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こらぼってみた

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素敵な友人と素敵なコラボ。なんて素敵でしょうか…。
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*コラボ以前に更新が久々。
*ハリランです。ハリランが書きたかっただけです。
*しかし季節的にはぎりぎりだよね風邪って…。
*誤字脱字あったらごめんなさい。
*そんなわけでれりごー!












ふら、ふら、ふらと、気の抜けたような足取りで、
目はどこかぽわんとして、頬をほのかな朱に染めて…。
そんな有様のランシーンに、
バルキリーが目をきらきら輝かせてきゃあきゃあ言っている。
というか、かわいい(たまにかわユス)の連打。

「どうしたんですか?ランシーン様。体調が優れないようですが…」
「…べつにどーもしてないよー?」
「どうかしてますよね」
なんとなく間延びした口調に、アルガーがツッコんだ。
「うー、あたまいたい」
「兄ちゃん大丈夫か?」
幼い弟にまで心配されていた。

「つーかよお…」
そんなやり取りを傍で見ていたハリィが口をはさんだ。

「それ、風邪じゃねーの?」



【消失のお兄様が風邪ひいた】




簡易保健室のような部屋にて。
「38.4。一日休めばたぶん大丈夫」
いつの間にか医療担当のポジションについている暁が告げた。
意味の有無は不明の白衣姿だった。
「一日休めば大丈夫って、一日休めってことでしょ?」
と屁理屈くさい返答をするランシーンは、
これまた保健室っぽい白いベッドに横になっている。
普段のコートではさすがにあれなので、薄い水色のパジャマ姿だった。
「何か問題でもあるの?」
「…別に…ないけど。」
「そう。じゃ、僕はほかにもいろいろやることあるから退散するね。
 ちゃんとおとなしく寝とくんだよ?」
はいはい、と答えると暁は部屋を出て行こうとして、「あのさ」と声をかけてきた。
「ランシーン、パジャマ似合わないね」
「…うるさい」
暁は笑いながら部屋を出ていった。
何が楽しいのか、病人にはさっぱりだった。

部屋はしんとしていて、孤独を増して感じる。
なんで、こんなに不安な気持ちになるんだろう。
ノイトラは、アルガーあたりが見ていてくれるはずだから、心配はないのに。
なんでだろう、なんでだろう、と考えて気付いた。

いままで、風邪なんか引いたことなかった。

気づくと、情けなく思った。
ドアに背を向けるように寝返りを打つ。
たかが風邪ひいたくらいで――…

「いやいや、風邪は万病の素と言ってだな、
 たかが風邪、なーんて言ってるとキツイ目見るぞ?」
「……いきなり後ろから声かけないでくれるかな女王?」
そもそもいきなり後ろに立つな。
言うまでもなく、ハリィ・ベロニカ。随分心臓に悪い登場の仕方もあったものである。
いつ部屋に入ってきたのか、ベッドの傍、ランシーンが背を向けている側に立っていた。
「なんだよリアクション薄いな」
「病人にリアクションを期待するな。…で何の用?」
「何って、お見舞い」
たかが風邪でか。
「いやいや、風邪は万病の素と言ってだな――」
「それはいいから」
「…まあなんつーか?たまには女らしいことでもしてみようかなって。ほら。」
という彼女の手に林檎。ついでに果物用のナイフに、皿とフォークまで持参だった。
ランシーンが怪訝そうな顔をしていると。
「心配しなくても、弱ってるとこをブッ刺そうとかは考えてねえよ。」
「こっちが言ってもないのにその発想が出てくるのはなんでかな。」
そんな物騒な発想が、とツッコミながら上体を起こすランシーン。
ハリィは手近にあった椅子を持ってきて座ると、脚の上に皿を置いて、
その上で林檎にナイフを入れる。
そしてあっという間にウサギが8匹、皿に並んでいた。
「…早。」
鮮やかな手際に、思わず感想がこぼれる。
「アホ。こんくらい毎日料理やってりゃ出来る。」
「なんか、最早お母さんだよね女王…」
「さっさと食わないと捻じ込むぞ」
「病人相手にそれはひどくない?」
と言いつつ林檎ウサギにフォークをさくっと。

