ぶらりぶらり見て歩記

最初の目論見とは異なり、最近は寺社巡りが主になりました(^o^)

関東紀聞

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東照宮参拝を終えて、雨の「いろは坂」を上り華厳の瀧にむかう。

40分ほどで華厳の瀧展望台に着いた。幸いに強く降っていた雨は止んでいたが、

周囲は霧で真っ白だった。  ただ、どこからともなく滝の音が轟く。

展望台に立ち、東照宮で旅の無事を祈祷した結果がこの有様かと、僅かに怒りを覚えながら、瀧があると

思われる辺りを見つめていた。

すると、霧は一部が割けて瀧の姿を見せ始めた。その迫力に思わず歓声をあげた。


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華厳の瀧は、男体山の噴火により堰き止められた中禅寺湖から流れる流出口である大谷川にある瀧で、

落差は97m。

日光開山の祖といわれる勝道上人が神護景雲元年(767)男体山(二荒山)を登った時中禅寺湖などと共に

発見し、「華厳の瀧」と名付けたといわれる。

華厳の瀧はかって自殺の名所だったことがある。

明治36年(1903)5月旧制一高生の藤村操が傍らのミズナラの木に「巌頭之感」という一文を残し投身自殺

した。

エリート学生の厭世観によると見られる投身自殺は、当時の社会に衝撃を与え、それに感化された若者の

自殺が続いたのだ。ただ、藤村操の死は厭世観ではなく、失恋によるためだとの説もある。

瀧を見ながら、以前来た時にガイドから聞いたこんな事を思い出していた。


巌頭之感

悠々たる哉天壌  遼々たる哉古今 五尺の小躯を以て 此大をはからむとす

ホレーショの哲学 竟に何等のオーソリチィーに値するものぞ

萬有の真相は唯一言にして悉す 曰く「不可解」

我この恨を懐いて煩悶 終に死を決するに至る 既に巌頭に立つに及んで胸中何等の不安あるなし

始めて知る 大なる悲観は大なる楽観に一致するを

陽明門をくぐると、正面に唐門その奥は御本社といわれる東照宮の中心建物で、拝殿、石の間、本殿が連

なる。  そして、陽明門の左右の廻廊が延び、御本社を囲む。

廻廊で囲まれた境内には、向って左手に神輿舎、右手には神楽殿、祈祷殿があり、東廻廊の潜門からは奥

宮に続く。

それらを見学した(拝殿内での説明は神主さんだった)後、祈祷殿に昇殿して、旅行無事、家内安全、

病気平癒、商売繁盛、云々を祈願の祈祷を受けた。

拝殿内では神主さんから説明を受けた。左右の羽目には狩野探幽・安信の唐獅子、天井には狩野一門によ

る140の龍の絵が描かれていた。なお、柱は金箔を張り替えた為、養生で隠れてしまっていたのは

残念であった。

江戸時代、拝殿に昇殿出来たのは諸大名だけで、庶民は許されなかった。

:)が着座している場所は60万石クラスかと変な自己満足をした。

この後、社務所で直会とお札の授与を受け、外に出たときは、いつの間にか相当の雨が降っていた。

イメージ 1 廻 廊
陽明門の左右に延びる建物。国宝
廻廊内側の柱や、床、壁、屋根裏などは総朱塗り
数々の鳥獣花木の彫刻が施されている。
陽明門左手の一部はお札や御守、お神酒の授与所となっており、お神酒はウイスキーであろうか?ウイスキー樽が置いてあった。


イメージ 2 眠り猫
廻廊は数々の鳥獣花木の彫刻が施されているが中でも有名なのが奥宮に通じる東廻廊潜戸の眠り猫、
左甚五郎作
牡丹の花作下に日の光を浴びて子猫が転寝している。
題意は諸説あるが裏には竹林に遊ぶ雀があり、猫が眠っているから雀も遊んでいられる、つまり平和の象徴という解釈がある。
思っていたよりはるかに小さい。実は昔、ここに来て見た事があるのだが、TVや写真帳などを見ている内に大きいと思い込んでしまったかもしれない。



イメージ 3 神輿舎
春(5/18)秋(10/17)の渡御祭に使われる3基のみこしを収める建物、重文


イメージ 4 神輿舎内部
3基の神輿の内、中央が主祭神の徳川家康、右側が副祭神の豊臣秀吉、左側が副祭神の源頼朝
天井の絵は狩野了琢の「天女舞楽の図」


イメージ 5 神楽殿
3間あり、前2間は舞台、後1間は装束の間。
春秋の大祭の時、八乙女が神楽を奏する。


イメージ 6 祈祷殿(上社務所)
重文、結婚式、初宮などのご祈祷が行われる。
江戸時代、日光門主(輪王寺宮)が護摩を焚いて天下泰平を祈願したという護摩堂
明治の神仏分離に際して仏教的建物として境内から移転を命ぜられたが、社務所として使用することで据え置かれたという。今でも正式名称は上社務所。



イメージ 7 唐門
桁行3m、梁間2mの小さな門(国宝)
胡粉(貝殻をすりつぶして作った白色の顔料)で塗られている。
戸には梅や牡丹、七福神、七賢人、舜帝朝見の儀 などの彫刻
柱には唐木の寄木細工で昇竜、降龍の彫刻があり、屋根には鰭切れ(ヒレキレ)の龍(昼の守)とツツガ(夜の守)が飾られている。
この先、拝殿、石の間、本殿と続く。
唐門及びその周辺は修理工事中であった。


