環球閑話時事の徒然

毎日、政治、外交、軍事、その時々の話題についてのコメントを綴ります。航空・宇宙も守備範囲です。

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「全く聞いていなかった」と政府困惑…天皇陛下へ訪中招請

中国の温家宝首相が12日、天皇陛下に2008年北京五輪時の訪中を招請したことにつ
いて、日本政府は「全く聞いていなかった」などとして、中国側の意図を測りかねている。

安倍首相は同日夕、「まだ全くそのことについて報告を受けていません。聞いてみようと
思います」と記者団に語った。

北京五輪については、中国政府が皇太子ご夫妻の招待を日本政府に非公式に打診したこと
がある。

外務省幹部は12日、「政府は何も検討していない。事前調整もなく、天皇陛下にこんな
話をするのは信じられない」と語った。  

(読売新聞 2007年4月12日)

温家宝首相が国会演説、歴史認識問題で苦言 
 
来日中の中国の温家宝首相は12日午前、中国の首相として初めて国会演説を行った。今
回の来日を「氷を溶かす旅」と位置づける温首相は、演説の冒頭、「友情と協力のために
貴国にきた」と強調した。日中戦略的互恵関係の構築の重要性をアピールする一方、歴史
問題に相当の時間を割き、日本側の深い反省とおわびの態度を実際の行動で示すよう求め
た。

演説で温首相は、奈良時代の遣隋使・阿倍仲麻呂や鑑真和上などに言及しつつ、「両国の
友好往来は時間の長さ、規模の大きさと影響の深さは、世界文明発展の歴史に類をみない」
と述べ、友好関係の必要性を表明。戦略的互恵関係の構築に向けて(1)相互信頼増進
(2)大局的、長期的視点(3)平等互恵志向(4)交流強化−などの重要性を訴えた。

ただ、温首相は、先の戦争について「日本政府と指導者は、何回も歴史問題について態度
を表明し、侵略を公に認め、被害国に深い反省とおわびを表明した。これを中国政府と人
民は積極的に評価する」と指摘。その上で、「日本側が態度表明と約束を行動で示すこと
を心から希望する」と語った。安倍晋三首相の靖国神社参拝を牽制(けんせい)する発言
とみられ、「歴史を鑑とすることは恨みを抱え続けるのではなく、よりよい未来を切り開
くためだ」と強調した。

温首相は国会演説に先立ち、河野洋平衆院議長、扇千景参院議長とそれぞれ会談した。

(産経新聞 2007/04/12)

微笑の裏に皮肉チクチク 温家宝首相、国会で演説 
 
中国の温家宝(おんかほう)首相(64)は12日、中国の首相として初めて衆院で国会
演説する一方、閣僚級の「ハイレベル経済対話」の設立会合に出席するなど「微笑外交」
を展開した。だが、中国外務省は12日、11日の日中首脳会談で共同開発の具体策を今
秋までまとめる方針で一致した東シナ海のガス田開発について、日中中間線の中国側海域
で開発している「白樺(しらかば)」(中国名・春暁(しゅんぎょう))などは対象に含
めない考えを示し、日本側に冷や水を浴びせた形になった。温首相の今回の訪日は本当に
「氷をとかす旅」なのだろうか?

その温首相の国会演説はどんな様子だったのか。
温首相は穏やかな口調ながら、歴史問題などで随所に皮肉をちりばめ、安倍晋三(あべ・
しんぞう)首相(52)の靖国神社参拝を牽制(けんせい)した。硬軟織り交ぜた中国外
交の老獪(ろうかい)さに日本の国会議員たちがまたも翻弄(ほんろう)された印象が強
い。

温首相は、笑顔を絶やさず約40分間の演説を続け、時に自ら拍手してみせた。だが、自
らの来日を「氷をとかす旅」と表現した割には、歴史認識をめぐる日本批判に多くの時間
を割いた。先の大戦を「中国侵略戦争」と断じ、「中国人民の心に言葉では言い表せない
ほどの傷と苦痛を残した」と強調した。
その上で「その責任は少数の軍国主義者が負うべきで一般の日本国民も戦争の被害者だ」
と強調した。日中国交正常化(1972年)以来の中国指導部の常套(じようとう)句だ
が、靖国神社の「A級戦犯」分祀(ぶんし)を求める際のフレーズでもある。

ハプニングもあった。温首相が演説原稿にあった「戦後日本の平和発展の道を中国人民が
支持する」という部分を読み飛ばしたのだ。後になって「安倍首相がよく使うフレーズだ
けに意図的に外したのではないか」(自民中堅)との見方も広がった。

温首相は小泉純一郎(こいずみ・じゅんいちろう)前首相(65)の座右の銘「信なくば
立たず」も引用し、「国と国との往来はなおさら誠実と信義を本とすべきだ」と述べた。
前政権での日中関係の冷え込みを当てこすったようだ。小泉氏は最後まで姿を見せなかっ
た。

