環球閑話時事の徒然

毎日、政治、外交、軍事、その時々の話題についてのコメントを綴ります。航空・宇宙も守備範囲です。

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韓国軍:潜水艦3隻に欠陥、昨年初めに運行停止
甲板を固定するボルトがしばしば破損、昨年修理

韓国海軍最新鋭の214級潜水艦(排水量1800トン)3隻全てが、船体の欠陥によ
り、昨年初めに運航停止の決定を受けていたことが17日までに分かった。理由
は、セール(艦橋がある船体上の構造物)と甲板を固定するボルトの締め付け
が不十分で、運航中にボルトが緩んだり折れたりする事故がしばしば発生した
からだ。214級潜水艦は、ドイツのHDW造船所が設計し、現代重工業が建造した
韓国海軍の主力潜水艦で、2007年から09年にかけて3隻が実戦配備され、さら
に6隻が配備される予定になっている。

未来希望連帯の宋永仙(ソン・ヨンソン)議員によると、214級1番艦「孫元一
(ソン・ウォンイル)」は、06年から09年にかけて6回事故が発生し、艦橋と
甲板を固定するボルト約20本が運航中に緩んだ。2番艦「鄭地(チョン・ジ)」
は、ボルトが緩んだり折れたりする事故が09年から10年にかけて6回発生し、
3番艦「安重根(アン・ジュングン)」は、ボルト2本が緩み2本が折れる事故
が、09年から10年にかけて3回発生した。

海軍が調査した結果、直接的な原因は、韓国のボルトメーカーW社が、設計当
時HDW社の要求した締め付け強度に合わない製品を納品したためと判明。海軍
と現代重工業は、甲板を固定するボルト全てをHDW社の規格に合ったものと交
換した。それでもボルトの緩みが発生したため、HDW社の技術陣が韓国を訪れ、
甲板内部に鉄板を重ね補強ボルトをはめて固定する工事を昨年6月から今年2月
にかけて行ったという。

監査院は、昨年12月にこうした事実を確認したという。宋永仙議員は「214級
は最大400メートル以上の深海で水圧に耐え、作戦を行わなければならないの
に、重要な部分の固定ボルトが運航中に緩めば、場合によっては大きな事故に
つながりかねない」と語った。これに対し海軍側は「問題が発生するたびにボ
ルトを修理し、作戦投入に支障はなかった」と釈明したという。

(朝鮮日報 2011/05/18)

若干旧聞に属しますが、少しだけ解説をさせて頂きます。
この214級潜水艦は、ドイツのHDW社がドイツ海軍向けの212級潜水
艦で培った技術をベストセラー潜水艦である209級に当てはめたも
のです。一番の売りは、静粛さと、燃料電池を使用したAIP機関に
よる長時間潜行能力です。

韓国は、この214級以前に209級潜水艦9隻を就役させていますが、
この時は、大宇重工業が、建造を行っています。しかし、韓国海軍
は214級の建造を発注するに際し、潜水艦建造経験の全く無かった
現代重工業に発注したのです。私はそっくりかえって驚いた記憶が
あります。

いくら、ドイツが技術援助をすると言っても、限度があろうという
ものです。世界の造船所で、潜水艦を建造している造船所は文句な
しに一流の技術を持っていると認められます。潜水艦の建造はそれ
程の高度の技術と経験の蓄積を必要とするものなのです。私は、
214級の建造にあたって大宇の技術者が、てっきり現代に引きぬか
れたものとばかり思っていました。しかし、今回の欠陥により、少
なくとも品質管理部門では、潜水艦建造経験のある技術者がいなか
った様にしか思えないのです。それは今回の欠陥が現代重工業が、
潜水艦建造でのボルトの質に関する重要性を認識を全く欠いている
事を示しているように思えるからです。

今回の欠陥がどうして起こったかですが、214級は単殻式なので、
船体は超高張力鋼が使用されているのに対し、セイルは、中に水が
浸入する構造なので非磁性の鋼か、恐らくはグラスファイバー製で
ある様に思われます。潜水艦が潜行した際の事を考えれば容易に想
像できると思いますが、潜水艦には、潜行深度が深くなれば、より
大きな水圧がかかる事になります。水深400mまで潜れば、40気圧以
上の圧力がかかります。これは一平方メートルあたり400t以上とい
う膨大なものです。当然ですが、中空の箱である船体は、この圧力
により、収縮します。その一方、セイルの方は、内外の圧力が均衡
している為、素材の材質そのものが水圧を受け止めるので、その様
な変形は起こりません。そして船体とセイルの収縮率の違いを直接
受け止めるのが、船体とセイルを結合するボルトという事になりま
す。潜水艦は浮上と潜行を繰り返しますので、ボルトは収縮と伸長
を繰り返す事になります。この結果がボルトの緩みや(脆性破壊に
よる)破断という事になります。この様な点は、潜水艦の設計上、
当然に考慮されており、ボルトの材質は、その様な使用条件にあっ
たものが選ばれている筈です。

今回の事件は、韓国のボルトメーカーW社が、設計当時HDW社の要求
した締め付け強度に合わない製品を納品したためと言いますが、現
代重工も建造経験の乏しさから、それを見過ごしたと言わざるを得
ません。加えて、正規の材質のものに取り替えても、ボルトの緩み
が発生したというのは、潜行した際に、船体が設計以上に収縮した
可能性が高い様に思われます。これは設計通りに建造を行わなかっ
たか、あるいは、行えなかった事によるものと想像されます。(超
高張力鋼の加工は溶接時の残留応力の問題もあり、極めて難易度が
高い事が知られています。)
平たくいえば、韓国の潜水艦の圧潰深度は設計より低く、安全潜行
深度も設計よりも低くなっている懸念がある様に思われるのです。


環球閑話日々の徒然まとめサイト
http://space.geocities.jp/ash1saki/

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朝鮮式ケッチャナヨ!精神で潜水艦を造るとこうなるという見本ですね。日本のものづくりも危機がさけばれていますが、朝鮮にはもともとそういった文化が根付いていません。発注する側も、ケッチャナヨなので、まあ韓国は所詮そんな国ということがわかる面白い記事ですね。

2011/5/25(水) 午後 6:23 Ddog

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朝鮮式潜水艦はAIP燃料に水素を使用するので、あのお粗末な朝鮮式管理では外宇宙を航行してしまうだろうと想像されていました。w

しかし、水圧でボルトが脱落するようでは、支那の衛星と同じで迷惑なデブリ発生源でしかないのかも。w

2011/6/11(土) 午後 7:16 [ ピンボケ ]

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高張力鋼(HTS)のコメントすごいですネ^^)
K国のHTSは主にポスコが新日鉄から盗んだ技術で作っているのですが、実は完璧にはパクられてはいないそうで!>>結果、K国のHTSは質が悪い!!
K国の高速鉄道が計画通りの高速運転ができずにいるのもレールが仕様どおりに出来上がっていない(ひずむ?)かららしいですよ!

2013/8/15(木) 午前 8:07 [ あき ]


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