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ライブドアの上場廃止が決定しました。4月14日に上場廃止となるまでの期間 は整理ポストに移されます。 整理ポストに移される意味は投資が無価値になるかもしれない事を投資家に衆 知させると意味合いがあります。 但し、実態としては、今までと変わらない取引が可能です。これから一ヶ月ラ イブドア株は投機の荒波に揉まれ、乱高下を繰り返す事になります。 ライブドアの昨日終値は66円、株価時価総額は約690億円です。純資産倍率は 0.36と結構いい数字になってきました。とは言っても、上場が廃止された場合 は、全く紙くずになると私は考えています。 従って、強いてリスクを取りたいという方以外は、横目で眺めているのが適当 であると思います。 上場廃止後の動向ですが、ライブドアは恐らくハゲタカファンドによるLBOの対象に なると考えています。古典的な買収企業の資産担保借り入れによるLBOが可能で すから、日本でのM&A史上でも珍しい例になるかも知れません。そうなれば、別 の意味でライブドアは日本の経済史上に名を残す事になります。 ハゲタカファンドが買収するだろうから、ライブドア株を持っておこうと考え る方もいらっしゃるでしょうが、それは間違いですと言っておきます。 ハゲタカさんが、高値で買ってくれる訳がありません。保有株数が50%を超える 迄はそれでも、多少色を付けてくれるかも知れませんが、50%を取った処で、そ れ以上は1円もださない姿勢に転換する筈です。 何故かと言えば、それが彼らの手法だからです。可能な限りライブドア本体に 損を押し付け、切売する資産を高値で売却します。(手法的にはライブドア がM&Aで収益を嵩上げした逆の事をやる事になります。) そこで得られた収益はファンド側に付け替えます。これは手数料、アドバイス 料、コンサルタント料適当な名目で可能です。この様な、会計的に合法な操作 を限界迄行う事によって、ライブドア本体を債務超過か、それに近い処まで、 財務内容を悪化させます。その上で、ライブドア本体を清算してしまえば、少数 株主に損を押し付ける事が可能になります。(ここで株券は紙くずになります) 実際にこの通りの事が行われるかどうかは判りませんが、それに近い事になる 事はまず確実です。ライブドアの比較的健全な関連会社が独立しようとしてい る事も後押しになります。関連会社経営陣によるMBO マネジメントバイアウ トの可能性もあります。これはファンド側からすれば資産売却になります。 もし、これから手を出すのであれば、最低5%程度保有するつもりで買い進んで 下さい。その上でハゲタカファンドが買収の手を挙げたらさっさと売却する事 です。5%も持っていれば、相応の値段で売却可能だと思います。それでも利益 が出るかどうかは判りません。 個人的には、フジテレビが買収の手を挙げるのが一番ではないかと思います。
第二位の大株主ですし、ホリエモンから株を譲りうければ、それで50%近い株数 になる筈です。その上で、不要な資産は売却し、活用できる会社は、フジテレ ビの信用で補完してやれば良いのです。そうすれば、ライブドア株の含み損を 回収する事もできると思います。流石にハゲタカファンドの様な、阿漕なまね はできないでしょうからライブドアの個人株主にも救済になると思います。 フジテレビがそこまで踏み切れれば偉いと思います。 さてどうなるでしょうか。見物ですね。 |
投資日記
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毎日の取引の記録とコメントです。何故その売買をしたのか、その理由をきちんと記録する為のものですが、その時々の話題なんかもカバーしたいと思います。
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今日は、ライブドア絡みの傑作替歌を三つご紹介します。 出典は、双日総合研究所の吉崎さんのHP「溜池通信」です。
http://tameike.net/index.htm ●騙し海峡冬景色(石川さゆり) ヒルズ発の株価操作 ばれたときから マザーズ株は 雪の中 株を持った人の群れは 誰も無口で 耳鳴りだけをきいている わたしも一人 マザーズ株に乗り こごえそうな余力見つめ 泣いていました ああああ 小菅海峡 冬景色 ごらんあれがライブオート 買えとばかりに 細木のばあさん 指をさす 涙くもる フォリオ余力 ちゃんとみたけど はるかにかすみ みえるだけ さよなら東証 わたしは帰ります 担保割れが 胸をゆする 泣けとばかりに ああああ ホリエ海峡 冬景色 さよなら相場 わたしは帰ります 二階建てで 担保割れて 泣けとばかりに ああああ 粉飾決算 冬景色♪ ●別れも好きな人(ロス・インディオス&シルヴィア) (ホリエ&乙部) 騙した人と会った 小菅の独居で会った 騙したときと同じ 寄りは強かった (乙部) 金もかけずに分割 お金を巻き上げヒルズ 匿名組合かまして うまく売り抜けた (ホリエ&乙部) やっぱり忘れられない 変わらぬインチキ手口で (乙部) お金を集めてしまう みんな馬鹿だから (ホリエ)組合で(乙部)売り抜ける (ホリエ)粉飾で(乙部)売り抜ける (乙部) 遊びたいのよ赤坂 ドンペリ抜いてるヒルズ 思いがけない高値で 株を売り抜けた (ホリエ) ちょっぴり危ない決算 いつもの粉飾指導 ジェットでとんずらするわ 検事ばれるから (ホリエ&乙部) やっぱり、忘れられない 変わらぬ易しい手口で (乙部) 株券捌いてしまう だめよ 大笑い (ホリエ)株主は(乙部)ちょろすぎる (ホリエ)国民は(乙部)馬鹿すぎる (ホリエ)東証も(乙部)あほすぎる (ホリエ)売り抜けて(乙部)大もうけ♪ ●勝手にしやがれ(沢田研二) 壁際に寝返りうって 背中で聞いている やっぱりお前は出て行くんだな 悪いことおいらじゃないと 証拠をかき集め 検事にたれこむ気配がしてる 行ったきりなら幸せになるがいい 戻る気になりゃ、いつでもおいでよ せめて少しはカッコつけさせてくれ 実刑くらうまに 出て行ってくれ ああ あああ あああ ああ ああ あああ あああ ああ かび臭い毛布を抱いて 小菅の窓に立つ 宮内ふらふら行くのがみえる さよならというのもなぜか しらけた感じだし 想定範囲と 送ってみるか 別に検事を困らせたわけじゃない 粉飾決算 照れてただけだよ 詐欺というのに派手なパフォーマンスかけて 朝までふざけよう ワンマン経営 ああ あああ あああ ああ ああ あああ あああ ああ 詐欺というのに派手なパフォーマンスかけて 朝までふざけよう ワンマン経営 ああ あああ あああ ああ ああ あああ あああ ああ♪ |
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ライブドア問題も問題発覚から十日たって、そろそろ世間の関心が移ってい く頃になりました。毎日ライブドア関連の報道が流れていますが、中には、 為にする様な報道(違法行為でないものまで違法を断ずる様な)もあって流石 に食傷気味です。株価もいち早く立ち直って上値を追う形勢です。私として は見込み外れが確定しそうで不明を恥じるしかありません。 それはそれとして、ライブドアの残してくれた教訓は数多い訳ですが、その 中の一つに投資家として新興企業とどうつきあうかというのがあります。 ライブドアについては、以前のトピックでライブドアを三菱電機と比較して 当期利益の水準は五分の一、経常利益で十分の一、売上高では実に五十分の 一に過ぎないが、株価総額は三分の一と書いた事があります。 今回、粉飾決算があきらかになりつつありますが、粉飾を修正すれば、ライ ブドアの利益は売り上げ規模と同程度という事になりそうです。 従って、本来の時価総額は、三菱電機の五十分の一程度。それから逆算した 株価は、約40円になります。先日キャッシュフローから算出した株価を35円 と算出しましたから、似たような数字になります。 先週末のライブドアの株価は139円ですから、まだまだ、利益水準から見た 価格よりも高くなっていますが、これは、過去の資産の蓄積(非常に割切って 言えば、ニッポン放送買収劇で得た利益)の残りをどの程度評価するかによっ ていると思います。 利益から見た理論価格と現実の価格の差をどう評価するかが、投資家として は問題になります。特に新興企業については、今後、IPOに当たれば利益が でるという事は、あまり見込めなくなるのではないかと考えます。 成長企業の株価は理論的に無限大になるという成長企業仮説というのがあり ます。米国でIT企業の創業ラッシュとなったドットコムバブルの時に持て囃 されましたが、その後、IT企業の利益水準が無限に拡大する事はないし、利 益水準もそう高くない(むしろ低い)と判り、株価も妥当な水準で形成される 様になりました。その分、高い成長が見込める企業は、高い値段がつきます。 googleやyahooなんかが、その典型ですね。 日本市場では、失われた十年の間、新興市場が三市場(マザ−ズ、ジャスダ ック、ヘラクレス)も整備され、競ってベンチャーを奪い合った結果、米国に 比べても、ベンチャー企業やその経営者が優遇される結果になりました。 ライブドアが創業から10年で在った様に、ベンチャー企業も創業後日が浅 いものが多いのが特徴です。創業後に時間がたっていれば、その企業の成長 度合や、ビジネスモデルの期待利益について、かなり正確な推定が可能にな ります。その点、ベンチャーは、その両方が固まっていない為、過度な期待 に傾き勝ちです。それに成長企業仮説と、上場初期の値動きだけに注目する 投機家の動きも相まって、現実離れした株価が形成されてきました。 当然、落ち着いてよく見ると内情が判ってきますから、株価もじょじょに妥 当な水準に落ち着いてきます。ソフトバンクとか、光通信なんかがいい例で す。(この両者がライブドアへ投資していたのも暗示的です。) ベンチャー企業は玉石混交です。実際には、上場時点が、業績のピークにな
っている企業も少なくありません。企業経営者の説明だって、ライブドアの 様に高株価政策の為の演出であるケースもあります。正しくホリエモンの言 った通り、投資家は、だまされないようにしないといけません。 投資家には、新興企業のもつ可能性の本質を見抜く見識が、今後ますます求 められていると考えます。 |
