旅回り芸人)の農楽遊びの楽しい音楽が聞こえる中、ついに痺れを切らしたモンリョンは気晴らしに小間使のパンジャ(地方官庁の下男の総称)と共に、名所の広寒楼の見物に出かける。広寒楼からのすばらしい景色にひと時の開放感を味わっていたモンリョンは、ふと林の中でぶらんこ遊びをする娘たちの中に飛び抜けた一人の美女を見つけて、思わず我を忘れて見惚れてしまう。

 パンジャにその美女のことを聞くと、退妓ウォルメ(月梅)の娘ソン・チュンヒャン(春香:イ・ヒョジョン)だと言うので、モンリョンはパンジャにその娘を今すぐここに呼んでくるように催促する。パンジャはチュンヒャンに声をかけに行くが、使道の息子からの誘いだと伝えたパンジャに、チュンヒャンは「雁随海、蝶随花、蟹随穴(雁は海に従い、蝶は花に従い、蟹は巣穴に従う)」という一編の詩を残して下女ヒャンダン(香丹)と立ち去る。


 その詩をパンジャから聞いたモンリョンは、チュンヒャンが残した詩が、「(すべての生き物は自然に自分が向かうべき場所に向かう、すなわち)自分を直接訪ねて来なさい」という意味だと理解し、日が暮れるのを待ちわびてその日の夜闇にまぎれてチュンヒャンの家を訪ねる。モンリョンは、チュンヒャンの母ウォルメに、この心が永遠に続くことを誓いチュンヒャンに求婚、母ウォルメも前夜に見た池に浸かった青龍の夢を吉兆と信じて、快くチュンヒャンとの婚姻を受諾する。

 その夜、愛が瞬く間に燃え上がったモンリョンとチュンヒャンは百年佳約を契り、16歳の幼い男女はこれから迫るどんな困難にも負けずにお互いに永遠に愛することを誓う。しかし、夢のような日が続いたのもつかの間、モンリョンとチュンヒャンの愛に試練が訪れる。

 モンリョンの父イ使道が東部承旨に昇進し、都ハニャン(漢陽)に移ることになり、モンリョンも父について漢陽に行くことになった。チュンヒャンの母ウォルメは嘆き、チュンヒャンは涙ですがりつくが、16歳の幼いモンリョンにはなす術も無く「必ず科挙に合格してチュンヒャンを迎えに来る」と約束し、互いに再会を誓って離別する。


 ところが、モンリョン一家が離れた後、モンリョンの父と入れ替わりに新たに南原府使として赴任してきたのは、あちこちの里で仕事をよそに妓生たちとあまねく酒池肉林にふけり、好色漢との悪名高い暴君ピョン・ハクト(イ・ジョンホン)使道だった。彼は南原里のチュンヒャンが絶世の美女との噂を聞いて、彼女を我が物にしようと、ミリャン(密陽)やソフン(瑞興)といった豊かな土地の長官職を辞退し、敢えて南原府使の任命を受けて急遽赴任してきた。

 赴任後たった3日であたふたと行われた妓生点考(芸妓顔見世)。チュンヒャンが出てこないことを知ったピョン使道は、チュンヒャンの家に使いを送り込み、力ずくでチュンヒャンを東軒に連れてこさせる。ピョン使道はチュンヒャンに自分の妾になることを強要するが彼女は拒絶する。

 その言葉にピョン使道は「母が妓生ならば奴卑母法によって娘のおまえも妓生だ」と言ってさらに語気を荒げるが、しかしチュンヒャンは「妓生の名簿に上がっていないので私は妓生ではありません。私は前任府使宅のモンリョン坊ちゃんと百年佳約を契ったので、二夫従事はできません。夫のいる妻に妾になれなどとどうして言えるのですか!」と断固として拒み続ける。腹を立てたピョン使道は長官命令を無視したとしてチュンヒャンを罪に問い杖打ちの拷問を加えるが、酷い拷問にもモンリョンへの貞節を曲げないチュンヒャンはピョン使道によってついに監獄に監禁されてしまう。


 一方、故郷を離れたモンリョンは学問に精進して科挙にトップ合格し、官職に上がって暗行御史(朝鮮時代、民情を探り地方官の監察を秘密裏に行った国王直属の官吏)の任命受け、民衆の率直な状況を知るために乞食姿に身をやつして全羅道に下る。

 故郷南原周辺で多方面から民衆に探問した中で、南原新長官ピョン・ハクトの暴政とチュンヒャンの高い貞節に称賛の声が上がっていることを知る。そしてチュンヒャンの家を訪れたモンリョン。出迎えたチュンヒャンの母ウォルメは、待ちに待ち焦がれていた娘婿が乞食姿で帰還したことに落胆を隠せなかったが、ウォルメと共に監獄を訪ねたモンリョンはついにチュンヒャンとの再会を果たす。


 翌日、広寒桜でピョン・ハクトの誕生日の宴が盛大に催される。地方官僚が多数参列し、妓生が歌い踊る様はお祭り騒ぎだ。その様子を見物するために民衆も広寒楼の周りを取り囲む。その宴にモンリョンが入り込み、ピョン・ハクトの悪政を揶揄するが、ピョン・ハクトはじめ地方官僚たちは乞食となり今や落ちぶれた両班の若僧のいう正論を鼻であしらうばかりだ。

