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朝日幹線
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朝日幹線(旧)267

朝日幹線№267は山形県上山市中山に在ります。最寄り駅は東日本旅客鉄道株式会社の羽前中山駅で、鉄塔迄徒歩30分程南下しなければならない事からアクセスは自家用車が無難でしょう。№267は南山形幹線分岐工事に伴い建て替えられた為、建て替え前を(旧)№267、後を(新)№267と呼称する事とします。今回は(旧)№267を御紹介致します。
イメージ 1(旧)№267は木々の生い茂る場所に在りましたが、(新)№267建設の為、今現在は辺りが切り開かれています。

イメージ 2左の高く聳える鉄塔が(新)№267で、右の低い鉄塔が(旧)№267です。余談ですが、500㎸常磐幹線から新地火力線を分岐(接続)した際は分岐鉄塔を新設していません。既設の常磐幹線を改造して接続しました。

(旧)№267を詳しく見ていきましょう。イメージ 26イメージ 3イメージ 4イメージ 5鉄塔高は朝日幹線耐張型の中では低め、谷間に在る鉄塔の為、上写真左側(老番側)の耐張碍子装置が逆吊です。朝日幹線実測平面図では×=)(=と表記され、×は逆吊、=は2連耐張碍子装置、⌒はアークホーン取付を意味します。碍子はボールソケット型高強度懸垂碍子CA-590ECを28個連結して1連とし、それを2連にしています。送電線は鋼心耐熱アルミ合金撚線TACSR410㎟4導体で、ジャンパー線は吊架式のプレハブジャンパー装置です。

(旧)№267の送電線を(新)№267に移線する為、(旧)№267のジャンパー線と送電線を外していきます。イメージ 6イメージ 7移線は1号側から始まりました。2号は通常通り送電している為、赤旗で立ち入りを禁止しています。

1号の移線が完了した様子です。イメージ 8イメージ 91号側碍子が撤去されました。次に1号側腕金を撤去します。1号側架空地線腕金を残した意図は何なのでしょう。1号側に使われていた架空地線はアルミ覆鋼撚線AC160㎟でした。イメージ 10イメージ 11

1号移線完了の為、2号の移線開始です。イメージ 12イメージ 13イメージ 142号側中相腕金に碍子が下がっていますが、1個14.5㎏の懸垂碍子が112個有るので腕金は碍子のみでも1624㎏もの負荷に耐えている訳です。山形県内の朝日幹線耐張型の殆どは碍子を672個取り付けているので、耐張鉄塔1基につき総重量9744㎏の碍子を使用している事になります。

1号及び2号移線完了の様子です。イメージ 15イメージ 162号側の碍子、架空地線、塔内梯子が撤去されました。2号側に使われていた架空地線は難着雪光ファイバー複合架空地線OPGW-SⅢ270㎟でした。

愈々解体です。500㎸送電対応の設計でしたが、運用開始から解体迄暫定275㎸運用でした。イメージ 17イメージ 18クライミングクレーンによって解体されていきます。今迄送電御疲れ様でした。そして有難う御座いました。(旧)№267の最期を見届ける事が出来まして、大変光栄に存じます。

鉄塔付近は立入禁止であり、更には鉄塔横で東北中央自動車道の建設もあり、近付く事が不可能でしたので、(旧)№267と粗同じ条件を満たす№247の写真を加工して解体全景の様子を表してみました。イメージ 19イメージ 20イメージ 21イメージ 22イメージ 23イメージ 24

最後は、送電の役目を終え夕日に照らされながら消え行く朝日幹線(旧)№267で〆イメージ 25

次回は朝日幹線(新)№267です。御期待下さい。

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朝日幹線266

朝日幹線№266は山形県上山市中山に在ります。短期間で大きな変化が起きた朝日幹線です。

朝日幹線№266イメージ 1イメージ 2朝日幹線の耐張鉄塔の中では鉄塔高が低い設計です。朝日幹線実測平面図で№266は=)(=と表記し、=は2連耐張碍子装置を、⌒はアークホーン取付を意味します。

