ぶらりぶらり見て歩記

最初の目論見とは異なり、最近は寺社巡りが主になりました(^o^)

過去の投稿日別表示

[ リスト | 詳細 ]

全1ページ

[1]


東山五条でバスを降りて、西北方向に行くと六波羅蜜寺があった。

西国三十三箇所第17番札所で知られているが、それよりも空也上人像(運慶の四男康勝作 重文)や平清

盛坐像(鎌倉時代 重文)などよく知られたものを含む秀作の仏像を収蔵しており、それを拝観するため

訪れたのだった。

六波羅蜜寺は山号を補陀洛山と号する真言宗智山派の寺院である。

開基は空也上人、創建は天暦5年(951)とされる。

空也上人は、醍醐天皇の第二皇子で、若くして出家し、歓喜踊躍しつつ念仏を唱えたことで知られ、「市

の聖」、「阿弥陀聖」とも言われ、今に伝わる六斎念仏の始祖である。

ひとたびも 南無阿弥陀佛と いう人の はちすの上に のぼらぬはなし
                                                  空也(「拾遺和歌集」)

天暦5年(951)都に疫病が流行した時、空也上人が病魔退散を祈願して十一面観音を彫り、市中を曳き、

念仏を唱えながら歩いた。

また、仏前に供えた結び昆布と梅干が入ったお茶「皇服茶(オウフクチャ)」を人々に授け、疫病を鎮めたとい

う。

そして、亡くなった人々を供養するため一堂を建立し、十一面観音像(本尊、秘仏、国宝)を祀ったのが寺

の始まりと伝えられる。寺は当初西光寺と呼ばれた。

空也上人没後、高弟の中信上人によりその規模は増大し、六波羅蜜寺と改称すると共に、荘厳華麗な天台

別院として栄えた。

平安末期、平忠盛が宿営してから、清盛、重盛に至り、広大な境内に権勢を誇る平家一門の邸宅が並び、

その数五千二百余に及んだという。

六波羅殿のご一家の君達いひてんしかば、花族も英雄も 面をむかへ肩を並べる人なし。

されば、入道相国のこじゅうと、平大納言時忠卿の宣ひけるは、「此の一門にあらざらむ人は、皆

人非人なるべし」とぞ宣ひける。(「平家物語」巻第一 禿髪)と驕った平家であったが、

久しからず、唯 春の夢の如く 寿永2年(1183)平家没落した。

六波羅蜜寺は、その時の兵火を受け、本堂を除く、諸堂は類焼した。

その後もしばしば兵火に遭い、その都度修復されてきたが、明治以降荒廃し寺域も縮小した。

本堂裏の宝物殿には冒頭に記したものを加え、平安・鎌倉時代の仏像(多くは重文)多数や、平家一門が建

礼門院徳子の男子出産を祈願した多数の泥塔、建礼門院愛用の硯等が展示されていた。

宝物殿に展示された仏像は素晴らしいものであった。しかも直に詳細に拝見することができた。

しかし、こうして拝見することに少し躊躇する気持ちがあり、いつもジレンマを覚えるのであった。

と言うのも、外の美術品ならともかく、信仰の対象である仏像はやはり置かれる環境も又大切だと思うか

らだ。



イメージ 1六波羅蜜寺
左側が弁財天堂、右側が本堂



イメージ 2 イメージ 3
                               弁財天堂
巳成金弁財天とも言われ、都七福神の一つ



イメージ 4 イメージ 5
                                絵 馬


イメージ 8 イメージ 9
                                本 堂
貞治2年/正平18年(1363)再建 重文
昭和41年(1966)から4年かけて開隊修理され、丹の色鮮やかに蘇った。
中央に、本尊十一面観音立像(国宝)、左に薬師如来坐像、右に地蔵菩薩立像を納め、扉を閉めた厨子が三基が須弥壇に並ぶ。
西国三十三ヶ所第17番札所
重くとも 五つの罪は よもあらじ 六波羅堂へ 参る身なれば


イメージ 7清盛塚
本堂と弁財天堂の間に、阿古屋塚と並んでいる。
以前訪れた時は露天であった。
最近覆屋が設けられた様だ。


イメージ 6阿古屋塚
阿古屋は歌舞伎、浄瑠璃に登場する白拍子の名
阿古屋の菩提を弔うため鎌倉時代建立
石造宝塔は鎌倉時代の作であるが、
その下の台座は古墳時代の石棺の蓋を用いている。

歌舞伎:壇ノ浦兜軍記「阿古屋」

代官・秩父庄司重忠は、平家の残党・悪七兵衛景清の行方を捜すため、景清の想い人で五条坂に住む白拍子・阿古屋を捕らえ、景清の所在を質す。
阿古屋は知らぬと申し開きするので、詮議のために、琴、三味線、胡弓などを弾かせる。
彼女が奏でる調べに一点の乱れがないことに感動した重忠は、阿古屋は本当に景清の所在を知らないのだと確信し釈放する。

全1ページ

[1]


よしもとブログランキング

もっと見る

プライバシー -  利用規約 -  メディアステートメント -  ガイドライン -  順守事項 -  ご意見・ご要望 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.

みんなの更新記事