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「2018年、小売りの動向」
・スーパーの2018年既存店売上高は前年比0.2%の減少、
日本チェーンストア協会や日本スーパーマーケット協会発表では
衣料品や日用品はドラッグなどの業態に押されて大きく落ち込み、
食品は青果の相場高や需要増の惣菜が引っ張り、
食料品は前年比横ばいの状況。
スーパーの店舗数はチェーンストア協会によると前年に比べ5.5%増えているが、
各社は苦戦する売場の縮小を進め、直営の売場は4%減少しており、
これからも食品を中心にした流れは進む。
・百貨店の2018年既存店売上高は前年比0.8%の減少、 その中で免税店売上高は3396億円と25.8%増え最高を更新、
免税店のシェアは約6%に高まった。
その影響で東京や大阪などの10大都市では0.3%増だったが、
地方都市の売上高は前年比3.4%減と落ち込みカバー出来なかった。
・コンビニの2018年既存店売上高は前年比0.6%の増加だったが、 客数は前年比1.3%減と3年連続の減少、
店舗数は18年末で5万5743店と全体では客数は維持しているが
1店舗当りは確実に減少している。
今後、総菜などで客単価を上げる政策でどこまで維持できるか、
大手各社はデータを活用したスマホアプリの運用で顧客の深掘りを進める。
「ラインロビング」 ドラッグや家電、ホームセンターは食品の品揃え拡大で売上を伸ばす一方、
食品スーパーは専門店からのラインロビングでチャンスを広げる。
バックヤードに本格的な石窯を入れて
専門店並みのピザを展開するスーパーが増えて来た。
イオンなど一部スーパーに留まっていた本格ピザの販売は
生地の発酵から店内で行い、窯で焼き上げた本物商品づくりへ進んでいる。
今年は本格ピザがスーパーの目玉になる可能性は高い。
大手外食チェーン店のスシローやトリドールなど 居酒屋業態への進出が加速している。
外食需要が飽和になる中で利益性の高い居酒屋の参入を拡大、
しかし、居酒屋でもちょい飲みから家飲みと需要は拡大していない。
その中で各社はラインロビングを図って新たな顧客導入を目指す。
「客層ニーズの拡大」 人口減少や少子化が進行する中で
従来の客層から広げてマーケティングして行く事が重要、
2月のバレンタインは男性への「本命チョコ」や「義理チョコ」需要は
減少傾向にある中で「スイーツ全体の祭典」として
和菓子やソフトクリーム、実演やチョコの食べ放題など
客層を広げる企画での対応が広がっている。
3月のひな祭りについても女の子から女性全体のイベントになりそうだ。
日本に住む外国人は直近で264万人、 今年は4月に改正入管法によって、この先5年で新たに35万人の外国人が増える見込み。
日本人が減って外国人が増えれば店の品揃えも変化が必要、
新宿や池袋のコンビニでは韓国や中国、ハラル認証の食品が増えている。
昨年12月のある飲食店でバイト求人の応募者は約8割が外国人、
彼らの生活圏にあるコンビニやスーパーは品揃えを変えて客層を取り込む。
日本の伝統食おにぎりに下克上が起きている。 従来の売れ筋の鮭、梅、昆布、ツナマヨに対して
ローソンから発売された天かすを使った「悪魔のおにぎり」や
セブンイレブンの「もち麦もっちり!」おにぎりは
定番おにぎりを上回る売れ行きで売れている。(日経MJ)
悪魔のおにぎりは奇抜なネーミングと味の意外性でヒットし、 もち麦おにぎりはもっちりした味の改善と健康ニーズで
徐々に需要が広がり新たにおにぎりとして脚光を浴びている。
変化対応は小売り・外食サービス業の原則、 日本の人口構造、高齢化による嗜好など消費環境の変化や
IT産業などデジタルの発達による販売環境の変化に
日々対応して行く努力が欠かせない。
<スーパーの惣菜・米飯・寿司>
<節分・信田巻>
*惣菜・中食街角通信は毎週日曜日に更新しています。
もっと詳細その他情報を知りたい方は http://asahi-kikaku.net/ をクリックして下さい。
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「小売業の就労者予測、深刻」 厚労省の雇用政策研究会がまとめた就業者将来推計では
2017年、6530万人だったが、
経済が「0成長」の日本でで高齢者の就業が進まないと
・2025年に6082万人
・2040年に5245万人と約20%減少し、
中でも卸売・小売りが287万人と最も減少が多いと予測した。
増加するのは医療・福祉分野だけで103万人の増加する見通しだ。