それを口運ぼうとしたとき、その手をハリィが掴んだ。
何、と言うより先にハリィが言った。
「てことは、優しくしてほしいんだな」
えーもんめっけ、的な、不敵な笑みとともに。
寒気を感じたのは多分風邪のせい。
「い、いやそういうつもりじゃなくて、」
「気兼ねすんな。俺とおまえの仲だろ?」
「毎日喧嘩してる仲だけど!?」
言い合いをしつつ抵抗を試みるランシーンだが、
所詮病人なのであっさりとフォークを取り上げられてしまう。

そしてハリィがフォークを差しだして、
「はい、あーんっ」
語尾にハートが聞こえる。似合わないハートが!
「…君も風邪ひいてるんじゃない?」
「失敬な。俺が風邪をひくようなバカに見えるか。」
「バカは風邪をひかないんじゃなかったっけ?」
「知るか。早くしないと口移しで食わすぞ」
捻じ込まれるのとどっちがマシなんだろうかそれは。
というか、風邪がうつりかねないが、それはいいのか。
ともかくランシーンはその天秤を破棄して、
差し出された林檎をかじった。
甘酸っぱい風味に口が満たされる。
「…おいしい」
呟いたランシーンの横で、ハリィはどこか満足げに微笑んでいた。

「あ、ほんとだこの林檎うま」
「いや、君が食べてどうするんだよ」
「良いだろ別に。切ったの俺だし」
「あーまた取った。自分で食べるならもう一個もってきなよ」
「はい、あーん」
「……(もぐもぐ)」
「…珍しく素直だな。ビデオに撮って永久保存だなこりゃ」
「やめて…」
「うっそぴょーん。俺ビデオカメラ持ってない」
「君ほんとに風邪ひいてない?テンションがおかしいけど」
「まあ若干はしゃいでないこともない」
「何で?」
「…少なくともお前には言えないな」
「ちょ、なにそれ気になるんだけど」
「まったく、乙女心の分からん奴だな。」
「え、そういう話?」
「そういう話。」
「…。」
「…。」



「あ〜もうじれったいですねあの二人はっ。
 何でさっさとくっつかないんですか!」
「まーどっちもろくに恋愛経験なさそうだしね。」
ハリィとランシーンのやり取りをドアの隙間から覗き見る二人。
通称前髪コンビ、バルキリーと暁だった。
「どうせならもっとイチャイチャすればいいのに!そして私に萌えを!!」
「萌えって…、あの二人だとBLじゃないけどいいの?」
「見た目がオッケーだから大丈夫です!」
「あ、そんなんでいいんだ……」
「大体今の様子見てても完全にハリランじゃないですか。
 男女カップルなのに女のほうが攻めってどう言うことですか。
 その時点でもうBLだとかじゃないとかの話じゃないんですよ!!」
「わー熱いねぇ…。萌えっていうか燃えだね…。
 ちなみに僕とアルガーだったら?」
「えー、二人は子供っぽいのであんまり興味がわかないというか。」
「それは…。萌え―とか言われないことを喜ぶべきか、
 興味ないと言われたことを悲しむべきか。」
「知りません。ていうか静かにしてください暁。
 せっかく隠し撮りしてるのに声入っちゃうじゃないですか。」
「先に喋り出したの君だよバルキリー…。」