2015年6月から始まった南山形幹線新設工事によって、朝日幹線№266は少しずつ姿を変えていく事になります。イメージ 3南山形幹線を朝日幹線№267より分岐させる為、№267から前後2基ずつ、つまり№265〜266及び№268〜269の鉄塔頂部を黄色に塗装しました。ヘリコプターによる巡視の際に注意を促す標識となる訳ですね。イメージ 4イメージ 5イメージ 6イメージ 7架空地線は1号側がアルミ覆鋼撚線(AC)160㎟であり、2号側は難着雪光ファイバー複合架空地線(OPGW-SⅢ)270㎟です。ジャンパー線は吊架式のプレハブジャンパー装置を採用し、碍子はボールソケット型高強度懸垂碍子CA-590ECを28個連結させ1連とし、それを2連にしています。送電線は鋼心耐熱アルミ合金撚線(TACSR)410㎟4導体です。

イメージ 8№266の手前には上山変電所と宮内変電所を繋ぐ66㎸の宮上線が通っています。鉄塔頂部が赤色ですが、これは朝日幹線の送電線と交叉するからです。

南山形幹線を分岐させる為に新しく朝日幹線№267を建設すると、№266の送電線は従来の№267から新設№267へと移線されます。イメージ 9イメージ 10移線は朝日幹線1号側からで、1号の送電を止めてからジャンパー解放します。イメージ 11導体スペーサーを取り外し、上側2導体から移線しています。

移線が完了してからはジャンパー装置の取り付けです。イメージ 12新しいジャンパー装置は吊架式ではなく、ロッド式と呼ばれるものに変更されています。南山形幹線等々の平成後期に建設された東北電力の500㎸設計耐張鉄塔に採用されているジャンパー装置です。平成14年にTDM株式会社が開発しました。

新ジャンパー装置取り付け後の様子です。イメージ 13イメージ 14イメージ 15イメージ 16左右のジャンパー装置の種類及び送電線を架け渡す方向が違っている、珍しい状態となっています。

1号側の移線が完了すると、今度は2号側の移線です。2号の送電を止め、ジャンパー解放します。イメージ 17イメージ 18イメージ 19イメージ 20イメージ 21

2号側の移線が完了すると、1号と同じくロッド式ジャンパー装置を取り付けます。イメージ 22イメージ 23イメージ 24イメージ 252号には保安接地のアース棒が取り付けられています。1号は充電されている為、赤旗で立入を禁じています。

鉄塔での工事が全て完了すると、アース棒や旗等々が撤去されました。移線工事は半年もかからず完了しました。イメージ 26イメージ 27イメージ 28イメージ 29朝日幹線№266 1号2号送電開始です。

最後は南山形幹線№1と塗装及び移線工事前の朝日幹線№266で〆イメージ 30

次回は朝日幹線(旧)№267です。御期待下さい。

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※当ブログ初見の方は南山形幹線新設工事第一〜九集の記事を先に御覧戴きますと今回の記事をより一層御楽しみ戴けます。

東北電力株式会社によりますと、電気事業法に定める使用前自主検査が完了し、2017年12月11日より南山形幹線を暫定275㎸で運用開始したとの事です。2015年6月に始まった南山形幹線新設工事を追っていた当ブログの南山形幹線新設工事集は今回で最後になりました。南山形幹線の新設により山形県や秋田県南部沿岸地域への送電ルートが多重化し、より一層の電力安定供給が可能となります。東日本大震災では宮城変電所が停止し、陸羽幹線及び山形幹線による電力供給が絶たれ山形県内陸部が停電してしまったのですが、新潟と宮城を繋ぐ朝日幹線より南山形幹線を分岐させた事で、万が一宮城送電ルートが停止しても新潟送電ルートから電力供給される事で山形県の停電を防ぎます。東北電力株式会社の皆様や、施工業者の皆様に深く感謝の意を表明致します。

