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謡蹟探訪会 〜千年の都、栄枯盛衰のものがたり 其の2〜
謡蹟探訪会は、お能の史蹟を訪ねる会です。能楽師の説明を聞きながらお能の舞台となった場所、登場人物の足跡や意外なところにある供養塔、遺品の納められているところなどを訪ねます。 
 
平成30年9月5日(水)
「定家」「土蜘蛛」「源氏供養」「遊行柳」など
蹴鞠の庭の面 四本の木蔭枝たれて 暮に数ある沓の音‥(遊行柳より)
集合地:京都市営地下鉄烏丸線今出川駅4番出口前
集合時間:10時*3時半頃終了予定 ●昼食現地飲食店
訪ねるところ(予定)
白峯神宮、観世井、首途八幡宮、式子内親王墓、石像寺(定家墓)、
えんま堂(紫式部供養塔)、千本釈迦堂、北野天満宮(土蜘蛛墓、老松社など)など
 
 
平成30年10月17日(水)
「鞍馬天狗」「土蜘蛛」「雲林院」「俊寛」など
如月や まだ宵なれど月は入り 我等は出づる戀路かな‥(雲林院より)
集合地:京都市営地下鉄烏丸線北大路駅南改札前
集合時間:10時*3時半頃終了予定 ●昼食現地飲食店
訪ねるところ(予定)大徳寺(康頼墓、紫式部碑、出雲阿国墓など)、
牛若丸誕生井、胞衣塚、義経産湯井跡、光念寺(常盤腹帯地蔵)、
上品蓮台寺(頼光塚)、ときわ井、雲林院など
 
○ご案内 観世流能楽師 山下あさの  
奈良・大阪・広島にて謡曲・仕舞お稽古致しております。
○参加費 各回1500円(交通費・拝観料・食事代別)当日お支払いください
○会 員  会費 5回分前納5千円(4月・10月納入) 
※月割で会費を前納頂くと途中入会可能です。1月・8月は探訪会は開催しません。
※ご入会頂くと欠席時も当日の資料と謡蹟探訪会のご案内をお送りします。
○歩きやすい服装でご参加ください。お急ぎの方は途中お帰り自由です。
○参加者は15名くらいです。おひとりでのご参加も歓迎です。
○お問い合わせ・お申し込み Tel/090−4691−0856(山下)
Fax0-6945-5755   E-mailasobiza@asobiza.com

観世流能楽師 山下あさの オフィシャルサイトからもお申し込み頂けます











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能「野守」のシテをつとめます。
古くは雄略天皇の時代、奈良の野を守る
翁(実は鬼)が持つ、真実を隈なく映す
鏡のお話です。
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https://www.asanoyamashita.com/events/neng-gong-yan-tanimachi-neng

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去る6月10日、広島で能「天鼓」を読む講座を開催した。
いつものように沢山の方が真剣に聴いて下さった。