(産経新聞 2007/04/12)
温家宝の訪日ですが、上記の記事から見れば やはり「非礼、失礼、慇懃無礼」
と言わざるを得ません。友好パフォーマンスも多少あって江沢民ほど酷くはあ
りませんでしたが、やはり碌な結果にならなかった温家宝の日本訪問です。中
国がもう少し賢ければ、環境対策技術や資金など、もっと日本から引き出せる
ものがあったと思います。媚中派の日経新聞ですら、国会演説読み飛ばしを意
図的なものである可能性を報じましたし、反日が中国でビジネスを行う日本企
業に影響している事も報じざるを得ませんでした。そういう点では得点を上げ
たとは言いがたかったと思います。

特に、「歴史を鑑とする」なんて事は、戦後60年に関する限り、日本は中国
よりはるかに平和的に国家を建設している訳で、お前に皮肉られたくないよと
言いたくもなります。

当然、そんな皮肉っぽい言い方をされて何も感じない人は少ない訳です。温家
宝が代表する中国の傲慢な態度に反発する人は、増えてしまう訳で、「氷をと
かす旅」ではなく、日本での「氷の厚さを増やす旅」になってしまっています。
温家宝にとっては、表向きは大成功と言い張っても、実は大失敗な訳で、江沢
民の反日路線からの転換を図ろうとしている胡錦濤がどう評価するかが興味深
いです。

ただ、温家宝の発言や行為は、中共内部の縛りが効いている為ですから、まだ
まだ、中国指導部内でも対日協調外交への転換方針が完全に主流にもなってい
ないという見方も出来ます。

ただ、中国がいくら失敗しようと、日本の側がそれ以上の失敗を続けていては、
日本が中国に負ける事になってしまいます。

国交回復後30年以上経って、日本の政治家、マスコミ、外交官が馬鹿なお陰で、
日本が世界の悪者になりそうな雲行きになってきました。日本では悪知恵・陰
謀は嫌われますが、国際社会においては、嵌められた奴が悪いのです。それに
対する同情など有り得ません。散々揉み手外交をやったあげくに、決定的な局
面で梯子を外される事も充分ありえるのです。

日本は、第二次大戦で米国を敵国とし、その結果敗戦国になったという弱点が
あります。中国はそれに対し戦勝国である優位さを活用できる立場です。
その現実を踏まえて、我々は中国が落ち込む様な外交的な落とし穴を沢山用意
し、中国がもう少しで落ちそうになったら、誠実にその背中を押してやる必要
がある訳です。

面従腹背、権謀術数何でも可ですが、表面上はそれを仕方なくやっていると見
せる必要もあるのです。例えば、安部首相や麻生外相が全世界に中国や北朝鮮
の非道を訴える血涙流れる様な演説も場合によっては必要であると思います。
日本は、憲法により、外交の最後の武器である軍事力が使えません。
外交的、政治的小国である事は、憲法を改正する以外解消しようがないのです。

であれば、それを自覚し、外交的、政治的小国である前提の上で、国際社会に
おいて、賢明に立ち回る事が、是非とも必要であると思うのです。それこそ、
米国を相手にベトナム戦争を勝利したベトナムの外交力、欧米を相手に独立を
維持したタイ外交等、アジアに於いてすら学ぶべき教材は沢山あります。
勿論、日本外交の先達達の批判的な検討は、日本が国際社会で生き延びるに当
たって是非に行われるべき喫緊の課題であると思われるのです。

温家宝の傲慢さに単純に憤るのではなく、また、対日外交的失敗を笑うのでも
なく、それを日本の成功に結びつける冷徹な外交が是非必要であると考えます。

「中国・朝鮮・韓国」書庫の記事一覧

閉じる コメント(3)

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全く同感です。温首相の演説とインド首相の演説(何故かますこみはスルーした)http://blogs.yahoo.co.jp/sinnosuke_jya/9508631.htmlを比較してみると、マスコミの評価とは別な面が浮き彫りになります。

2007/4/14(土) 午前 0:11 [ wat*rs*o*e8820*0 ]

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waterstone882000さん、コメントありがとうございます。 温家宝の演説には、押し付けがましい傲慢さがあふれています。 江沢民の態度と変わる処はありません。 日本としては、冷徹に敵失を拡大するという外交政策が必要で あると考えます。

2007/4/16(月) 午前 9:15 [ ash1saki ]

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六十の手習いではありませんが現役生活引退後に趣味で俳句を始めました。自分がいかに語彙が少ないか思い知らされました。名句を研究するのも良いがまずは自分の語彙を増やし正しい日本語を身に着けたい。そう思って初心に返って日本語研究生一年生の気分で日々勉強中であります。慇懃無礼という四字熟語も恥ずかしながら所見でした。中国にも慇懃無礼という概念はあるのだろうか、そう疑問に思ってこちらにたどり着きました。日本語研究生一年生森田博士

2017/12/19(火) 午前 9:42 [ 日本語研究生一年生森田博士 ]

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