「いずれにせよ俺たちのとこまで声が届くんじゃあ撮影は終了だな」
「そうですねー、ってうわおハリィ様いつ気づいたんですか!?」
「『そして私に萌えを!!』くらいからだな」
気付いたというよりも、単に声を大きくしたのが聞こえただけらしい。
「つーかお前らいつから撮ってた?」
「お前ら、って僕を一緒にしないでくれる?
 僕は純粋に医療担当の務めを果たしに来たんだけど。」
「何言ってるんですか暁、あなたも共犯です!」
びしい、とバルキリーが暁を指差す。
「俺の話聞けよ。いつから撮ってた?」
「えーっとハリィ様の登場シーンあたりですかね。」
シーンて言うな、は作者のツッコミ。
「よし、バルキリー。ダビングして寄越せ。」
「わかってますよ消せばいいんで…ええッ!?」
「ノリツッコミって…いつの間にそんな技を習得したんだお前。」
実はさっきもバルキリーはノリツッコミしてたが。
「いや習得とかじゃなくて、またいつもみたいに消去しろって言われるものだと。」
「ああ、まあいつもはそうだけどよ。今回は、な?」
いたずらっ子のような笑顔にバルキリーは頷くだけだった。



fin

ランハリとハリランでいつも迷うけど、多分俺はハリランのが好き。
そして俺が書くとランシーン様やたら乙女になるんだがどうしよう←
そしてそしてバルキリーは動かしやすい。
ネタ要員扱いな辺りは捏造と言っても差し支えないくらいだけど。
いや差し支えるから捏造っつうんじゃね?
さみしいな一人漫才…。
そういえばみんなちょっとずつ出そうと思ってたのに風蓮君が…。
まあいいか←


香輔・黒糖のみ転載可!!

*若干コラボ。新メンバー参入。
*ランシーンさんとアルガーがちょこっと出ます。バルキリーも名前だけ。
*前半と後半で別の話みたいに雰囲気が変わります。
*作者のお二方、差し支えるようなら削除しますので、遠慮なく言ってください。
そいではれりごー。











なにやら喚く四人組がいる。
いや、喚いてるのは一人なのだが。

「なーんーで俺まで入んなくちゃいけねーんだよ!」

流れを簡単に言うと、
素敵な事があったのでランシーンとハリィの2ショットを、って話になったのだが、
笑っちゃうほど犬猿の仲な二人の2ショットを撮ろうなんて、そう上手く行く筈が無かった。以上。

「…早くして。」
デジカメを構えて、若干苛立ちを見せている眼鏡っ子、暁。
小説初登場。
頭脳明晰で機械の扱い方もきちんと心得ているのでカメラを任された…
のではなく、笑えないくらい機械音痴の風蓮には、カメラと言う精密機器を任せるわけにはいかなかったのだ。
そもそも誰がこんな事を言い出したのだろうという疑問は考えない方向で。

「女王さぁ、こう言う時くらい素直にしてくれないかなぁ?」
「素直です!素直に嫌がってます!!」
何故か敬語で反論だった。
ハリィはツンデレではなく、ツンツンしているだけなのだ。

「いっその事、ハリィじゃなくて俺と撮ればいいんじゃないのか。」
「…君の旦那様とかが喜びそうだね。」
(本人は)真面目な風蓮の意見にも、クールにツッコむ暁だった。


そんな感じで、暁は何度もシャッターを切ったのだが、まともな物など撮れはせず、
もっとも良いと判断したのが、ランシーンがピースをしている一枚。
「端にハリィも(髪だけ)映ってるから良いんじゃないか。」
とめんどくさそうに言った奴が居たから、と言うのもあった。

それを加工し(フォトショを使った)、
プリクラもどきの様になったそれを見て、暁は苦笑せざるを得ない。

そして、ふと思う。

何故ランシーンは、ハリィにあれ程嫌悪されるのだろうかと。
理由云々の問題ではない。
例えば、ハリィに複数の人物を好き・嫌いに分類させる。
すると恐らく、「好き」に分類される人物の方が圧倒的に多くなる。下手をすれば全員だ。
そう言う風に出来ているのだ、ハリィは。
ハリィの度量は、他人を簡単に嫌える程に狭くは無い。むしろ、他人よりよっぽど広い。
それが「意外なこと」だと思わせるのは、
ハリィが会話の中での違和感・嫌悪感をすぐに指摘するから。
分かりやすく言うと、ハリィがツッコミ担当だから。

