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今出川通りから新町通りを北に上ると同志社大学新町校舎に出会う。 その東向かいに三時知恩寺が建っていた。 14世紀半ばの室町時代、後光厳天皇の皇女・見子(ケンシ)内親王が創建した浄土宗の尼門跡寺院である。 叔父・崇光天皇の旧御所「入江殿(イリエドノ)を寺院に改め、宮中に安置されていた唐の善導大師像を祀っ たことから、「入江御所」とも呼ばれた。 足利第三代将軍義満の娘・覚窓性仙尼(カクショウセンニ)が入寺「知恩寺」と号した。 篤く浄土宗に帰依し、宮中で善導大師の六時礼讃を務められた後柏原天皇(在位1500〜1526)により、 昼の三回(三時)は当寺で勤修するようになったことから、寺号を「三時知恩寺」に改めたとされる。 以後皇女や摂家の息女の入寺が明治維新まで続いた。 特に五摂家筆頭の近衛家と関わりが深いじいとされる。 天明8年(1788)の大火で堂宇が焼失し、現在の本堂はその後の再建時に大徳寺山内の学問所を移築、書院 は、桃園天皇の女御・恭礼門院の御殿を賜ったものという。 京の冬の旅ー非公開文化財特別公開の一環として1月10〜3月18日の期間、一般公開していた。 本堂では秘仏の善導大師像(文禄5年作)、狩野永納の「花鳥図屏風」、書院では「源氏物語」図の扇面を 貼り付けた襖絵、円山応挙の「えり魚図」の襖絵、蓬莱の庭といわれる枯山水庭園などを拝観できた。 蓬莱の庭 |
京洛逍遥
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