 宴の盛り上がりが熟した時、モンリョンを馬鹿にするピョン・ハクトは祝いの詩でも書いてみろ、と促す。そこでモンリョンは「金樽美酒 千人血 玉盤佳肴 万姓膏  燭涙落時 民涙落  歌声高処 怨声高」という詩を書き、ピョン・ハクトを批判する。するとこの詩を見た地方官僚が顔色を変え、急いで席を立つ。次の瞬間、モンリョンが暗行御史の印である馬牌を掲げると、「暗行御史の出道だ!」という掛け声と共に見物人の中に紛れ込んでいた駅卒(暗行御史の命令で動く兵卒)が一斉に広寒楼に乗り込み、逃げ場を失ったピョン・ハクト一団は捕えられる。


 乞食の服を脱ぎ暗行御史の姿で現れたモンリョンは、ピョン・ハクトの暴政を戒める。監獄から出され東軒に連れてこられたチュンヒャンは、いつも通りピョン・ハクトの尋問だと思い毅然とした表情を向けるが、そこにいたのが暗行御史の姿のモンリョンだったために驚いて気を失う。チュンヒャンを助け出したモンリョン、2人は晴れてお互いを抱きしめあい、東軒は幸せな雰囲気で充満されるのだった。



【感想】
ホントにホントにホントに、や〜〜〜〜っと!観れました!!!
字幕は日本語字幕じゃなかったですけど、やっと観れただけで感激&満足です!!!!!

日本版予告編

韓国で春香伝がどのくらい有名なのかといえば、
日本でたとえるなら忠臣蔵くらいに有名な話、と言われますね。

予告編で、唱人間文化財でもある名唱チョ・サンヒョンのパンソリ春香伝が流れていますが、
映画本編でストーリーテラーの役割を果たすのもこのパンソリです。
出演者たちのセリフがないわけではありませんが、
パンソリに合わせた動き(予告編中でパンジャがコミカルに歩くさまはパンソリの曲調の動きです)であったり、
その場面の背景や登場人物の心情表現、しいてはセリフまでもパンソリで表現されています。

もともと『春香伝』はパンソリによる口伝説話、春香歌であって、
小説『春香伝』はその口伝説話を文書化したものだそうです。
パンソリ『春香伝』は4時間半を超える大作、この映画はその長尺のストーリーを2時間弱にまとめています。
映像ありきでパンソリを説明に使っているというよりは、
パンソリの補足を映像で補完しているというような印象を受けました。

この映画『春香伝』を観たいけれど観れない状況で、
その元でもあるパンソリ春香歌を某サイトで観てみたことがあったのですが…
正直、何を語っているのかまでは理解できませんでした。
春香伝の内容は知っていましたけども。
でも不思議なことに、この映画を見ながらだと、パンソリの歌いが何を語っているのか理解できたんですよ。
もちろんすべてではありませんけども。
今までは、パンソリのあの独特の歌い回しと声質から、「恨」のイメージが強く重苦しい印象だったのですが、
この映画を見ながらのパンソリ春香歌は、
パンソリが民俗芸能として親しまれたものだということを感じることができた気がします。
ラブストーリーの中にも、当時の民衆の政治に対する思いを取り込んで…
モンリョンが乞食の服装を脱ぎ暗行御史の姿で現れ悪名高いピョン・ハクトを糾弾するところなんて…
「この桜吹雪、忘れたとは言わせねぇ〜ぜ!」「余の顔を見忘れたか!」「この紋所が目に入らぬか!控えおろ〜」的な。
民衆が心躍らす勧善懲悪ストーリー^^
そんな話が好きなのは、国が違えど同じなのですよね(笑)

で、なぜそんなに、このイム・ギョンテク版の『春香伝』が観たかったか…理由はおわかりでしょう?
どう考えても、チョ・スンウですよね(笑) まさにこの映画がチョ・スンウのデビュー作!
公募新人2037名の中から主役が選抜され、
現役高校生イ・ヒョジン(チュンヒャン役)と壇国大学演劇映画学科在学中のチョ・スンウが選ばれました。
結構なベッドシーンがあるため現役高校生と現役大学生が…ってことで某団体からクレームがついたとか。
…チョ・スンウ、後姿ですが真っ裸晒してます(笑)
映画『タチャ』の真っ裸後姿に比べて、完全に華奢ですが…。プッ!見るとこは見てますよ^^;

チュンヒャン役のイ・ヒョジンさんは現在は活動されてないようです。
チョ・スンウの活躍は…言わずもがな、でございますよね^^
とにかくですね、初々しいの、チョ・スンウ(笑)
見た目も初々しいし、演技も初々しいし。
でも、当然と言えば当然なんですけども、現在のチョ・スンウの演技スタイルに通じるものもあって…
役者から言わせれば「そんなに過去作品を追求しないでください」って感じかもしれませんけども、
観て良かったなぁ、うれしいなぁ、と。
観たいと思ってから観れるまでこんだけ長くかかった映画はオイラ史上他にないですから^^;
観たいと思う気が薄れないというか、ずっと観たいままだった映画もこの作品以上の物はないかも。

消されて観れなくなっては困るのでURLは貼りませんが、
某大型動画サイトで「Chunhyangdyun」と検索すれば、本編(英語字幕)がヒットすると思います。
興味を持った方はご覧になってみてください^^

ではでは♪




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