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原則の特徴

前回は、「原則」について書かれた記述をから、原則の特徴をいくつか考察しました。今回は、さらに特徴を考えたいと思います。

前回書いた、原則の特徴を少し修正して以下に示します。

(1)ある活動には、原則が存在する。

(2)原則は、状況に応じて適用する。

(3)原則は、破棄してはならない。

(4)ある原則は、客観的なものかもしれないし、主観的なものかもしれない。

(5)ある原則は、普遍性が足りないものかもしれず、検証が不十分なものかもしれない。

(6)原則は、一般化されすぎることがある。


今回は、「ウィキノミクス マスコラボレーションによる開発・生産の世紀へ」という本で述べられている原則の記述を基に、原則そのものの特徴を考えます。

この本の中に次のような記述があります(p34, 太字は僕によります)。
 従来の考え方をざっとおさらいしてみよう。起業が革新を実現し、差別化し、競争力をもつために必要なのは、一定の物事を適切に実行することであり、具体的には、すぐれた人材を集めること、知的財産をしっかり守ること、顧客を重視すること、グローバルな視点で考えつつ地域に根ざした行動をすること、執行を重視すること(つまり経営と管理をしっかり行うこと)だった。しかし、この原則の多くは新しいビジネス環境において力不足であるし、まったく不適切となる場合さえある。

 ウィキノミクスには、四本の柱がある。オープン性、ピアリング、共有、グローバルな行動である。この四大原則が、古いビジネス教義を駆逐しつつあるのだ。

この記述からは次のことが考察できます。
(1)原則は依存されるものであり、依存するものでもある:「この原則の多くは新しいビジネス環境において力不足であるし、まったく不適切となる場合さえある。」という記述からは、原則は必ずしも不変的なものではなく、変わるものである、ということが読みとれます。

ある活動が原則に基づいて行われるという意味で、活動と原則間に依存関係があるのと同じく、原則は何かに依存しています。上記の記述からは、環境であるといえるかもしれません。もしくは文脈です。環境や文脈が変われば、ある原則は不適切になりえます。原則と文脈との間には依存関係があるといえます。別の言い方をすれば、ある原則は、ある文脈において発見された基本的な規則であるといえます。

(2)原則は、ある文脈おいて基本となる規則である:(1)からは、原則を知っているだけでは不十分かもしれないということに気づきます。ある原則は、ある文脈で活動を行うえで考慮が必要な基本となる規則であるということから、原則に基づく活動は、原則に依存しています。したがって、文脈自体が変わり、結果として原則自体が変われば、活動方法も変化しなければなりません。

したがって、原則だけを重要視するだけでなく、ある原則は、どんな文脈において機能する原則なのかを気にする必要がありません。原則はその定義からして、変化しやすいという特徴は備えていませんが、それゆえに、原則が原則でなくなったときの影響度は、上記の引用にもあるように、大きいといえます。

ここで文脈とは何かを定義はしていませんが、文脈の中自体にも原則的なものが存在するかもしれません。


さらに「ウィキノミクス」には次のような記述があります(pp.16-17, 太字は僕によります)。
「あのとき、我々は、会社の財産であるデータは公開などしないという原理原則を壊そうとしていたんです。基本的過ぎて、だれも疑問に思わなかったほどの原則をね」。

(3)原則は基本であるがゆえに、疑問に思われにくい


前回と今回のことをまとめると以下のようになります。

(1)ある活動には、原則が存在する。

(2)原則は、状況に応じて適用する。

(3)原則は、破棄してはならない。

(4)ある原則は、客観的なものかもしれないし、主観的なものかもしれない。

(5)ある原則は、普遍性が足りないものかもしれず、検証が不十分なものかもしれない。

(6)原則は、一般化されすぎることがある。

(7)原則は依存されるものであり、依存するものでもある

(8)原則は、ある文脈おいて基本となる規則である

(9)原則は基本であるがゆえに、疑問に思われにくい


順番を変えると良いかもしれません。

(1)ある活動には、原則が存在する。

(2)原則は、ある文脈おいて基本となる規則である

(3)原則は依存されるものであり、依存するものでもある

(4)ある原則は、客観的なものかもしれないし、主観的なものかもしれない。

(5)ある原則は、普遍性が足りないものかもしれず、検証が不十分なものかもしれない。

(6)原則は、状況に応じて適用する。

(7)原則は、破棄してはならない。

(8)原則は、一般化されすぎることがある。

(9)原則は基本であるがゆえに、疑問に思われにくい

(1)から(5)は原則という概念についての基本的な特徴を、(6)と(7)は、原則を基に行動を行う場合の注意すべき点を、(8)と(9)は原則自体を考える上での注意すべき点といえるかもしれません。


各項目間の関係性は、少し曖昧かもしれません。

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