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南禅寺三門の楼上より南側眼下に天授庵が眺められる。 正門、優雅な杮皮葺屋根の本堂と本瓦葺の庫裡、庭園の一部と分る。 天授庵は南禅寺の開山第一世大明国師無関普門禅師を奉祀する南禅寺の開山塔である、山内で最も由緒あ る塔頭寺院である。 亀山上皇は文永元年(1264)離宮「禅林寺殿」を営んだが、ほどなくして妖怪が出現し悩ませた。 当時の東福寺の第三世住持大明国師がこれを坐禅するのみで鎮めたので、亀山上皇は大明国師 に深く帰依し、後に離宮を施捨して禅寺にした時開山とした。 しかし、大明国師無関普門禅師は既に老境にあり、寺として整わぬ内に正応4年(1291)東福寺にて 80歳の生涯を終えた。 暦応3年(1337)南禅寺第十五世住持・虎関師練の努力により開山塔建立し、光厳上皇より塔を霊光と名付 け、庵を天授と名付くとの勅状を賜った。これが天授庵の開創である。 しかし、文永4年(1447)の南禅寺の大火に類焼し、さらに応仁の兵火(1469)に見舞われ荒廃した。 およそ130年後の慶長7年(1602)細川幽斎の寄進により、現存の本堂をはじめ旧時の面目を復興し 今日に至っている。 本堂には長谷川等伯の襖絵(重文)などがあるが、本堂をはじめ建物内は残念ながら公開されておらず、 外回りの本堂前庭(東庭)、書院南庭のみが公開されていた。 本堂前庭(東庭)は枯山水、南庭は池泉回遊式と変化に富んでいるのが特色であった。
本堂前庭
本堂前庭 本堂前庭(東庭)は枯山水で正門より本堂に井たる幾何学的な石畳を軸として配するに数個の石と白沙を持ってし、これに緑苔を添えたもので、禅宗寺院らしい簡素な美しさを持っている。 書院南庭 書院南庭 暦応4年(1338)本庵創建当時に作庭された池泉回遊式の庭園。明治初年に一部改造が行われたが、庭の生命とも言うべき地割は作庭時のままと言われている。 |
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2011年03月09日
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