天鼓は難しい能ではない。
前シテは老人。
歳とって授かった我が子を亡くして嘆き暮らしている。

身籠るとき妻は夢を見た。
天から鼓が降って胎内に宿る夢。
生まれた男子は天鼓と名付けた。
その後本物の鼓が降り下る。
少年が打つと極めて美しい音を出す。

皇帝は噂をきいて、鼓を召し上げた。
少年は鼓を抱いて山へ逃げ込んだが、
捕らえられ、罰として川へ沈められてしまった。

皇帝の使いが老父を呼び出し、
召し上げた鼓を打ちに来いという。
誰が打っても鳴らないからだ。

なんという手前勝手な命令か。
最愛の息子の命を、己の享楽のために奪っておきながら。
いや、つまり罪人の父親は生きていてはならぬということか。

複雑な想いを抱えながら宮殿へ向かう老人。
もう逃れることはできない。
薄氷を踏む思いで鼓へと歩み、
おそるおそる打つのである‥

後半は、河畔での少年天鼓の供養の楽奏となる。
少年の霊が川面に浮かび、弔いを喜び鼓を打って舞い戯れる。


なんとも身勝手な皇帝は、秦の始皇帝がモデルと考えて間違いないだろう。

【史記 始皇本紀第六より】

始皇帝は渭水(川)の南の御苑の中に、宮殿を造営させた。
まず前殿を阿房に造らせた。東西500歩、南北は50丈、
宮殿の上には1万人が座れるようにし、下には5丈の旗を立てられるようにした。
周囲には回廊を巡らせ、宮殿の下から直接南山に出られるようにした。
南山の頂上に敬意を表してそこに宮殿の入口を造った。
2階建ての渡り廊下を造り、阿房から渭水を渡って咸陽までつなげ、
夜空の北極星が回廊を伝い、天の川を渡って営室星に行くのを象ったのである。


「わしは超人になりたくて仕方ない。今後は自分のことを超人と言って、朕と言うのは止めよう」

この時以後、咸陽から半径200里以内の270の宮殿を、2階建ての渡り廊下や覆いをした

外から見えない道で相互につなげて、宮殿に充ちている几帳や鐘鼓や美女は、

それぞれの場所に登録し、他に移動できないようにした。
皇帝一行が訪れた場所を他言した者は死罪と定めた‥


人を人とも思わない傲慢さは、永遠の生命を求め、
宇宙を支配しようとした偉大な皇帝の業績の、負の側面といえる。

さてこのほどもっとも興味深く、講座の参加者も感心されていた資料がある。

【史記天官書より】

杵、臼四星,在危南。匏瓜,有青鄒閏蘿掘さ鹽貴。

南斗為廟,其北建星。建星者,旗也。牽牛為犧牲。其北河鼓。

河鼓大星,上將;左右,左右將。婺女,其北織女。織女,天女孫也。

『天官星占』曰

「匏瓜一名天雞、在河鼓東。牽牛一名天鼓、不與織女値者、陰陽不和。」


星座が地上に及ぼす影響などが記されている。

牽牛為犧牲

牽牛は天にささげる犧牲の牛を司る星である。

牽牛一名天鼓、不與織女値者、陰陽不和

牽牛の別名は、天鼓。織女には釣り合わないので、陰陽和せず。


つまり、「天鼓」は「牽牛」の別名だった。

わし座の三つ並んだ星を、鼓の形に見立てたのかもしれない。

能「天鼓」に原典となる物語はない。
作者が様々な伝承や史料からインスピレーションを得た創作だ。

人間界を統治し、より豊かな人間社会を構築しようとする
皇帝は、天を理想として人間の心を踏み外す。
天から降り下った星の少年は為政者に従わず、
あるべき場所へ還って行く。

皇帝に人間の心を呼び戻したのは、鼓の音だった。
老父の打つ鼓が音を出したとき、
紛れもなく息子の魂が助力したのだと、誰もが知った。

いつも犠牲となるのは無垢なる者だ。
少年は予め犠牲となることが定められて
地上に降ろされたに違いない。

川には天の川が投影し、天鼓はまるでプラネタリウムの
真ん中で舞っているようだ。

「人間の水は、南へと流れ、星はいつも北へと集まる。」
宇宙の道理を説く少年に、恨みや哀しみは感じられない。
無垢であり、きらきらとして、凛として、正しい。

それは天地を隔てた老父の見たかった愛息の姿だったのかもしれないと、
私は解釈している。

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梅田の文化教室、4月前半に欠席された生徒さんが来られた。
合気道の心得があり能に興味を持たれたという男性だ。
4月は決算期で忙しく……と言われるので
お仕事、なんでした?
とお聞きした。

あまり生徒さんのプライベートなことはこちらからはお聞きしないのだが。

その会話の分稽古時間が短くなるし、
聞いても全部を記憶してはいられないのでかえって失礼になってしまう。

生徒さんは、少し表情を曇らせながら
「りけいざい」を製造している工場の経理で……とおっしゃった。

りけいざい。わからない。
という顔をしたらご説明くださった。

いがたから、あ、鋳造という、金属の部品の型取りをするものがあるのですが、その金属を流し込む型は、砂でできているんですが、その砂から金属が剥がれやすくするために、型に塗っておくものを
りけいざいと言いまして。

