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茶屋の簾越しに白川の風情が見える。
京都祇園新橋に面して立ち並ぶ、出格子に駒寄せを巡らせた構え、二階の窓に簾のかかる町屋は芸妓や舞妓の囃子や舞いを観賞、お座敷遊びに興じる為の場所にして二階の背が高いのが特徴。
そして、新橋通りを流れる白川には今が盛りの桜の賑わいがある。
祇園を愛した与謝野晶子や吉井勇等の文豪も、白川の風情を堪能し、多くの舞妓や芸妓たちも、この川にかかる桜を眺めて羽ばたいて行った。
この季になると、祇園を彩る白川縁の花びらが、春を追いやる非常な風と雨に舞い落ちて、いかだの姿に替えて加茂川へと急ぐのが見られる。
流れ下る花筏を巽橋から見た舞妓が、水たまりの水を手にとって、紅を溶かして流れる花びらに落とす。
紅に染まった花びらが花筏に乗った舞妓の姿に似て可愛く、白川の風情を楽しんだ景色も、今は遠く流れi行く祇園の風情だった。
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舞妓シリーズ
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春が来た!
おなご可愛し さくら美しき!
春は全てが輝き始める季節、おなごも春に美しさを増す。
和服に丸髷、こんな可愛い子達が今もいる。
“丸髷に女らしさをちょっぴり見せて
春を三日のたたずまい”・・・と謳いたくなる。
はて、この子らの胸の想いはなんだろう。
“いまの若さが いつ迄つづく
女ごころに あるなやみ”・・・と言うのは爺じの思いやりかなな。
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絵でも写真も舞妓はかわいい!
「おはよう、なにか書か絵があるかい?」
雛祭りの会場をにぎわす催しに出展できるものはないかと、朝からの電話だった。
もとより手下手だから自分で書いたものはないが、舞妓の絵なら2点ほど出せるものがあるよ、と答えると「いいじゃん、いいじゃん、舞妓の絵なら会場にぴったりじゃん」
の電話口の話しに、ガラクタを仕舞ってある戸袋から、油紙に包んだ額を出して眺めた
鬼頭鍋三郎さんの「舞妓」2号
三輪良平さんの「舞妓」16×23/34×12(2号)
これは昔、私が悪戯に舞妓の写真を額に入れたもの
眺めていると、表で車の止まる音がして、催しの係だろう4人が入ってきた。
「おお、いいじゃん、いいじゃん会場にぴったりじゃんけ」
これでよければ飾っていいよと、油絵の二枚を気持ち良く貸すことにしたが、
「これって、本物?」
と言われ、なんでも鑑定団の見過ぎじゃあねえの?と顔を見た。
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芸妓はレディ―、舞妓もレディ―!
京都の見どころと言えば、1000年の法灯を繋ぐ数ある仏閣が一に上げられるでしょう。
しかし、ここを訪れる人達が京都の文化を両手いっぱいに掴んで、満足するのは、こうした歴史文化ばかりではないと思う。
京都には彩る物が豊富にあり、和装、京御膳、町屋、どれをとっても世界に類を見ない異質の文化を目の当たりにする事が出来るからです。
そして、京都にはひと際目を引く花街と言う艶の文化が息づいて、訪れる人達を一層楽しませているのが魅力です。
「花街に一歩入った途端に、力がす〜っと抜けて疲れがとれる。今風に言うたら癒しなんやけど、それだけやのうて一度行ったが最後、花街の事が気になって仕方が無い。そのうち熱病のように恋焦がれ始める。これは一体なんや」と、奈良町に祇園をしのぐ花街があったと昔を偲びながら、奈良の芸妓が言ったのを憶えている。
「有名な歌人の与謝野晶子さんも“みだれ髪”いう歌集で“清水へ祇園をよぎる桜月夜今宵逢う人みな美しき”いうて詠うてはります。難しい事はうちには解らしまへんけど、四百年もの間、大切なもんが何んも変わらんと受け継いできたこの街には、どこか人の気持ちをほっこりさせる、そんな魅力があるんかもしれまへん・・・」と、これも又、可愛い舞妓が言うのです。
こうした空気が流れる京都には、年間に2000万人の観光客が訪れ、魅力ある町として世界に君臨しているのです。
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底冷えの京都も、今年の寒さは格別のようだ。
二月に入り、寒気団の強さに、流石の京都っ子もへきへきしている。
寒さ堪えて“屋形”へ急ぐ、おぼこい舞妓が描くのは、温かいコーヒーなのか炭火の炬燵か。
そんな時は、なんといっても鍋で体を温めるほかはない。
男は暖簾をくぐり、徳利を転がし酒をこぼし、“さむいさむい”と、指で書く。
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