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JR由布院駅に着くとフォームの片隅に足湯があり温泉地へ来たことを実感する。 同じグループかも知れないが、足を突っ込んでいるのは女性ばかりだった。 駅舎も女性受けする感じのスマートな建物だ。なんでも、大分県出身の建築家磯崎新の設計によるものと か。 駅を出ると、早速観光用の馬車が待っていた。乗って廻るも悪くないが、ここは自分の足で廻ることにし た。なお、散策路辺りでは人力車が客の呼び込みをやっていた。 由布院は由布岳(1584)麓の温泉地だ。保養温泉地だったが、20年ほど前から観光温泉地として、特に若い 女性に、人気のある温泉地だ。 由布院駅から由布岳裾の金鱗湖辺りまでが由布院観光スポットのようだ。 金鱗湖に向う散策路を行くと宿や美術館といったものが木々の間に点在するのが認められるが、散策路に 面してはお土産、雑貨、食べ物を売るちょっと小奇麗な店が軒を並べている。 食べ物では豆乳を使った製品をよく見かけた。「湯の坪」という露地で豆乳アイスクリームを買って、店 先の縁台に腰掛けてたべた。さっぱりした感じでおいしかった。しかし、格段に美味しいと言うわけでも なかった。 途中に「香椎荘」があった。2・26事件(昭和11年、1936)で戒厳司令官となった香椎浩平陸軍中 将の旧別荘だったそうで、現在は宿、料理屋となっている。 金鱗湖は木々に囲まれた山の中の極普通の池だった。 「金鱗湖は温泉が湧いていて水温が高く、冬に霧が出やすく、霧がかかった光景がいいんですよ。今は普 通に池と思われても仕方が無いでしょう。」と宿の女将が言っていた。 金鱗湖の名は、明治時代に、儒学者・毛利空桑が湖を眺めている時に魚が跳ね、うろこが夕日に照らされ て金色に輝いていたのを見たことに由来するそうだ。 由布岳は由布院へ着いた頃はよく見えたが、金鱗湖を見た帰りに写真を撮ろうとした時は雲にすっぽりと 隠れていた。 因みに、湯布院と書くこともあるが、湯平村と旧由布院町が合併して湯布院町となったからで、現在は 由布院市湯布院町である。
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九州紀行
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