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白毫寺の拝観を終え、来た路を戻っていたら、新薬師寺の近くに、不空院というお寺があった。 新薬師寺に向う時ほとんど見過ごしたお寺だったが、参拝者の姿を結構見かけたので興味が湧いて境内に 入った。 不空院は山号を春日山といい、真言律宗の寺院で、別名福井大師とも言われ、本尊は不空羂索観音坐像 (鎌倉時代 重文)である。 「大乗院寺社雑記」などによると、奈良時代、中国から渡来した鑑真和上がここに住んだという。 平安時代には藤原冬嗣が亡き父の願いによって興福寺南円堂を建立するが、その前に弘法大師空海が此の 寺で、南円堂の雛形として八角堂を建立し、本尊不空羂索観音を造顕して額文をも書いたとある。 鎌倉時代には、南都の戒律復興運動のうねりの中で、有名な自誓受戒をした不空院円晴、西大寺叡尊、 唐招提寺覚盛、西方寺有厳の4律僧がここで戒律を講じ、多くの衆生に戒を授けたという。 この頃、釈迦堂や多くの僧坊、鎮守社なども整い、特に弁財天侵攻も盛んで「福院」とも呼ばれ活況を 呈した。 室町時代からは沈滞気味で、江戸時代、安政の大地震によって堂宇も殆ど崩壊し、後には仮堂だけで無住 に近い状態で、荒廃したまま近代を迎えた。 大正時代、三谷弘厳師が現本堂の建立を始め寺域を整えて、現在の寺観に復興した、 と門前の説明板に記載してあった。 境内では何やら工事をやっていたので、真直ぐ本堂に行き参拝した。 本堂賽銭箱近く、本堂正面に狸の置物がおいてあった。単なる飾りだろうか? 本尊:不空羂索観音坐像 |
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2012年10月15日
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