だからまあ何が言いたいかと言うと、

「ハリィにあそこまで嫌われるって言うのは、逆に凄い事なんだよね。」

「まるで、ハリィがわざとランシーンを嫌っているように見せている…みたいな。」

「つまり、ハリィがランシーンに対して抱く本当の感情は…


「…それ、本当なのか?」
読書仲間の青年が問う。
「仮説だよ。可能性の話。」
「あれが演技だとは、思えんが。」
「それが出来るからこそのハリィだよ。
それに、本当って決まった訳じゃないし、そもそも決まる必要もないし。」

青年は読み終えた本をテーブルに置き、
置いた本の隣にあったティーカップ(カップの隣に本を置いただけの話だが)を取り、
紅茶を啜る。
入れてから少し時間がたっているので、まだ温かくはあるが、すこし渋みがある。
やっぱり本を読みながら飲むのはやめるべきだろうかと、脈絡もなく思った。
それを知る由もなく、暁は言葉を綴る。

「誰かの意見を全面否定するけど、ハリィは多分ツンデレだよ。ランシーン相手に限ってね。
ツンツンしすぎて可愛げがないのと、デレ率が消失寸前なのとで、
萌え要素とは全く別の何かになってるけど。
あ、今の「消失」って言うのは比喩であってランシーンがどうのこうのじゃないよ。」
「…お前、どうしてバルキリーと不仲なんだ?」
「ああいうテンションの高い子は苦手なんだよね。
て言うか、アルガーみたいに落ち着いてる子が好き。」
紅茶を吹き出しそうになった。とは、決して言わなかった。



【とある愛の可能性についての考察】





―――――――――――――――――――――――――――――――――
祝い絵についてのSSのつもりで書いた筈なんだけど…どうしてこうなった。
暁(君もちゃんも可)は小説初登場ですね。とっても頭の良い子です。
ただそれを書く俺が頭悪い。
黒糖のとこのアルガー君とは読書仲間以上恋人以下だと(勝手に)思ってます。
そう言えば恋人以下ってつまり恋人も入ってますよね…。

記事のタイトルが、前半のタイトル。
最後の括弧内のが、後半のタイトル。

これを書いてたら文字無しverうpるのが随分遅くなったよ!←
ごめんよ香輔…。

追記:一部誤字等を修正。


お二人さん転載可。

はい、コラボ作。
真っ白に燃え尽きそうだった・・・・。
もう全部のキャラの口調が分からなくなるという大惨事に!!!!
指摘があったら二名様、お願いします。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
落ちる
落ちる落ちる
堕ちる堕ちる
堕ちる
それは何か
落ちるものは地面に叩きつけられて
形を砕かれて破壊される
そして、それはもう元には戻らない
戻らないのだ
 

――ガッシャンンンンンンンンンンンンンンンン
 
扉が開かれたと思ったが同時に部屋に侵入した者は室内にて茶を飲んでいた男の前にあったテーブルを蹴り飛ばした。
その上に乗っている食器や花瓶諸共に。
蹴られたテーブルは後方の壁へと勢い良く叩きつけられ派手に音を立て落ちた。
割れた食器諸共にだ。
 
だが、
目の前でテーブルを蹴られようともそれによって微風が前髪を靡かせようとも男は手に持っていた紅茶を口にする。
微動だにせず、逆にその男の膝に座らされている少年はその侵入者の行動に驚き、男の服を強く掴んでいた。
驚愕と小さな恐怖をその瞳に見せながらも、男を様子を伺うように後ろを向き顔を伺う。
だが、それにも微動だにしない。
ただ、紅茶を飲み終えたそのカップを置く場所がなくなったことを感じ、己の膝に座っている少年に渡す。
困惑しながらも少年は両手でカップを受け取る。
そこでようやく、男は口にする。
 
「やぁ、女王何か用かい?」
 
突然の侵入にもまして、テーブルを蹴ったことすら眼中にないように。
まるで何事もなかったように
言葉を吐いたのだ。
 
「・・・・・ふざけんな!!」
男の行動に言葉にキレた侵入者であるハリィは男の膝に座っていた少年のことすら頭にない程に怒っていた。
言葉と共に男の胸倉を掴み強制的に立たせたことによって少年は膝から転げ落ちる。
 