南山形幹線の始点である朝日幹線№267周辺を見てみましょう。イメージ 1イメージ 2イメージ 3イメージ 21イメージ 22南山形幹線は予定より6ヶ月前倒しで運用開始されました。雪が本格的に降る前に工事を完了させた述べ10万人を超える方々の絶え間無き努力の結晶なのでしょう。2014年3月山形市内に送変電建設センター山形工事所開設、2015年6月鉄塔基礎工事着手、同年8月鉄塔組立開始、2016年10月鉄塔基礎工事完了、同年12月鉄塔組立工事完了、2016年6月架線工事開始、2017年12月架線工事完了、計2年半で南山形幹線の新設工事は完了しました。上写真では架線して1年程の新しい送電線が輝いていますが、南山形幹線は超強力亜鉛鍍金鋼心耐熱アルミ合金撚線(LN-SBTACSR)を採用しています。これは北上幹線や十和田幹線でも採用されています。北上幹線、十和田幹線、南山形幹線、275㎸から500㎸に昇圧する為に引込先変更した青葉幹線の№1〜2及び№160〜161は平成後期に建設された送電鉄塔である為、基本設計が同じです。言わば東北電力平成後期型500㎸設計ですね。更に騒音対策として低騒音型電線を採用しています。電線自体に突起部を設けている為、従来の騒音対策法であるスパイラルロッドの取り付けを省き費用を低減させています。

朝日幹線№266イメージ 4イメージ 5朝日幹線№266は吊架式ジャンパー装置からロッド式ジャンパー装置に交換されて分岐鉄塔に接続されました。

朝日幹線№267イメージ 23イメージ 6イメージ 41朝日幹線旧№267は解体されて姿を消しました。新設された分岐鉄塔№267のパイプ式ジャンパー装置に南山形幹線を接続しています。500㎸設計の分岐鉄塔は迫力が有りますね。支持物頂部番号札が設置されていますが、これは塔体建設時では無く移線工事が完了してから設置されました。

朝日幹線№266〜267イメージ 7

朝日幹線№268イメージ 19イメージ 8横振懸垂と化した№268ですが、2号側(写真右側1回線)に更なる塔体への横振れを防ぐ錘などは設置されず、塔体を一部補強するだけに止まりました。

朝日幹線№267〜268イメージ 9

此処からは、今迄ブログでは未公開だった南山形幹線の写真を御紹介します。

南山形幹線№1イメージ 42イメージ 43イメージ 44イメージ 45イメージ 46イメージ 47イメージ 10イメージ 25イメージ 26イメージ 27東北中央自動車道建設イメージ 28イメージ 53イメージ 29

南山形幹線№2イメージ 54イメージ 55イメージ 56イメージ 57イメージ 58イメージ 38イメージ 39

南山形幹線№8イメージ 48イメージ 49イメージ 50イメージ 52イメージ 51

南山形幹線№10〜13イメージ 11イメージ 12イメージ 24イメージ 13イメージ 14イメージ 40送電ルート上に生息している希少猛禽類の繁殖を妨げぬ様、学識者の助言や指導によりコンディショニングと呼ばれる手法を活用したそうで、機械音に敏感な繁殖期の猛禽類の繁殖環境を崩さない様に工事規模を段階的に増やしたと言う事です。南山形幹線は傾斜の多い山間部に建設されている為、巡視路や通勤路には階段や手摺を設け、安全対策としています。

南山形幹線№15イメージ 15イメージ 16イメージ 17イメージ 18イメージ 59南陽市荻に在る高さ78mの紅白鉄塔です。山形新聞に工事現場が載った鉄塔でもあります。南山形幹線では航空障害灯を設置した3基の内№15のみ、東北電力エリア初の太陽光発電方式航空障害灯システムを採用しています。送電鉄塔の航空障害灯は既設の配電線より電力を供給する方式が一般的ですが、太陽光発電によって配電線を架線した電柱を建設する必要を無くし、費用を大幅に低減させています。

南山形幹線に関する掲示物イメージ 30イメージ 31イメージ 32イメージ 33イメージ 60イメージ 34イメージ 35イメージ 36イメージ 37

2年以上に渡って南山形幹線新設工事を撮影し続けてきましたが、本当に目まぐるしく工事が進み、54基もの巨大な送電鉄塔が建設されました。建設に携わった方々のTwitterやFacebookを拝見致しますと、非常に過酷で危険な御仕事である事が伝わってきました。本当に御疲れ様でした。多くの人手によって建設された南山形幹線と朝日幹線が、山形県の主要且つ東北電力エリアの有機的連系を図る送電線として末永く活躍して戴ける事を心から願っています。

最後は山形県の主要送電線となった南山形幹線の勇姿で〆イメージ 20

次回は朝日幹線№266です。御期待下さい。

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※当ブログ初見の方は南山形幹線新設工事第一〜八集の記事を先に御覧戴きますと今回の記事をより一層御楽しみ戴けます。

