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時々薄日が差す曇り空の金沢に着いた時は、13時を少々過ぎていた。 金沢城や兼六園の直ぐ手前にある旧県庁舎「しいのき迎賓館」に赴いた。 ここは大正13年(1924)築の旧県庁舎がリニューアルして平成22年(2010)に石川県政記念「しいのき迎賓 館」としてオープンしたもので、ギャラリー、レストラン、会議室となっている。 広坂通り側は正面玄関前両側には天然記念物にもなっている立派な枝振りの「堂形シイノキ」が植え込ま れ、タイル張りの格調高い外壁となっている。反対側にまわると、サンルームを思わせる様なガラス張り となって、金沢城の石垣や杜を広い柴原越しに一望できた。 正面玄関前の一対の「堂形シイノキ」は藩政時代から植えられているものだそうだ。 「堂形」はこの辺りが、藩政時代、京都の三十三間堂を模した堂形の弓の練習場「的場」や(堂形)米蔵 が置かれたことからこう呼ばれたものだ。 樹齢300年以上と言われる「堂形シイノキ」は長い間大切に育成されてきた為か、現在でも旺盛な樹勢を 保っている。 建物は大正時代に建替えられたものであるが、建物正面と一体となった景観は永く県民に親しまれ、この 地のシンボルとして存在しているようだ。 石川県政記念「しいのき迎賓館」斜面 前庭の花壇にはルピナスヤシランが咲いていた。 石川県政記念「しいのき迎賓館」正面 向かって左の堂形シイノキは根元周囲12.2m、目通し幹廻り5.2m、高さ約13m 向かって右の堂形シイノキは根元周囲12.0m、目通し幹廻り7.4m、高さ約12m 堂形シイノキ なだらかな傾斜の築山状の土地に生育していることから、根が築山を抱えるように地中に伸張し、独特の美しい樹形を保ってきている。 明治時代の県庁 明治時代に石川県庁が置かれた頃の絵葉書や写真に「堂形シイノキ」の姿が見られる。 |
北陸紀行
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