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唐門の彫刻

陽明門に来た。東照宮を代表する建物(国宝)だ。

高さ11m、正面長さが7m、奥行きが4.4mの二層造りで、江戸時代初期の工芸・装飾技術のすべて

を結集したといわれている。

約500の鳥獣花木の彫刻で飾られ、一日中見ていても飽きないことから「日暮門」とも呼ばれてい

る。

イメージ 1

                             陽明門
京都御所12門の一つ東の正門「陽明門」から名を付けたといわれるが、東照宮の陽明門は南向きだ。


イメージ 2

                            上層彫刻部分
扁額のしたには龍が彫られ
上層高欄に「千人唐子の知恵遊び」と呼ばれ、子供の遊びをテーマにしている
下層に聖人・賢人の寛いでいる姿が彫られている。


イメージ 3 イメージ 4
                              随  神
表側には左右に随神が安置されている。
門の柱は12本、柱は胡粉(貝殻を磨り潰して作った白色の顔料)でぬった渦巻状の紋様が描かれている



イメージ 5 イメージ 6
                              狛  犬
内側には左右に狛犬が安置されている。
12本の柱の内、内側の左側の柱一本だけ紋の向きを上下逆になっている。この柱が「魔除けの逆柱」と言われ、この建物が未完であることを表し、「完成した時から崩壊が始まる」という考えを逆手にとって、永続を願ったまじないと言われている。
表門(仁王門)と、かの有名な陽明門との間の境内には、神厩舎三神庫、石燈籠のほか、手水舎、輪蔵、

鐘楼、鼓楼が建ち並び、否が応にも徳川幕府の威光を見せ付ける。

元禄2年4月1日(1689・5・9)日光を訪れた松尾芭蕉は、「奥の細道」に次ぎの様に書き記している。

卯月朔日 御山に詣拝す 往昔 此御山を二荒山と書きしを 空海大師開基のとき 日光と改給ふ

千歳未来をさとり給ふにや 今御光一天にかがやきて 恩沢八荒にあふれ 四民安堵の栖穏やかなり

猶 憚多くて筆をさし置ぬ
       あらたうと  青葉若葉の  日の光

芭蕉の他の文章からすると、お上に少し胡麻を擦っている感じがするのは:)だけだろうか?


イメージ 1 手水舎
重文、屋根の下には逆巻く波と飛龍の彫刻がある。
唐破風の屋形柱は花崗岩製。
水盤は元和4年(1618)佐賀藩主鍋島勝茂の奉納
サイフォンの原理で水が湧き出す仕組みになっている


イメージ 2 輪 蔵
八角形の回転式大書庫が安置されており、そこに天海版一切経1456部6323巻を収めている



イメージ 3 南蛮鉄燈籠
仙台藩伊達政宗が奉納 
ポルトガルから鉄を運んで鋳造したもの
境内燈籠中最も有名


イメージ 4 玉垣の獅子?
陽明門近くの玉垣を支える石造物
獅子?それとも狛犬?が後ろ足で支えている姿勢だ


イメージ 5 鐘 楼
78個の彫刻飾りがある


イメージ 6 廻燈籠
寛永20年(1643)オランダから奉納
中心に軸柱があり自由に回転する
上部に飾られた葵の紋が全部逆さになっており、
「逆紋の廻り燈籠」ともいう


イメージ 7 鼓 楼
鐘楼と大きさはほぼ同じだが彫刻飾りは38しかない


イメージ 8 唐銅鳥居
陽明門の前に建つ銅製の鳥居、高さ6m
日本で最初に造られた青銅製鳥居で柱の足元には仏教様式の蓮の花弁が描かれている。
奥正面は陽明門、向って右側に鐘楼、石垣の下に南蛮鉄燈籠(2基のうち1基は鳥居の柱で隠れている)、左側に、廻燈籠、鼓楼が並んでいる。

     

表門をくぐり、直ぐ左手に神厩舎が建っている。

豪華絢爛た建物が並ぶ東照宮の境内にあって、唯一の素木つくりである。

長押上に飾られた三猿の彫刻は「見ざる、言わざる、聞かざる」といって有名だが、この三猿の場面を含

め8枚飾られており、人の一生の物語となっているそうだ。

なお、神猿彫刻は猿が馬の健康安全を守るという信仰に基づいているそうだ。

イメージ 1

                          神厩舎
向って右側は馬を扱う役人の詰め所で畳敷きになっている。
長押上の神猿の彫刻は正面に5枚、右側面に3枚、計8枚飾られている。



イメージ 2第1枚目
母猿が手をかざして子猿の将来を見ている


イメージ 3第2枚目
子供の時は、悪いことに「見ざる、言わざる、聞かざる」の教え
8枚の中で最も有名な彫刻


イメージ 4第3枚目
まだ一人立ちしていないで座っている子猿


イメージ 5第4枚目
志を抱いて天を仰ぐ子猿


イメージ 6第5枚目
崖っぷちに立ち、苦難に向う子猿



イメージ 7第6枚目
恋に悩み、物思いに耽る子猿


イメージ 8第7枚目
結婚し、荒波を乗り越えていこうと決意する子猿


イメージ 9第8枚目
子を授かり、子猿も母親に、
そして、物語は1枚目に戻る。

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