「ハリィ様!」
ハリィによって開かれたままの扉から彼女を止めるために来たのか、バルキリーと風蓮が現れる。
そして、その後ろからアルガーが現れたことによって少年はカップを持ったまま一目散にアルガーの元へと向かう。
「止めろハリィ」
止める言葉を言いつつも、彼女の下へとはいかない。いや、いけないのだ。
それ程までに止めることから拒絶する程の覇気が彼女から伝わって、彼らは口にするだけであり先に動くことが出来なくなっていた。
 
「何が”ふざけるな”なんだい?」
「てめえ………その手どうした?」
怒る眼の先には、男の左手が映っていた。包帯に巻かれた痛ましい左手が・・・。
ハリィの視線の先を追い、男も己の左手を見る。
「あぁ・・・これか」
己とハリィの顔の間に左手を持ってきて、ひらひら、と動かしてみる。
「それが?」
どうした?というように、男は問う。何も問題がないように・・・。
その言葉に更にハリィの怒りは増える。それが眼に見えて分かった男は苦笑する。
それにもまた感に障った。
 
「”それが?”てめえ、分かってやったのか?・・・・分かってやったんだよなァ?おい、ランシーンッ!!!!」
叫びのように言うハリィに胸倉を掴まれようともランシーンは変わらない。
ただ同じ室内にいる他の者や少年だけが肩を震わすのである。
自分に言われていないのにも関わらず、少年はカップを強く握る。
「何をしたのですか?」
当事者ではない、ハリィを止めるために来たバルキリーがついに言う。
ハリィが何を怒っているのか、ランシーンは何をはぐらかしているのかが分からないために。
それは本音が出たのだった。
 
「大したことはないんだよ、バルキリー」
「何が大したことないだ!てめえ!!何からアレを作り出したァ!!」
 

「何?何?どういうことですか?ノイトラがどうしたと・・・?」
「アルガー・・・てめえは知ってるよなァ?てめぇの口から言え」
「・・・・・・・」
「アルガー!!!!」
 
「・・・・・・・ランシーンは自分の左手の血肉からノイトラを創造した」
 
「・・・・嘘、ですよね?」
「ウソであった方がマシすぎる程の事実で、現実に起こしやがったんだ。ご感想は?どうだよ?なァ??」
禁忌は犯してこその美学
「あ゛ァ?」
「別にいいじゃないか君に被害はないだろう?」
 
 

――バキッッッッッッ
 
「ハリィ!」
「ハリィ様!!」
怒りが極度に膨れ上がったのか、抑えきれなくなったのかハリィは拳でランシーンを殴った。
ランシーンはその威力によって吹き飛ばされ壁に叩きつけられる。
ずるずると腰を落としたランシーンにアルガーが少年、ノイトラ共々駆け寄る。
吹っ飛ばす程の威力に口から血を流し、ランシーンはそれを手の甲で拭いつつ、ハリィへと目線を向ける。
だが、その瞳に怒りは微塵もない。
ただ薄ら寒い程の微笑みを浮かべるだけ。
「止めろ、ハリィ。もう何を言っても遅い」
「風蓮…じゃてめぇは許すのか?こんなバカげた禁忌はありはしないだろがァ!!自分の身体犠牲にして、創造しようなんざ―――」
急に途切れた言葉と驚愕に色を染める瞳。
「あぁ、そういうことかよ」
怒りに染まっていた瞳は突如として変わりその色を失くす。
その勢いすら無くなり、沈静した空気が彼女を覆う。
「あ゛ー、もういい。分かった」
そう言いながら、ハリィはノイトラへと向かう。
突然のことに誰もが動かず、ランシーンも見ているだけだった。
ノイトラは己に向かってくるハリィに恐怖しながらも動くことが出来ず、カップをただひびが入るほど強く強く握るだけ。
「わりぃな」
ぽんぽん、とノイトラの頭を撫でた後、ハリィは何も言わずに部屋から退室した。
 

