あけまして おめでたうございます
深夜 目が覚めると 寝室にこんもりと枝葉を繁らせた樹木がそびえてゐて 何ごとかと寝ぼけ眼を凝らしてみれば ベッドの横のスタンドが電話の充電中をしらせる微小な光を受け 大木の葉むらのやうな黒々とした影を天井に映してゐたのですが このところ 人の背丈を越して 枝先に真っ赤な実をならべる珈琲の木二鉢のある書斎にも 大自然が容赦なく侵入してきたと感じることがあつて さういへば方丈 十尺四方の居に宇宙が存すると感じた先人もゐたし この手の幻覚は 日常を豊溢にしてくれるのかと思ひ直したり
無為庵
(ややフライングですが)
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