ぶらりぶらり見て歩記

最初の目論見とは異なり、最近は寺社巡りが主になりました(^o^)

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新田義貞の墓所がある称念寺からタクシーでJR丸岡駅に着いた。

ちょうど一時間に1本くらいしかない列車が出て行ったところだった。

やむなく丸岡駅の駅舎で、ポカリスエットで水分の補給しながらTVを見て1時間余りを過ごした。

福井で特急に乗り換え帰神するつもりだったが、予定を変え、福井駅で降りて新田義貞戦没伝説地である

「新田塚」へ行くことにした。

駅前から「幾久新田塚行」のバスで10分ほど、「新田塚」バス停の目の前にあった。

木々が茂り境内の中央に参道があり、その奥に祠があるといった、一見、神社風の感じの公園であった。

建武3年(延元元年 1336)新田義貞は南朝勢力回復のため、尊良・恒良の2親王を奉じて敦賀の金ケ崎城

に入った。

しかし、足利方の大軍に攻められ、翌建武4年約半年の籠城の末落城した。

落城直前脱出していた新田義貞は北陸道での勢力を挽回し、建武5年(延元3年、暦応元年 1338)府中(現

越前市)の新善光寺城を根拠とする足利方の守護・斯波高経を撃破した。

破れた高経は足羽(アスワ)城に逃れた。

建武5年閏7月2日足羽の城に寄すべしと、かねて催されたりければ、国中の官軍河合の庄へ

馳せ集まる。その勢あたかも雲霞の如し。」(「太平記」巻第20 水練栗毛属強の事)

と言われる大軍を7手に分け、足羽7城に攻め入った。

だが、なかでもすぐに落ちるか見えた藤島城は夕方近くになっても制圧しかねていた。

これを見た義貞は、わずか50余騎の手勢を率いて、督戦のため前線に向かった。

ところが、途中灯明寺畷で足利方の細川出羽守等率いる300騎と遭遇した。

左右を深田に囲まれ身動きのできない義貞軍は次々射落とされた。

駿馬に一鞭をすすめらる。この馬名誉の駿足なりければ、一、二丈の堀をば前にたやすく超えける

が、五筋まで射立てられた矢にや弱りたりけん、小溝一つ飛び超えかねて屏風を帰す如く岸の下にぞ

倒れたりける

義貞弓手の足を敷かれて、起き上がらんとし玉ふところに、白羽の箭一筋膝の口にぞ立つたりける

義貞今は叶はじと思はれけん、腰刀抜いて自ら腹掻き切って畔の影にぞ伏し玉ひける。」
                      (「太平記」巻第20 足羽合戦義貞自害の事)

こうして義貞はあえなく戦死し、頸は京都に送られてさらされ、遺骸は往生院(現丸岡市 称念寺)に

葬られた、と「太平記」は伝える。

300余年後の江戸時代、明暦2年(1656)地元の百姓が水田から偶然古兜を堀だし、家に持ち帰り物入れに

使っていた。

それを福井藩士で軍学者でもあった井原番右衛門が目にし、調べた所、兜の表には「三十番神の神号」、

裏面には「元応元年(1319)八月相模国」などの刻字があった。

番右衛門は古書により義貞の兜には同様の文字が彫ってあり、また、戦死場所もこの辺りと聞いていたの

で、あるいは義貞の兜かもしれないと思った。

そこで、第四代藩主・松平光通(ミツミチ)に献上した。

光通は改めて調査した結果義貞の兜らしいと判明したので、万治3年(1660)兜が発見された場所に塚を設

け、「暦応元年閏七月二日新田義貞戦死此所」と刻んだ石碑を建立した。

それが現在の「新田塚」である。祠(覆い屋)の中に光通が建立した石碑があった。

隙間から覗いてみると、350年以上たっているにも係わらず、石碑表面の刻字は良く読めた。




イメージ 1  新田塚
通りから見たもの。
参道の奥に塚がある。



イメージ 2  新田塚標柱
参道入り口、向かって右手に建つ。
昭和3年建立されたもので、
「史蹟 灯明寺畷新田義貞戦没伝説地」
と刻まれている。



イメージ 3  新田塚
祠(覆い屋)の中に石碑が建っている。



イメージ 4  祠の中の石碑
万治3年(1660)福井藩主・松平光通が建てたもので、
「暦応元年閏七月二日新田義貞戦死此所」
と刻まれている


明治3年(1870)17代藩主・松平茂昭(モチアキ)が一祠を建て、明治9年(1876)別格官幣社に列せられ、「藤島

神社」の号が附された。

同社は明治34年(1901)足羽山に遷され現在に至っている。

当の兜は松平家が秘蔵していたが、明治10年(1877)藤島神社に献納された(重文)。

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