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今日の新聞で、ライブドアで300万円損した人や100万円損した人の話が出 ていました。ライブドアの株価は696円から急落し、昨日現在で113円まで 落ちています。時価総額は7300億円強から1200億円弱まで低下しました。 ライブドアの株式はホリエモンとフジテレビの持分が約30%。内外の投信が 20%を持っています。残りが個人投資家ですが、ライブドア場合、個人株主 数は約22万人と言われています。 昨日、一昨日で出来高が5億株を超えていますから、個人株主については余 程小さな持分の方を除いて、売却されたと考えられます。これらの方が負 担した損失は約3000億円、個人投資家一人当たり約150万円の損失だった事 になります。 その中でも、かなり悲惨な一例が以下の例です。 なんと損失一億三千万円です。 この方の場合、丁度、ライブドア問題発覚の前日に信用で203000株を買い建 てていました。同時にブログを開設されています。ブログの題名は「株でも うすぐ一億達成」です。ライブドア買い建てまで、多分調子良く資産を伸ば されていたんだと思います。100万円から7000万円になったと書かれています。 この方の場合は、信用買いを全力でやる投資手法です。ライブドアの買い建 てだけで資産の2倍近く、細かくは書かれていませんが、ブログを読むと他 にも信用買いをやっていた様に見えます。 信用限度一杯に買い建てる事を信用の全力買い。信用取引の証拠金に、信用 取引で購入した株式を当てる事を信用の2階建てと言います。 購入した株式が上昇すると、証拠金が増加しますから、更に信用余力が増え ます。小さな初期投資で、大きな収益を上げられます。逆に株価が下がると 証拠金も減ってしまうので、すぐに追加証拠金(追証と言います)を入金する 必要が出てきます。 こういう手法は、上手く回転している時は、素晴らしく成績が上がりますが 一度、急落があると必ずと言って良いほど、資産を失ってしまいます。 遅いか早いかの違いがあるだけです。どんなに資産を積み上げていても、全 力で信用買いをやっていれば、ある段階で株価が30%程度値下がりすると、 その時点で資産がゼロになります。 この手法は、資産形成も早いですが、一度でも、失敗すると即市場から撤退 に追い込まれます。まさしくノーガードですね。100戦100勝する自信のある 方でないとできない手法です。 リスクを回避する手段は、信用の全力買い(信用の二階建て)をしない事につ きますね。 この方の場合は、もしライブドアで上手くいっていたとしても、いずれ負け
るべくして負けたんだろうと思います。 |
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ライブドアが昨日ついに寄り付きました。155円でした。終値は137円です。 順調にストップ安になっていれば126円でしたから、終値ベースでも、それ より11円も高い水準でした。 いくらで寄り付くか、個人的には、とても興味がありました。割安であれ ば買っても良いと思っていたものの、実際に、どの程度の価格が適正なの か全く判りません。ですから、いくら下がったとは言っても買う訳にはい かないという事になります。 何しろ、決算書そのものに粉飾疑惑があります。一部で現金が950億ある から、それを基に一株95円であればとか言っていますが、簿外債務や資産 の過剰評価があれば、いくら残るか判りません。 例えば退職金を支払ったり、フジテレビの訴訟で資産を差押なんかされる と、今現在キャッシュがあっても、それが株主資産として残るとは限らな いのです。 それでも、えいやで目安を算出する事にします。 以前のエントリーでも書きましたが、ライブドアはライブドア証券の事業 を除き、赤字あるいはトントンです。決算書上の利益金額は操作が入って いて高くなっています。従って、営業キャッシュフローだけを利益と見な します。それだけで見ると半期で22億円の黒字ですから、年間黒字巾は、 約40億円であると計算できます。固めにみると30〜35億円です。 決算書上の純資産をゼロ評価すると、この営業キャッシュフローを生み出 す行為のみがライブドアの価値になります。ライブドアは現時点では成長 企業ではありません。良かれ悪しかれライブドアはホリエモンで保ってい た会社です。そのホリエモンが塀の中に入ってしまっては、余程上手く経 営しないとライブドアは潰れてしまいます。 仮に今後20年でライブドアがなくなるとして、その間の利益を積み上げる と35億円×20年÷2が収益総額になります。つまり350億円です。それを発 行株数で割ると一株当たりの価値総額になります。本当はこれを期待利益 率で割引かないといけないのですが、煩雑になるので省略します。 簡単に言えば、ライブドアの一株当たりの価値は約35円と計算できます。 この値段であれば、ライブドアがこれから20年後に倒産したとしても、 今後、蓄える事ができるだろう価格であるという事が出来ます。 あとは、現在の一株当たりの純資産としていくら残るかをそれに足すこと になります。今日の終値をベースに考えれば、一株当たり大体100円程度 の純資産があると市場は見ているという事になります。 これは先ほど、評価尺度の例に上げたライブドアの一株当たりのキャッシュ の額とほぼ一致しています。 つまりライブドアの市場価格は現在のキャッシュの手持ち量+今後期待で きるキャッシュフローの合算金額になっている事がわかります。 従って、今後は粉飾でどの程度、この現金がどの程度減少するか、また、
営業キャッシュフローがどの程度毀損するかによって適正な株価が変動す ると考えれば良いという事になろうと思われます。 |


