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原則の原則

何か活動するとき、その活動は基本的な規則や法則に基づいていることが望ましいことがあります。また、別の言い方をすれば、何らかの活動には何らかの規則や法則があるとして、それらを見つけることが効果的な活動のために必要だとも言えます。一般に、そのような規則や法則は、原則と呼ばれます。

goo の国語辞典で「原則」を調べてみるとこうあります。
(1)多くの場合にあてはまる基本的な規則や法則。しばしば原理と区別せずに用いられるが、原理は主として存在や認識に、原則は主として人間の活動に関係する。
「―として五時に下校すること」
(2)〔論〕〔(ドイツ) Grundsatz〕他の諸命題がそこから導き出される基本命題。

ドラッカーは、「マネジメント」という本でこのように言っています。
経験が私に教えたものは、第一に、マネジメントには基本とすべきもの、原則とすべきものがあるということだった。

〜省略〜

そして第三に、もう一つの、しかもきわめて重要な「しかし」があった。それは、いかに余儀なく見えようとも、またいかに風潮になっていようとも、基本と原則に反するものは、例外なく時を得ず破綻するという事実だった。基本と原則は、状況に応じて適用すべきものではあっても、断じて破棄してはならないものである。

〜省略〜
このことを簡単にまとめると次のようになります。。

(1)ある活動には、基本や原則が存在する。この場合の活動は、マネジメントです。
(2)基本と原則は、状況に応じて適用する。
(3)基本と原則は、破棄してはならない。

また、同じくドラッカーは「P.F.ドラッカー経営論集」という本に納められた論文の一つ「人事の原則」でこう書いています。
この地上においては、人の判断に完璧な者などいるはずがない。しかし人事を真剣に行っている者はいる。マーシャルとスローンは、これ以上考えられないほど互いに異質だった。だが二人は同じ原則に従って人事を行っていた。


次に、他の人が「原則」をどのようにとらえているのかを見てみます。

マイケル・ジャクソンは、「ソフトウェア要求と仕様」という本で、次のように書いています。
原則とは、ソフトウェア開発作業と方法論を律すべきだと私が信じる事柄である。
本のタイトルからわかるように、これはソフトウェア開発の分野についてのものです。ここで興味深いのは、「私が信じる」と書かれている点です。このことからは、次のことが分かります。

(4)ある原則は、客観的なものかもしれないし、主観的なものかもしれない。


さらに別の人が原則についてどう定義しているのかを見ています。「ソフトウェア工学・システム工学ハンドブック」という本では、「原則」とは書かれていませんが、「原理」として次のように書かれています(principleは原則あるいは原則と訳されます)。
すべての経験が法則と呼べるようになるものではありません。多くの場合、普遍性が足りなかったり、検証が不十分だったりしています。かなり詳細なレベルのものも多くあります。それでも有用なものについて、本書では「原理(principle)として参照しています。

このことからは、原則の特性が読み取れます。

(5)ある原則は、普遍性が足りないものかもしれず、検証が不十分なものかもしれない。


次は、他にどんな原則があるのかを紹介しておきます。「7つの習慣」では次のような原則が述べられていました。
根がなければ実は採れない。これは「順序」と「プロセス」の原則である。
ある日、私は彼に、「相手を大切に思うのであれば、相手にとって大切なことを、あなたも大切に思う必要がある」という原則を伝えた。


これらのことから、誰かが言っている「原則」というものに注意を向けること、あるいは、自分が行う活動についてのなんらかの「原則」を導き出すことが重要だということがわかります。


一方で、ある原則を提案する上で、注意しなければならないこともあると思われます。マズローは「完全なる経営」という本で、次のように書いています。
ドラッカーらの述べる管理の一般原則は、そのほとんどが過度に一般化されている。女性を管理する方法は、男性を管理する方法とは明らかに異なるものなのだ。安全欲求のレベルにとどまっている人間と愛情欲求のレベルに固着している人間の間では、管理の方法が異なったりするのである。ドラッカーの述べる原則がコロンビアやイラン、シリア、南アフリカ(訳注:本書が執筆された四十年以上前の世界を前提に例示されたものであることに留意してほしい)で適用できるかどうかを考えてみれば、問題はいっそう鮮明に浮かび上がってくる。世界には、怯える人びとに向かって鞭を振るうような、権威主義的な管理方法しか通用しない国が数多く存在する。権威主義的な人物から見れば、慈悲深く博愛主義な仮定の下に成り立った管理原則など、実に馬鹿げた話しであり、センチメンタルで非現実的なやり方にしか思われないだろう。

読み取れるのは以下の点です。

(6)原則は、一般化されすぎることがある。


今回の内容をまとめるとこのようになります。

(1)ある活動には、基本や原則が存在する。
(2)基本と原則は、状況に応じて適用する。
(3)基本と原則は、破棄してはならない。
(4)ある原則は、客観的なものかもしれないし、主観的なものかもしれない。
(5)ある原則は、普遍性が足りないものかもしれず、検証が不十分なものかもしれない。
(6)原則は、一般化されすぎることがある。

ここで、原則についての各項目自体が、仮説であるかもしれないことに注意してください。

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はじめまして。
たいへん参考になりました。
ありがとうございます。

2007/7/16(月) 午前 3:07 [ OT2.0 ] 返信する

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コメントありがとうございます。
ほとんど、引用の内容でしたが、参考になられたのなら幸いです。

2007/7/17(火) 午後 9:59 [ asa*o*an ] 返信する

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