今年も人手不足が深刻な小売業は
これから20年、働き手不足に対応出来ないと店の継続が危ぶまれる。
「ハレとケの消費にどう対応する」 年間最大のハレの12月は暖冬の影響もあり、
内閣府調査の街角景気ではスーパーからの声は鈍かった。
又、2019年の小売り・外食経営者の所感では
日常と非日常消費の2極化はこれまで以上に進むとの声が多かった。
スーパー各店間の生鮮食品の品質鮮度格差は縮まっており、 生鮮食品で自店の差別化を図って行くことは難しくなっている。
競合店との差別化は惣菜などの調理済食品の独自性と
メーカー加工食品の価格によるお得感と選択肢は狭まって来ている。
スーパー買収するドン・キホーテの業績が好調だ。 2018年7〜12月期の連結営業利益は前年同期4%増の305億円予想。
ユニーを買収したドンキの強さは
日用雑貨の品揃えと食品の低価格にあり、
ドラッグ同様に食品の低価格を日用雑貨品の高値入でカバーしている。
消費者の意識する日常食品はケの消費では低価格が武器になり、
これはドラッグやドンキのようなディスカウントの強さだ。
スーパーは一般食品で異業態と価格競争をしながら 生鮮や惣菜の利益でカバー出来る企業が生き残る。
又、生鮮や惣菜は企業のオリジナル商品であり、
これが強くなることによって、企業のブランド力は強くなる。
ブランド強化を手掛けるコンサル会社では
ブランディングにはストーリーを伝えることで
消費者の共感を得ることが重要と説いている。
ブランドストーリーの実践ポイントとして ・会社の「イズム」を掘り起こし、理念を明確にする。
・社内においてカルチャーブック等で理念を共有化する。
・社員が成長を実感できる評価制度で、ストーリーを社内外で発信する。
スーパーの生鮮食品や惣菜のPB商品において
このブランドストーリーがいくつ作れるか、
それによって価格だけに左右されない競争力がついて来る。
食生活は気候気温に左右される地域性が大きな要因になり、 食品ウェートが高いスーパーは地域の有力店が生き残る。
イオンなどの全国スーパーは食品の地域性導入に力を入れているが、
北海道東北のアークスと中部のバローと中国九州のリテールの提携、
中国九州のイズミの地盤固めなど
食料品の地域性とブランド力の強さがスーパーの今後を左右する。
<スーパーの惣菜・米飯・寿司>
<十二単衣巻>
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「決算に見る小売りと外食の違い」 2018年3〜11月、大手の小売り・外食の決算が発表され
小売り主要20社の業績は7割に当たる14社が営業増益になったが、
外食大手5社の決算は5社共に営業減益や赤字となった。
外食は食品中心の業態であり、
小売りは食品以外も含まれるから単純に比較は出来ないが、
小売りの営業増益要因として
自社開発商品であるPB商品の利益貢献が高いと報じられ、
各社はオリジナル商品の強化に力を入れている。
一方、外食が提供する食事は全てがオリジナル商品であるが、 競争相手のほとんどは同業態であり
自店の商品が消費者の支持を得られるかどうかは商品力そのものだ。
小売りのオリジナル商品(PB)の競争相手はメーカー商品であり、
メーカーの商品(NB)は小売店を通して販売されている訳で、
小売りPB商品は今後もNB商品を食って拡大して行く余地は大きいが、
いずれ小売り店もお互いのPB商品の競争が業績を左右して来るようになる。
従って今後は小売りPB商品が独自性を発揮して、
消費者の支持を得られるかが焦点になる。
「消費トレンドと商品開発」 2014年前後から話題になって来た肉ブーム。
外食においては1人焼肉から高級焼肉店まで価格帯や客層は広がり、
中でもいきなりステーキは高いイメージの商品を
個々のニーズに合わせてグラム単位でステーキ肉を選べる仕組みで特許も取得している。
スーパーにおいても肉部門は追い風に乗って売上は拡大して来ており、 調理部門の惣菜でも肉惣菜は確実に伸びている。
高齢化と小世帯化によって伸びて来たスーパー惣菜部門だが
消費ニーズのトレンドによって伸びに差が出て来た。
商品開発の切り口として売上分母は小さくても、 今後の消費ニーズによって需要拡大が期待される惣菜商品群が挙げられる。
・肉惣菜 − チキン照焼、ハンバーグ、ミートと野菜のグリル、焼鳥、
・サラダ − ミートやフィッシュと野菜を使用したデッシュサラダ、
・米飯 − 朝・昼・夕食対応の健康素材使用弁当、
・レンジアップ惣菜 − 容器そのまま米飯、中華惣菜、スープ