離型剤 ね。

そこより「鋳型は砂でできていて」に、度肝をぬかれた。

高温の金属を流し込むと蒸発してしまう決着剤のようなもので固めてあり、
一回毎に崩してしまうらしい。

型の精度を保つためには、固い型を何度も使用するよりも合理的なのだろう。

「これは、奈良時代からある手法で……」

おお〜

「その、離型剤というのは、油のような感じですか?」

「いえ、黒鉛です。鉛筆の芯は黒鉛です。」

黒鉛は高温の溶解した金属にも耐えるものらしい。

ははあ〜

砂の種類は?昔の決着剤はニカワとか?
と興味は尽きない。

「だいたい説明しても、理解して頂けないのですが……」
と言われるが、おそらく知識も豊富で、
ご説明も的確だったのだろう。

しかしその映像を容易に想像できたのは
能にしばしば関わってくる「丹(に)=水銀朱」について調べたことがあったからだ。

銅製の仏像には当時は多く金メッキが施された。常温の液体状水銀にはあらゆる金属が溶解する。金を溶解した水銀を仏像に塗ると、銅も溶解し、金もろとも仏像にめりこむ。そこで水銀のみを蒸発させることによってメッキが完成する。
東大寺の大仏も、金メッキを施すのに水銀を用いた。
当時の日本において水銀は極めて重要な資源だったのだ。

神武東征の道にも、弘法大師の開いた霊場にも、いつも水銀朱=丹(に)があったのだ。

やがて丹は掘り尽くされ、また人体に有害であることがわかり、表舞台から消えていった。

しかし奈良時代から続く手法の離型剤に、矜持を以て今日も取り組む方がいて、それによって快適な社会生活は支えられている。

そのお話を興味深く聴くことができたのは、能の効用といえるだろう。

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能楽大連吟

〜謡曲「三輪みわ」〜

「三輪」の謡曲をマスターし、美しい仲秋の月に手向けます。

平成30年9月24日(祝・仲秋の名月)
19:30〜
三輪明神広島分祠にて謡曲「三輪」発表

第一回お稽古は6月10日。お気軽にご参加ください。

みんなで一緒に謡うので、初心者の方も楽しくご参加頂けます。
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募集要項
■一般 ¥5,000 / 学生 \3,000
(最初のご参加時にお支払い下さい)...
※参加費に含まれているもの
(1)お稽古代:期間中何度でもご参加頂けます 
(2)教材費:お稽古帳 
(3)本番出演料
■講師 観世流能楽師 山下あさの
※お稽古、発表には観世流扇が必要です。
入手方法わからない方はご案内します。
※お稽古、発表とも服装は洋装で大丈夫です。もちろん和装でも。

■平成30年 お稽古スケジュール(お稽古は1時間です)

6月10日(日)
15:30 ※三輪明神広島分祠
6月17日(日)
17:00
7月29日(日)
17:00
7月30日(月)
18:00、19:00
8月26日(日)
17:00
8月27日(月)
18:00、19:00
9月22日(土)
17:00 リハーサル
9月23日(日)
17:00 リハーサル

■会場 ダンススタジオエンジェル
※6月10日のみ会場が三輪明神広島分祠となります。
※リハーサルには必ず一回はご参加下さい。

■主催 遊び座・伝統芸能を楽しむ会
asobiza.maiougi.com
後援 広島市 広島市教育委員会
中国新聞社 
■お問い合わせ・お申し込み Tel/090−4691−0856(山下)  E-mail/asobiza@asobiza.com
ダンススタジオエンジェル
〒730-0802 広島市中区本川町2丁目1−13和光パレス21 5F 
三輪明神広島分祠
〒733-0875  広島市西区古江上1丁目376−15

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