ぶらりぶらり見て歩記

最初の目論見とは異なり、最近は寺社巡りが主になりました(^o^)

関東紀聞

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柴又帝釈天の帝釈堂の内外には数多くの木彫がほどこされている。

特に帝釈堂内陣の外側にある、十枚の胴羽目彫刻は、仏教経典の中でも最も有名な「法華経」の説話から

選んだ題材を元にして彫刻されたもので、大正末期から昭和9年にわたる十数年の年月をかけて完成した

ものである。

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           左前面 塔供養の図
今、日月灯明仏の眉間から光が放たれると、東方一万八千の仏国土が照らし出される。それらの仏国土
では盛んに塔供養が行われているのが見える。
この様な光景が見られることは、「法華経」が演説される前触れである。


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            左中面 三車火宅の図
三車とは、羊、鹿、牛が引く三種の車のこと。火宅とは燃える家のこと。
我々凡夫は火宅の中で遊びたわむれる子供と同じで何の怖れも感じない。
父親は子供たちを救出する為に、三つの車を用意した。


イメージ 3

            左奥面 慈雨等潤の図
仏の慈悲深い教えは、あまねく地上に潤す慈雨と同じ。今、雷神と風神が現れて雨を降らし、大地には
緑があふれ、様々な花々が咲き誇る。天人たちも地上の楽園に舞い降りてきた。


イメージ 4   裏左面 法師修行の図
インドでは、法師たちが森の中や洞窟の中で、独り静かに修行している。しかし、虎や狼の危険があり、
心淋しく、修行は厳しいものだ。
その修行を励ます為に、仏が現れたり、象に乗った普賢菩薩が姿を現す。


イメージ 5   裏左中面 多宝塔出現の図
「法華経」を信仰するところでは、多宝塔(多宝如来の塔)が、地上から湧き出してきて、人々の信仰を褒め讃える。人々は歓喜にふるえ、一心にその塔を礼拝する。
人々の顔には法悦の微笑が浮かんでいる。


イメージ 6   裏右中面 千載給仕の図
阿私仙(アシセン)という仙人が、「法華経」という尊い教えを持っていた。
この仙人について私は千年の間、給仕の誠をを捧げ、、水を汲み、薪を拾い、果の実を採り、ある時には仙人の腰掛となった。
法華経を知りたい為の修行であった。


イメージ 7   裏右面 龍女成仏の図
「法華経」では、女性が成仏できることを説示している。
今、竜王の娘で、八歳になる智慧にすぐれ弁舌さわやかなこの娘は、多くの教えを理解し、不動の境地に達した。
波の上にあって龍女が宝珠を仏に献げている。


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            右奥面 病即消滅の図
「法華経」は、全世界の人々の病の良薬である。
もし、ある人が病に罹り、この「法華経」を聞く幸運に恵まれたら、たちどころに病はなおり、不老不死の境地を得ることができる。


イメージ 9

            右中面 常不軽菩薩受難の図、法華経功徳の図
常不軽菩薩は、「常に人を軽蔑しない」という修行をしていたが、却って迫害を受けた。
又「法華経」は、寒さに火を得た様に、子のところに母親が来たように、渡り舟を得た様に、闇に灯りを得た様に、救いの道を示す。


イメージ 10

            右前面 法師守護の図
「法華経」は受持、読、誦、解説、書写することを、法師の五種の修行という。
まず経をたもつことを誓い、読み、あるいは誦して、解き明かし、経文を書写して法華経を広める。
修行する法師を天人も阿修羅も協力して守護する。

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