「あの、本当にどういうことなんですか?ランシーン様」
再度、ハリィがいなくなった後バルキリーは問うた。
何も分かっていないし納得もしていない。このままで終わられるのは敵わないからだった。
バルキリーはハリィが己自身の内だけで完結してしまい、結末もその意味すら分からないまま何も知らないままでいることだけは絶対にしたくはなかったのだ。
そして、ランシーンの口から真相が語られる。
「知ってるかい?神はアダムの肋骨からイヴを作った。ならば、アダムは?もしかしたら作り方は同じであり、神は己が肋骨からアダムを作ったかもしれない」
「・・・・・・・」
「ランシーン様?」
アルガーは沈黙を、バルキリーは困惑しながら、彼の言葉を耳を傾ける。
「肋骨…骨から人間を作ったならば、虚は――――」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
「虚は同族を作るために、愛しい者と似る者を作るために骨とは逆の血肉からその魂を作れるかもしれない」
「虚は人間から見れば、悪霊であり霊だ。身体がない。身体の資本の骨はなくてもいい。故に―――」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

「ランシーンはノイトラを作った」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
強欲を形に、犠牲を左手に、を絶望に
 

「そんなに”蘭丸”が恋しいってかァ?自分の身を代価にする程に愛してるのかよ」
「さぁな、ただお前が導き出した答えとランシーンがバルキリーに説明していた答えは合っていた」
天蓋の上、青空を下にハリィと風蓮はいた。
ハリィが出て行った後に語られた答えを聞いた、風蓮はその直後ハリィを追った。
風蓮もまたハリィが導き出した答えを理解していた。
いや、ハリィよりも先に風蓮は気づいていたのかも知れない。
 
 

「大丈夫か?」
ハリィが退室した後に、追った風蓮も答えを聞いたバルキリーもそしてアルガーもいなくなった室内にてノイトラの声が響いた。
傍らに持っていたカップを置き、床に座り未だに座り続けているランシーンの頬をそっと触った。
自身ではそっと触ったのだろが、不器用なノイトラでは殴られた頬に痛みが走ったがランシーンはそれを顔には出さなかった。
「大丈夫だよ」
撫でるように触るノイトラの手を骨しかない手で覆う。
その骨の冷たさをノイトラは感じても、
そのランシーンの顔は無表情であり、先程の微笑みはなかった。
目の前にいる大切な者を作るためならば、自己犠牲などどうとでもよかったのだ。
ハリィに殴られるのは予想外だったが、最後には彼女は気づいたのだから・・・それでよかった。
「大丈夫だよ・・・・・・」
まだ背を追い越されてはいない、小さな少年に己の弟を抱きしめる。
顔を見られたくないから。どんな顔をすればいいのか分からなくなっていた。
消失したはずの感情がまだあったことに。
 