季節は秋、木々が紅葉し、鉄塔工事に彩りを齎します。鉄塔接続工事により、山に聳える朝日幹線の巡視路は相当歩き易くなっている事と思いますが立入禁止です。雪が降ると尚更行けませんね。イメージ 1イメージ 2イメージ 3イメージ 29イメージ 30

朝日幹線№266
2号側は移線の為、ジャンパー解放されています。イメージ 41号側にはロッド式ジャンパー装置が取り付けられ、既に充電されている様でした。赤旗で立入禁止を示します。イメージ 5

そして1号側と2号側の両方にジャンパー装置が取り付けられました。2号側には保安接地のアース棒が取り付けられています。イメージ 6

朝日幹線№267イメージ 7イメージ 8イメージ 9
分岐鉄塔の朝日幹線(新)№267の2号側でラインマンが送電線の接続工事をしています。イメージ 10イメージ 11

そしてジャンパー装置が取り付けられます。1号側と同じく2号側もパイプ式ジャンパー装置です。イメージ 12

朝日幹線(旧)№267は移線の終了した腕金から碍子を撤去し、最終的にはクライミングクレーンによって塔体が解体されました。500㎸設計で建設されましたが、暫定275㎸運用の儘役目を終えました。今迄御疲れ様でした。イメージ 13イメージ 14イメージ 15

朝日幹線№268
1号側の移線は完了し、2号側を移線しています。写真では上相は完了し中相で移線作業を行っている所です。イメージ 16

そして中相での作業が完了すると下相の移線を行います。朝日幹線№268はボールソケット型の懸垂碍子(CA-589EA)を30個連結し、其れを2連にしています。1個の質量が8.8㎏の碍子ですから、腕金には碍子だけでも528㎏もの負荷が掛かっているのです。イメージ 17イメージ 18
撮影日では移線の下準備をして工事が終了しました。イメージ 26イメージ 19イメージ 27イメージ 28

全ての移線が完了した所です。移線によって碍子連が横振れしてしまいました。塔体を一部補強した事により問題は無い様です。イメージ 20イメージ 21
導体スペーサーの取り付け作業も完了すると保安接地のアース棒が撤去されました。№268での工事は完全に終了した様です。イメージ 22

朝日幹線№269
こちらも№268の移線が完了してからアース棒が撤去されました。イメージ 23イメージ 24

最後は朝日幹線と南山形幹線の分岐点水鏡版で〆イメージ 25

次回は南山形幹線新設工事第十集です。御期待下さい。

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※当ブログ初見の方は南山形幹線新設工事第一〜七集の記事を先に御覧戴きますと今回の記事をより一層御楽しみ戴けます。

朝日幹線の分岐鉄塔移線工事続篇です。

朝日幹線№268イメージ 1イメージ 2イメージ 3分岐鉄塔との接続の為、1号側の懸垂碍子装置が左に振れています。海外ではこれ位振れている懸垂鉄塔は珍しくなく、理由は懸垂鉄塔は耐張鉄塔と比べ設計が簡単で、建設費を低減できる為です。しかし懸垂鉄塔は送電線に水平角が無い事が望ましいので、日本国では余り横振懸垂にしない傾向が見られます。
イメージ 4懸垂碍子横振れの為、ヨークを変形させています。この懸垂碍子装置は元々2連ですので張力にも耐え得ると思います。イメージ 5

朝日幹線№269イメージ 6イメージ 7以前は1号側に保安接地のアース棒が設置されていましたが撤去されていました。完全に1号側の移線作業が終了したのでしょう。
イメージ 8№268及び№269は送電線を直進させるが故に懸垂鉄塔として建てられましたが、もしも朝日幹線の建設時に、遠い将来朝日幹線№267から新しい送電線を延ばす計画が存在したのならば、№268は耐張鉄塔だったのでしょうか。

最後は朝日幹線と南山形幹線の分岐点とその周辺の写真を流します。イメージ 9イメージ 10イメージ 11イメージ 12イメージ 13イメージ 14イメージ 15イメージ 16イメージ 17イメージ 18イメージ 19イメージ 20

次回は南山形幹線新設工事第九集です。御期待下さい。

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