環球閑話時事の徒然

毎日、政治、外交、軍事、その時々の話題についてのコメントを綴ります。航空・宇宙も守備範囲です。

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羽田新滑走路、下旬に着工 完成後は発着回数1.4倍に 
 
国土交通省は11日までに、羽田空港に4本目の滑走路を建設する再拡張工事を今月下旬から始める方針を固めた。難航していた漁業補償交渉のめどが立ったことから、着工への環境が整ったと判断した。

着工は昨年春としていた当初計画より約1年遅れ。完成まで約3年かかるため、供用開始は閣議決定している2009年末から翌10年以降にずれ込む可能性が高い。同省幹部は「工期の短縮方法を検討しているが、(09年末供用の)目標達成はかなり厳しい」としている。

再拡張事業は、現在の空港の沖を埋め立てて長さ2500メートルの滑走路を新たに建設し、1時間当たりの航空機の発着回数を1.4倍の80回に増やす計画。国交省は国内線を増強するとともに、アジアを中心とする近距離国際線の定期便も就航させる方針。

埋め立てに伴う漁業補償は東京都や千葉、神奈川両県の計39漁協が対象。東京と神奈川の各漁協からはすでに同意を得ている。難航していた千葉の24漁協との交渉もすでに大半から内諾を得ており、近く決着の見通しとなった。

(産経新聞 2007/03/11 20:06)

予定より一年半遅れで漸く、羽田空港第四滑走路が漸く着工する運びになりま
した。いつもながら、千葉県24の漁協とどうしていちいち合意を取らないとい
けないのか非常に疑問に思います。これも農水省が今まで漁民を甘やかしてき
たつけによるものです。丸く治める為のコストが非常に高くなっています。今
時、東京湾で漁業やっている人間の数は僅かなものです。こういう少数者の我
侭が社会全体を極めて非効率にし、富の偏在を招いている事は大きく指摘して
おきたいと思います。

もともと、この第四滑走路は、首都圏第三空港の検討の中で生まれてきたもの
です。羽田、成田の発着能力が近い将来、限界に達するという見込みの中で、
首都圏に新しい空港を作る事の検討を開始したのですが、その検討の中で、主
として航空会社から、これ以上の離着陸料金の増加は、世界的な航空競
争の激化の中で日本の航空会社に耐え難い重しを付ける事になり、日本の国際
競争力を損ねるという議論が出たのです。そして新空港に替わる対策として提
示されたものが、この羽田新滑走路です。

色々な案が検討されましたが、当初の現在のA,C滑走路に平行な新滑走路を設
ける案から、現在のB滑走路にほぼ平行な新滑走路を設ける案に変更となりま
した。また、建設方式についても通常の埋め立てに加え、巨大な鉄の箱を浮か
べるメガフロートや桟橋方式も検討され、一番安く環境への負荷も低い案とし
て(やや結論に疑問は残りますが)現在の桟橋、埋立て併用案となりました。
また、滑走路の高さに関しても、国交省が主導(どうも建設費を大きくしよう
という政治の圧力があったのではないかという感想を持ちますが)した高さ
25mというトンデモ計画から、18mという多少ましなものに変更となりました。

それでも、滑走路一本作るのに実は中部国際空港全体の建設費用に等しい
約6000億円という巨費をかける事になっているのです。なんとも不思議な事で
すが、これは羽田空港が実は民営化されておらず、建設費用も国費が投入され
る事と無関係ではないものと考えられます。恐らく、今回の第四滑走路が完成
した段階で、民営化が行われる事になるのではないかと思われます。(大きな
建設がなくなるので、利権の種にならなくなるからです。)

ただ、効率性が考えられていない訳ではなく、空港全体の離発着能力は現状の
1.4倍と滑走路の増加割合(30%増)以上の改善が図られる事になるのに加え、
成田に集中していた国際線の内、国内線の最長路線である羽田―石垣島間
(1947キロ)を目安に就航範囲を2000キロ以内とする「ペリメーター」(距離
規制)を適用する方針で。羽田にはソウルや上海などへの国際線が移される事
になり、これも利便性改善に大きく貢献する筈です。

余談ですが、新設される国際線ターミナルは民間の資金・経営手法の活用によ
る公共施設整備となるPFI方式で整備運営が行われる事になります。
国際線ターミナルがPFI方式と言う合理的な整備手法を取る事になった理由は、
この件に関しては埋め立てがなく、大きな利権が絡まない事も影響していると
考えます。

それにしても、国直轄の事業に比べ、民間ベースの事業の方が遥かにコンプラ
イアンスが有効に機能しているとすれば、はっきり言って国直轄の事業は全て
止め、事業の企画と民間事業者の監査・監理に徹する方が余程効率的でモラル
が機能する社会を作る事ができるのではと思います。

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遅れたコメントで失礼。
漁業関係への保障は一般国民として、全く同意出来ません。確かに国は漁民どもを甘やかせ過ぎたからか、漁民どもはずーずーしくも海を自分達の占有物と錯覚してる。漁民どもには「ふざけるなと言いたい!」海は日本国民万人の物であり、その保証金は漁民だけで独占されるべきものではない筈。広く国民に還元すべきだ金。

保証金を貰った後は又別の海域で漁業を生業として、そこで又、公共事業があれば又、保証金騒ぎをする。それらの負担は全部日本国民に被ってくる理不尽さ。
日本はマッカーサーの呪縛を早く解かないと、破産しますね。

2008/4/17(木) 午後 3:13 [ AZ ]


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