ーーー祖谷の粉引き唄ーーー
大歩危から20分ほど山間部にはいると、かの有名な祖谷のかずら橋に着いた。
周りは険しい山々で囲まれ、人家も山肌にへばりつくように点在している。耕地はほとんど無い。 かずら橋はこのような所のV字渓谷を渡していた。長さ約45m、幅約2m、水面からの高さ約14m、で、強度部は流石に目立たないようにしたワイヤーであるが、ほとんどは山野に自生する「シラクチカズラ」を編んだもので造られ、歩くとゆらゆら揺れる。さらに、さな木(渡し木)とさな木の隙間から谷底が眼に入り、上を見ても下を見ても怖い、スリル満点だ。しかし、かずら橋が架かる渓谷はうつくしい。 源平の戦に敗れた平国盛が安徳天皇を奉じて祖谷に入り、土着したと言う平家落人伝説とかずら橋のこの秘境を訪れる観光客は、年に30万人以上に上るとのこと。よく理解できた。 しかし、 はここの風景を眺めているうち、高知のはりまや橋、札幌の時計台を始めて見た時と似た感慨を覚えた。かって、知人が、パンフレットを見て期待を膨らませている にこう言った。「パンフレットはビキニの女の子に似ている。多くを見せつけるが、全てを見せている訳ではない。隠すところは隠している。」 この時、「少しエロティックだ」と思ったぐらいで、聞き流してしまったが、今では至言だと思っている。 |
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はここの風景を眺めているうち、高知のはりまや橋、札幌の時計台を始めて見た時と似た感慨を覚えた。