これらの商品群は消費者の健康・時短の食生活ニーズから
現在も今後も伸びが期待できるものであるが、味で満足させる品質が条件になる。
「節分・恵方巻商戦」 昨年末からスタートした節分・恵方巻の予約商戦は出揃った。
今年のスーパー各社のパンフレットからは
一段と高単価商品にシフトしていることが見える。
関東においては ・イトーヨーカドーの恵方巻¥3980を最高値として
各社の¥2000以上の商品が増えている。
背景には恵方巻の販売本数が上限に達しつつある中で
消費者の年末賞与の伸びは高く、懐は温かいと認識し、
点数から単価アップを狙っての作戦のようにも見える。
その他の特徴としては健康ニーズの高まりから ・ダイエーのヘルシーさを意識した「カラダキレイ美人巻」
・セブンイレブンの一口サイズにカットした「七品目の恵方巻」
・イオンの地方の漁師が選んだプライドフィッシュが味わえる恵方巻
など価格だけでない特徴をPRした商品が目立っている。
2019年度は昨年末の株価暴落を機会に経済は調整期に入っており、 専門化の中では今年の景気は18年を上回ることはないようだ。
又、秋には消費増税を控えており、
消費者の節約意識が高まる環境で商品価値をしっかりと訴える政策が重要になる。
<スーパーの惣菜・米飯・寿司>
<イベリコ豚ロースセット>
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「平成最後の初売り活況」 新聞各社が報道した初売り状況だが、
平成最後を意識して初売りに参加をしている人は少ないと思われる。
只、昨年末のボーナスは前年を上回り消費者の懐は温かく、
又、今年は消費税が上がることから節約意識も働き、
高額消費、最後のチャンスだと思っている人は少なくない。
日経調査の業界天気図、1〜3月の天気予報は スーパー、百貨店、コンビニ共に曇りと変わらず、
ドラッグは薄日で変わらず、外食は雨となった。
ドラッグは食品とインバウンド消費の取り込みチャンスが大きく、
外食は人手不足による人件費高騰や先の消費増税を懸念する意識があるようだ。
「客単価アップを急ぐ」 外食は前述の課題に対応すべく新たな試みを始めている。
・デニーズは単価アップのメニューを揃えた新ブランド「デニーズダイナー」を開発、
メニューはアンガス牛を使ったグリルやワインを充実し、
座席数を減らしてゆっくり食事が出来る老舗の洋食店を目指す。
ドミノ・ピザはリピーターを増やす作戦を導入、 持ち帰りに対してイートインで食べると1800円のピザが1000円となり
出来立てを美味しく、安く食べられ、販売点数アップを狙う。
メーカーではコカ・コーラが4月にも値上げを予定している。 値上げは27年ぶりとなり、大型ペットボトルを最大1割値上げするが、
小売りでの値下げ圧力も強く、これからの交渉が焦点になる。
食品関連で値上げが予定されている中で消費の状況を セブンイレブンでは
・商品の価値や新しさが正確に伝わると反応は良い。
おにぎりでも115円のツナマヨに次いで140円の紅鮭が売れている。
ローソンの悪魔のおにぎりも同様だ。
消費者の価格志向は強いが、コモディティー化しないように
商品を変えて行けば単価を上げることは出来ると同社では言う。
「IT投資・活用がカギになる」 ネット通販サイトの大手、アマゾンはABCクッキングと連携して
生鮮食品宅配の商品開発を進める。
料理教室のレシピを自宅で再現できる食材と調味料をセットにしたキットを
アマゾンのネット通販で受け取れるサービスを始める。
経産省はコンビニ・ドラッグと共同でスマホ決済サービスの「LINEペイ」を使い、 消費期限が近づいた商品ほどポイントを高く設定して
消費者のLINEアカウントに情報を流し、
その商品を買うとポイントが溜り、そのポイントを使うことが出来、
最終的には食品ロス削減につなげて行く。
その為には無線自動識別技術のICタグを使って商品を個別に管理する。
アマゾンなどネット勢力やコンビニなどの省人化店舗の実用化に対し スーパーはじめ小売り各社のデジタル投資拡大が急がれる。
最大手のイオンは現在、21年2月期までに5000億円の投資を計画、
その次の3年間で最大1兆円のデジタル投資を予定している。
AIやロボティスクの技術を使い、物流センターや通販サイトに投資する。
その他スーパーやコンビニ各社はデジタル投資を拡大することで 省人化によるコスト削減と生産性向上を進めると同時に
消費データを分析活用した商品開発につなげる方策を探る。
<スーパーの惣菜・米飯・寿司>