「大丈夫、まだ誰も気づいてはいない―――――君の本当の意味を」
 

――カシャン
 
ひび割れたカップが音を立てて崩れた。

元には戻れない。
戻れないものがある。

転載元転載元: Bloody rain−最凶の堕天使−(六∀・)Ψ

コラボのおまけ?←

イメージ 1

*クリック推奨


何となく描いてみたかっただけだから仕方ない(
適当に描いたので色塗る気はない←
風蓮君の服装が和服以外に思い浮かばない(




どういう経緯かと言うと、例のコラボ小説を読んだ後。

「何で嫌がる事をわざわざやるのかな風蓮君は?」

「あ、きっと風蓮君はドSなんだ!うん、きっと中の人(鈴村)繋がりだな!!」

「けど風蓮君は王子様キャラ(?)だから、隠れドSっつーことで。」

「多分「何でやるの?」って聞いたら「だって嫌がるから」って言うんだろうなー。」

「で、それを強調して二回言うんだろうなー。」

「二回言うと言えば「大事なことなので二回言いました」だよね!」

「「大事な(以下略)」と言えば(俺の中では)ネルモだな!!じゃあ裏声だな!!」

「裏声と言えば銀魂の人気投票の話だな…けどまぁそれは置いといて」

と言う意味不明な連鎖反応の終着点が上の絵です←


ちなみに、サイズを小さくせずに載せてるのは、
俺の字が汚いから、小さくすると読めなくなりそうだからでs(


いつもの二人は転載可!
※コラボ企画第四弾?←
※激しくアレなカンジ←
※ぉk?
※アルガーのキャラが果てしなく崩壊します。
※バルキリーが腐女子設定は決定のようで。
※いいのかな、馬路で。
※勢いで書いたので、そこはまぁ許してくr(((
※転載してもいいy←
※ゴメン、またこういうオチ(((






―――――そこは月と砂しかない、永遠の夜。

その夜の中、月に白く照らされるは、女王の住処。

その住処の中では、束の間の休息を取る者達の姿が在った。

紅茶を啜る青き女王、ハリィ・ベロニカ。
その隣で紅茶をカップに注ぐ赤目の戦乙女、バルキリー・スクアーロ。

そして2人が優雅なティータイムを過ごす、その隣室からは、

何やら怪しげな声と音・・・―――



『風と 消失と 百目の男』






「・・・ハァ、ハァ・・・あッ、風蓮、やめ・・・ッ!!!」
「少し我慢しろ、アルガー」
「そんなこと言、んあッ・・・///!」
「・・・しょうがないですねぇ。両手押さえましょうか」
「ランッ、シーン・・・やめろッ!!・・・痛ッ・・・」
「大丈夫だ。すぐに終わる」
「で、もッ・・・!!!もう、無理だぁ・・・ッ///!!!」
「安心して、アルガー。俺と風蓮に全て任せて御覧よ」
「嫌ッ・・・あぁっ、」




―――――メキッ。

隣室から漏れ出してくる音声に耐えられなくなったハリィの手の中で、
紅茶を飲み干して空になったカップがひしゃげた。

「ったく、アイツらは人のティータイムになんつー雑音を・・・ッ!!!!!」
「いいじゃないですかハリィ様。これはこれで楽しいですよ?
 BLドラマCDの公開録音に招待されたみたいで」
「ンなモン一生招待されたくねーな」
「そうですか?」

意外です、とでも言わんばかりの表情になったバルキリーは、恐らくもう手遅れだろう。
何処で育て方間違えたかな・・・と、半ば母親のようなことを思いつつも、
ハリィは隣室のドアノブへと手を伸ばした。

未だBLドラマCDの公開録音がされている隣室のドアノブへと、

手を伸ばした。



「・・・ハリィ。何の用だ?」
「人の部屋に入る時くらい、ノックしようよ女王様?」
明らかに迷惑そうな視線をハリィへと向けた風蓮とランシーンだが、
風蓮の膝を枕にし、ランシーンに両手を掴まれているアルガーは、
この場から救ってくれた事に、少しだけ感謝の思いを込めた視線をハリィへ送った。

「何の用だって、テメーらがBLドラマCDの公開録音しててウゼーから、
 妨害しに来たんだよ!!つか、此処は俺の宮だ!!!ノックなんて必要ねェんだよ!!!」
「BLドラマCDの公開録音?」
「一体何のことを言ってるんでしょうね?
 俺たちはただアルガーに耳掻きしてあげてただけなのに」

ランシーンの一言が、ハリィの耳に響く。

「耳掻き・・・!!!?」

「そう。アルガーが耳掻きは嫌だーって言って聞かないから、無理矢理してたの」

「昔、耳掻きが耳の奥に入ったトラウマらしい」

「そうだったんですか?アルガー。初耳です・・・」

ランシーンと風蓮の補足説明を受けたハリィは、

未だ風蓮を膝枕にしている半泣き目状態のアルガーを見て、

一言、言った。

というか、叫んだ。


その声は、月と砂しかない場所の、遥か遠くまで響き渡る。



「紛らわしいことしてんじゃ無ェェェェェェェッッッ!!!!!!!!!!」




fin

転載元転載元: √ 弱 虫 将 軍 、

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