<洋食3点セット>
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「年末商戦はまだら模様」
昨年末の帰省旅行者の増加や海外旅行者増加の影響も関係し、
年末商戦の客数にはまだら模様が見られた。
この傾向は昨年だけのことではなく、
クリスマス商戦は盛り上がり、年末商戦は静かなセールに、
これからの波になりそうだ。
惣菜年末商戦の動向を振り返って見ると 1、天ぷら
・海老天¥298、海老かき揚¥298、バラ売り中心の販売は変わらないが、 かき揚品質の店間バラツキが大きく、 お客様からの支持が離れて行くのではと心配になる。
今年の特徴としてイオンの一部店舗で見られたのは
海老天と海老かき揚だけでなく野菜天やちくわ天などを併売している。
年越しそばと天ぷらの関係にも変化が出て来ているようだ。
2、オードブル ・ミックスオードブルは小型化し、¥780〜¥980、¥1580、¥1980と
価格帯は変わらないが、
小サイズは中華セット3点盛り¥598、中華オードブル¥980の併売が目立つ。
3、寿司 ・握り寿司は惣菜と鮮魚寿司に分かれ、鮮魚寿司は生ネタを中心に商品化し、
惣菜においても本マグロ・サーモン・タイ・カンパチなど
生ネタを使用した握り寿司が人気を集めており、
冷凍ネタだけの握り寿司は支持されない時代に変わって来ている。
・握り寿司のネタは冷凍からチルドにニーズが変わり、スーパーでも対応が進む中、 1人前は¥698、¥780中心、¥980、¥1280、¥1580
3〜4人前は¥1980、¥2980、¥3980、¥4200
*関西太巻¥380の4〜5アイテムの展開は年々縮小傾向になっている。 4、米飯その他 ・米飯は牛めし¥598、ステーキ重¥680、鰻まぶし¥598、
すき焼き重¥598、牡蠣飯¥798と高単価商品が増えた。
只、お客様から見ると年末のお弁当は平常の昼食になるので
普段の主力商品かつ丼などがニーズがあると思うのだが。
・その他、ピザやキッシュの重点品揃えが増えて来たのは客層の変化で、
関西は焼鳥を前面に展開する店が多くなったのは通常の流れ。
人口の高齢化、単身世帯の増加に伴い、 お正月の雰囲気作りのおせちはこじんまりと用意し、
ご馳走は本マグロや黒毛和牛、てっちりなどの商品に変化している。
*スーパーや小売業の年始営業は大きく変わって来た。 働き方改革や人手不足を背景に1月は2日・3日からの営業店が増え、
食品スーパーの元旦営業はなくなりつつある。
「地方食品スーパーの維新」 北海道・東北地盤のアークスと中部のバロー、中国九州のリテールHDの3社は
資本業務提携を発表した。
3社の売上は1兆3千億円となり、イオン、セブン&アイに次ぐ3極となる。
かねがねアークスの横山社長が食品スーパーの合同団結を訴えて来た中で
日本を横断するスーパーが旗揚げし、今後も参加社を募って行く方向だ。
地方スーパーに課された問題は大きく、時間は少ない。 縮小する個人消費、進む業態間競争、拡大するネット消費、
この課題に独立路線でついて行けるかどうか、
ついて行けなければどこかの陣営に入らなければ先はない。
これまで地方スーパーは何らかの協会に入って 仕入れ、品揃えの享受を受けて生き残って来たが、
更にこれから5年、10年スパンにおいてこの枠にとらわれていて生きて行けるのか。
平成時代から次の時代に向かってどう衣変えするか問われている。
「脱定番の品揃え」 日経MJヒット商品番付のフード編で
横綱に夜マック、大関に悪魔のおにぎり、関脇に高アルコール飲料がランクイン、
国内のモノあまりの時代において
・意外性のネーミングや商品訴求ポイント、価値観が人気になっている。
ネーミングだけでは人気は続かない。
注目するネーミングに食べたら意外に美味しい価値観があって人気が出る。
日清食品は阪急うめだ本店に「未来のカップヌードル」を出店。 3種類のスープに10種類の具材を選んでカップに入れ完全包装してくれる。
カップ麺など加工食品は大量生産が当たり前だったが、
手作り感の個別対応することで新たなニーズの発掘を目指した。
商品ニーズが多様化する中でマスから個へ、 年末年始においても今までの食卓と異なった自分の食事へ、
世代の変化に合わせてスーパーも変化が求められている。
<スーパーの惣菜・米飯・寿司>
<ご馳走・海老カニセット>
*惣菜・中食街角通信は毎週日曜日に更新しています。
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